書くと 東京の人に嫌われるだろうが あたしにとっては東京は仕事の街である。生まれは三重だが父親が空自の教官だったこともあり 奈良や九州や浜松にも住んだ。一番多感な時期は京都だった。名古屋の会社を辞めた時 当時父親がスイス大使館の武官付きで 吉祥寺にいたから そこに転がり込んで東中野の小さなソフト会社に就職した。仕事はいくらでもある・・というよりキャパを超えてある。当然4時間の残業や土日出勤が定常化しある程度戦力になると徹夜が付いて回る。ほぼ職場とベッドを往復する毎日で消耗した。その当時 都内・・というか山手線の周辺で部屋を買おうとすると4000万くらいしたから当然無理。というか 23区内があまりにも混沌として住める気がしなかったのである。そのうち父親が国分寺の元米軍ハウスに引っ越し あたしも国分寺でアパートを借りた。住所は国分寺だが駅は駅は国立 一ツ橋のある緑の多い街だ。まあ 相変わらず残業は多いが実力がついてきたので 会社はステップアップしていく。収入もそれなりにある。さあ ここで考える。東京に家を買うか? 答えはノーだ。中央線沿線はのんびりして緑は多いが でも東京。当時田舎暮らしを目指してたので もう東京は仕事と寝るだけでいいや・・と割り切って 山梨の中巨摩の山奥に家を買った。元開拓の跡地だが山奥なんで安い。平日は東京で遅くまで働いて 金曜の晩に出て山暮らしして日曜の夜中に帰ってくる生活を20年くらいしただろうか・・ 冬はマイナス20度くらいまでに下がるので 暖房は薪ストーブだ。で こんな本が出たので買う前に借りてみた。薪を焚く ラーシュ・ミッティング著 朝田千恵訳 晶文社刊 2019年11月初版 3300円+税なので 迷ってはいたのだがそこら辺の本屋にある本ではない・・以前に 地元の本屋が壊滅して今や本=図書館で借りて読んで欲しければamazonのマケプレか 死ぬ思いで新本を買う生活だ。幸い図書館にあったのだが 行方不明・・・てあんたw やっと見つかったらしく一昨日ご用意できました・・が来たので 早速取ってきて読んだ。とういうか一気に読み終えた。著者はノルウェーの作家で ノルウェーとスウェーデンだけで24万部を売ったそうな。本国で出たのは2011年らしいから 随分遅いな・・とは思うものの限られた一部の人には良書だろう。2016年には 英国で最優秀ノンフィクション賞に選ばれてるからすごい。で 取ってきて驚いたんだが308ページしかないのにやたら分厚いな・・と思ったら紙が純白の上質紙であるw で内容は・・というと まず日本では役に立たない。ロマンいっぱいのカラー写真はそそるのだがw そもそも植生が違うのでほとんど参考にならない。日本で手に入るのは 間伐した杉 ナラ クヌギ クリ 白樺くらいのもんだ。参考になるのは水分含有率と乾燥のさせ方くらいである。でも読んでてわくわくする。ストーブの中で木がはぜる音とか 焚きつけるときにするごうごういう音とか じんわりくる暖かさとか・・ 心臓で死にかけてしばらく行ってないけど また行きたくなる 薪ストーブの為だけにw まあ本書 読んで面白いと思うのは薪ストーブが身近にある人だけだろう。内容的には水分量や乾燥の仕方 斧のえらび方チェーンソー・・なんて 北欧の実用書だから図書館にあれば借りて読んでみるのはいいかな・・と思う。さて もう一冊は小説だ。これは後程
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