目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

佐渡のお菓子を包む包装紙

2012年09月20日 | イラストのお仕事
しまやの新しい包装紙が2年という長い時間をかけてようやく出来上がりました。

これから(おそらく)何年も、自分のイラストが印刷された包装紙で
たくさんのお菓子を包んでもらえるのだと思うと、感無量です。


包装紙には、柿渋をイメージしたメインカラーの上に
しまやの代表的なお菓子と、四季を彩る佐渡の名所や景色を
イラストにおこしたものを、12ヶ月分配置しました。





1月は虎巻き、3月はおこし型、と佐渡ならではの郷土菓子を、





4月には鬼太鼓、6月には能、7月には文弥人形と佐渡の芸能を、




9月にはコシヒカリ、10月にはおけさ柿と、佐渡の特産を
それぞれ配置しています。


佐渡には特産も、芸能も、名所も
たくさんあるだけに、数を絞り込むのに苦労しました。



冒頭でもお伝えしましたが、包装紙ができあがるまでに2年という時間を要しました。
こんなにも時間がかかった理由のひとつに、印刷コストとの戦いがありました。

包装紙には、しまやの理念である「佐渡を表現」してほしい、
という社長さんの強い希望がありました。

そして、その思いは、オールカラーのほうが私にとっては表現しやすく、
実際佐渡を代表するあらゆる名所と、しまやの代表的なお菓子を並べた
オールカラーのイラストはとても気に入っていただきました。

「これなら和紙風の紙がいいな」
「色は上品に仕上げたいですね」


想いもますます膨らみました。
しかし、実際の印刷費用があまりに高すぎ、最終的に2色刷りになりました。
それは、私にとっても、社長にとっても苦しい決断でしたが、
できあがったものも、オールカラーとはまた異なる雰囲気を持ち、
「色」の持つ魔力を改めて感じた仕事でした。



実際に刷り上がった包装紙は、単色ですが、
せっかくですので、カラーのほうのイラストをアップしたいと思います。



重要文化財「車田植え」と、佐渡一の山「金北山」



しまや所蔵の「お雛様」に、巨万の富を運んだ「千石船」



しまやの代表菓子「澤根だんご」に、千石船モチーフの「千石まんじゅう」
澤根だんごは、できればきちんと盛り付けした姿でなく、売っているまんまの姿で描きたいと
思っていました。飾らない姿を描きたいと思っていました。
ささやかなこだわりです。



佐渡をテーマにしたイラストを描くことができ、
さらに多くの人の目にふれてもらえることは、本当に幸せです。


今回のお仕事では観光名所など「誰もが知っている佐渡」を主軸において
イラストを描きましたが、いつか機会があったら「ディープな佐渡」、
「誰も知らないような佐渡」も描いてみたいと思いました。
いつか、ふらりと、そんな場所に訪れ、スケッチブックを開いてみたいと思います。





※現在、しまやでは旧バージョンの包装紙を使っています。
旧バージョンの包装紙がなくなり次第、新包装紙へと移行する予定です。










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2 コメント

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Unknown (タビノモン)
2012-10-08 17:26:05
今日初めてこのブログを拝見させていただきました。しまやさんのドーナツのイラストが美味しそうだったので、初めてしまやへ寄って、買ってきました。しまやさんの建物があんなに立派なことには驚きました。
なかなかほのぼのしていていいブログですね。これからも頑張って下さい。
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Unknown (タビノモンさんへ)
2012-10-13 14:51:08
初のコメント、ありがとうございます。
ドーナツイラストにひかれて、しまやにお寄りになってくださったとのこと、大変嬉しいです。
そういう感想自体はじめてでしたので、なおのこと嬉しいです。
しまやさんにも伝えておこうと思います。
しなしな頑張ろうと思います。ありがとうございました。
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