こっちは

前作に比べるとマシである。続・下流老人　藤田孝典著　朝日新書刊である。今回はアベノミクスの３本の矢まで踏み込んでるが何を今更・・という感じ。そもそも安倍政権が言うアベノミクスだの一億総活躍社会・・って　希望を生み出す強い経済・・ってインフレ誘導してＧＤＰを押し上げ　再分配できるパイを大きくする・・って手法が　昭和の高度成長時代の発想で　今は既に低成長だから通用しない。富裕層や企業を減税してトリクルダウン効果で・・なんて言ってるが　企業は内部留保増やしてるだけで　滴り落ちてはこない。戦後最大の負債で民事再生になったタカタや　もう後が無い東芝とか　日本経済ガタガタなんだけどなぁ・・アベノミクスの一本の矢ってまた高度成長をして　２本目で子供はみてやるから働け　３本目は介護は国がなんとかするから働け・・って１億死ぬまで働けよ？っていう無茶苦茶な論理なのを気がついた人いるわけだが。あたしは高度成長期の昭和の時代を知ってるから　働いて豊かになる・・て幻想を持ちたいのはわかるけど　あの当時とは時代が違う。もう働いても豊かになれない時代である。それにもう　日本のお家芸って　新興国に食われてガタガタだし・・低成長時代に高度成長時代のプランを持ってきてもうまくいかんのがわからんかなぁ・・と思う。まあ筆者が社会保障は現金で無く現物で・・というのには同意するが　ベーシックインカムの導入をおしてるのは　夢物語というか　寝言は寝てから言え・・って感じだ。７６０円も出して買う本ではないが　図書館にあるのなら読んでおいても損は無い。具体的な解決策が何も提示されてないので　読んで終わり・・って話だがｗ