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徒然草

2021-07-12 13:42:30 | メンタルヘルス
なんで これがメンタルヘルスカテか?と突っ込まないように。高校時代は古文なんか受験用でしか無いから 必死で現代語訳とペアで覚えるだけで メンタル崩壊するような代物だったから あながち間違いではないw で 徒然草 杉本秀太郎著 岩波書店刊 1987年初版だ。 全段のってるわけではなくて 杉本氏が惹かれた部分のみの抜粋 解釈なので受験用には使えないのは当然。まあ 卒業してから数十年経つわけだけど 徒然草なんか読もうとも思わなかったし読んでみようともしなかったわけわけだが この杉本本は正直面白い。どう面白いのか?と言われたら 時代考証やら当時の伝聞なんかをひきながら解説してて へぇ こういう内容だったのか・・と感心する。受験の徒然草は丸暗記だし 義務だから面白くもなんともない以前に こんなもん読めて何の意味があるのか?という感じだったが 趣味で読むとやっぱりこれはすごい。これあとがきが面白くてちょいと引用すると 
徒然草は古い書物なのによく読まれていると言ったのでは、いささか正確をかくと思われる。「徒然草」の学習参考書には多大の需要があると言い改めたほうが実情に近いと思われる。私は時折ピアノ・リサイタルを聴きに出かける。聴衆のうちから二十歳前後の若い女性、数においてそれよりも劣勢の若い男性、この二種族を除いたなら、残りの大部分は学校あるいは自宅でお弟子をとっているピアノの先生という種族であり、そういう人たちをさらに除いたあとには、中年、老年の音楽好きという種族が残るが、その数は渺たるものである。~中略~同様に喩えるなら「徒然草」演奏会場には 学習中の高校生と国語の先生が大挙して押し寄せる。
杉本秀太郎氏て 井上章一氏が言うような鼻持ちならない人では無く 学者でありながらしゃれっ気のある人なのだ。古い本ではあるが 値段もこなれてるし 図書館にもあるので一読されると古典に対する見方も変わって面白いだろう。お薦めである。
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