目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

佐渡のどんど焼き・「とうらいやさん」

2010年01月17日 | 佐渡だいすきネタ
15日は各地でどんど焼きだったようですね。
我が集落でも、神社にお供えしてある餅をやく行事が行われました。
この地域では、この行事を「トウライヤサン」というそうで
(漢字はどうあてるのかわからないのでカタカナで)
どんど焼きとはまた違う神々しい響きがあるなあ、と思います。

さて、集まった人数は今年は5人。毎年減っております。(笑)

神社の中には囲炉裏があって、当番の人がここで炭をおこしておきます。


板の間に座って酒盛りをするのですが、板の間の隙間を除くと下の地面が見える(笑)
くらいのものですから、暖房はほとんど効いていないに等しく
めちゃくちゃ寒いです

私は息子が風邪をひかないように、と20分程度で退散しましたが、
きちんと参加すると一日かかる行事です。

朝の十時に神社にでかけ、時間になったらお経を唱え、
それが終わったら酒盛りが昼過ぎまで続き、
午後1時くらいになったらようやく竹組みの準備が始まります。



そのアバウトであいまいな時間の使い方は、
寒く長い冬の中で、「人に会う」というだけでも楽しく、心が和んだ
時代の名残なんだろうなあ、と思います。
昔は、この空間が公民館的役割をしていたそうで、
話し合いや寄り合い、能の練習なんかもここで行われたと聞きました。

しかし寒い! ←笑

この一日行事が終って帰ってくると、
連れ合いは無言で炬燵に入って突っ伏し、しばらく暖をとり続けます。
体の芯から冷え切ってしまうのだ、と後でぼそっと言います。
その姿には、充電中という赤いランプが見えます。

寒さが苦手なのに、毎年毎回しっかり参加している連れ合いは本当に偉いな、と思います。
「参加したいと思ってできるものでもないからね」とポツリと言っていました。
私が撮った竹を燃やしている写真を見ながら
「やっている時は必死でそうは思わなかったけれど、こうして写真で改めてみると
人数が本当に少ないね」と笑っています。

少なくなっていく人数に異を唱えるでもなく、声を荒げるでもなく
ただ淡々と見守っている連れ合いはなんか本の中のおじいさんのようで、
潔い人よのう、と感じます。

そんな彼は、集落の古老からこの村の様々な昔話を聞いてきてくれます。

それは、まるで大きな布に糸を一針一針縫っている作業のようで、針の通し方によっては
いつかすごいタペストリーができるのではないか、と思っています。

「なんなら手伝うから、文字にしてみない?」

いつか言ってみようと思います。


ちなみに、その行事で振舞われたお餅は、4分の3(笑)を連れ合いがもらっていました。
子どもがいて、なおかつ若いお父さん、ということでお菓子もお酒も皆
連れ合いに杯がまわってくるそうで、おみやげは沢山です。






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