熊日連載「わたしを語る」は今日4/30で13回目となった。
(12)「とっておきの芸術祭」で学ぶ
(13)“家族ぐるみ“で劇団活動
昨日と今日の「熊本アングラ万華鏡」の見出しだった。
今回の連載では写真を取り寄せたり、活動の再確認をするために多くの古い関係者と連絡をとったり再会することもできて、私にとっては「私」に限らず、実に多くの人々が私の支えになって個人では語り尽くせない「集団」のものだったと実感することができた。
「とっておきの芸術祭」は障害者のサポートお祭り(芸術イベント)だったが、サポートどころか私の方がサポートされていたのだった。知らないことの罪意識も芽生えた。
音楽や美術の分野では感動に溢れて溺れそうになったこともあり、中にはロックバンドで世界中で活躍するグループとの出会いもあった。目の不自由や筋ジストロフィーのメンバーだったが、完全にノックアウトされてしまった。表現は障害ある無しは関係ない。偏見や差別が障害だったと強く自覚することができた。キレイゴトではないよ。自立することの厳しさも見えた。
日本は立ち遅れている。バリアフリーは物質だけではなく、人間の問題にもある。もっともっと表に出よう。その受け皿が狭いことも実感した。…よく喧嘩もしたなぁ。あくる日はケロッと笑って手を繋げた。…事務局だった宮田先生と方尾さんと私は「ウッヒッハ変テコリン」の「三バカ大将」だったと思う。語ればエンドレスになってしまう。
我が家族もアングラ禍(か)と思われていた。禍どころか、劇団員も含めて劇団家族と化した。「一家」ではあるが反社会的勢力ではなかった。
娘や息子たちも良きパートナーと一緒になり新しい一家を営んでいる。孫たち5人もスクスク育っている。
私の夢…孫たちが愚れたら私の出番ですよ。私も一緒になって愚れてやろう。
くるくる爺ちゃん、みっともないからやめてけれ!と孫たちから言われるのが楽しみである。