劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

熊日連載⑥「わたしを語る」(12)と(13)

2020-04-30 23:03:08 | 2020-2022 日記

熊日連載「わたしを語る」は今日4/30で13回目となった。
(12)「とっておきの芸術祭」で学ぶ
(13)“家族ぐるみ“で劇団活動
昨日と今日の「熊本アングラ万華鏡」の見出しだった。
今回の連載では写真を取り寄せたり、活動の再確認をするために多くの古い関係者と連絡をとったり再会することもできて、私にとっては「私」に限らず、実に多くの人々が私の支えになって個人では語り尽くせない「集団」のものだったと実感することができた。

「とっておきの芸術祭」は障害者のサポートお祭り(芸術イベント)だったが、サポートどころか私の方がサポートされていたのだった。知らないことの罪意識も芽生えた。
音楽や美術の分野では感動に溢れて溺れそうになったこともあり、中にはロックバンドで世界中で活躍するグループとの出会いもあった。目の不自由や筋ジストロフィーのメンバーだったが、完全にノックアウトされてしまった。表現は障害ある無しは関係ない。偏見や差別が障害だったと強く自覚することができた。キレイゴトではないよ。自立することの厳しさも見えた。
日本は立ち遅れている。バリアフリーは物質だけではなく、人間の問題にもある。もっともっと表に出よう。その受け皿が狭いことも実感した。…よく喧嘩もしたなぁ。あくる日はケロッと笑って手を繋げた。…事務局だった宮田先生と方尾さんと私は「ウッヒッハ変テコリン」の「三バカ大将」だったと思う。語ればエンドレスになってしまう。

我が家族もアングラ禍(か)と思われていた。禍どころか、劇団員も含めて劇団家族と化した。「一家」ではあるが反社会的勢力ではなかった。
娘や息子たちも良きパートナーと一緒になり新しい一家を営んでいる。孫たち5人もスクスク育っている。
私の夢…孫たちが愚れたら私の出番ですよ。私も一緒になって愚れてやろう。
くるくる爺ちゃん、みっともないからやめてけれ!と孫たちから言われるのが楽しみである。


アングラファッションショー(案)

2020-04-30 15:12:27 | 2020-2022 日記

stay home
4歳になった4番目の孫、着せ替えシールで遊ぶ。
朝から外で遊ばせたかったが、公園の駐車場が閉鎖されているので外出自粛した。
昨日の昭和の日からゴールデンウィークが始まった。民族大移動も自粛。

テラヤマプロジェクト「1メートル四方国家◎空想的社会主義」の助走は「疫病流行記」か?
この企画「疫病〜」は昨年より準備をしていたのだが、まさか現実に新コロがやって来るとは夢にも及ばなかった。
恐るべし、現実!
「熊本アングラ万華鏡」夢桟敷は「着せ替えシール」から「アングラファッションショー」も企む。
市街劇と密室劇の多発とは…世界同時革命の演劇。
何を言っているのやら(笑)…想像力の仕返しであるよ。
孫の遊びに刺激された。


熊日連載⑤「わたしを語る」熊本編へ

2020-04-29 01:04:41 | 2020-2022 日記

熊日連載「わたしを語る」1984-より〈熊本編〉に入った。

ここに来て、読者からの反応が身近に聞こえるようになった。友人知人の範囲ではあるが、熊日新聞がどれだけ多くの人たちが読んでいるのかに驚く。忘れていた人たちの顔が押し寄せてくる。
面白い!と言われるが…。
私を知らない人がどのように読んでくれているのか、日を追って気になる。…この連載にあたり「一般の人が理解できるようにお願いします。」と念を押されたことが身をもって迫ってくる。
一般の人にとっては私は無名である。
私は一般と言われる人をあまり意識したことがない。あの人この人が固有で関係していた。
モグラのように一般は目に見えない。
にも関わらず気になるのは何故か?
評価を気にしているのではなく、語りが伝わっているのかも気にならない。
一般と固有の関係が気になる。
毎日、ハテナマークだけが大きくなっているのだ。…一般を追跡したい。ストーカーのように。
ハテナの爺さんである。
演劇ではハテナを面白がりながら作る。お客さんが見えているから安心できる。
今は「わたしを語る」が「あなたを語る」に関心が大きく傾いてきている。「わたし」より「あなた」に興味があることがわかった。…不安に興味あり。

さて、昨日今日の語りは
10.ライブハウス開店と閉店
11.ビデオ制作プロダクション
熊本に戻って目まぐるしく動いた1984年からの10年、実際は借金返済地獄に陥っていたのだが、読み返してみるとアッサリしているではないか。ご迷惑をかけた人からすると物足らないだろう。
これで読者の期待に応えられるのか不安になった。人の不幸を楽しみたい人も多くいる筈だ。
それには慣れていなかった。…楽観主義に落とし穴があった。さぁ、どうする?
「熊本アングラ万華鏡」はしばらく続く。…面白がることのバカが通ります。


今夜の酒の友は鹿肉

2020-04-28 12:07:40 | 山南ノート5

座長の実家 熊本県山都町(矢部)の猟師さんから鹿肉を頂く。座長の人徳に依存する。
これに猪が突進して来て、蝶が舞うと花札「猪鹿蝶」。別に意味はない。
馬刺が横に並ぶと贅沢な「馬鹿」である。別に意味はない。
今夜は一杯サシで呑みたい。別に意味はない。
意味は後から追いかけて来る。…オマエ、猟師にならんね、と誘惑される。

矢部と熊本市の二重生活を続けている座長は事務職と親の介護、女優の三輪車で器用にこなしている。
新コロ対策での在宅ワークと劇団の停滞は休息にはなるが、まだまだ先が見えない。
ゴールデンウィークだよ、全員集合!とも呼び掛けられない。
新コロも怖いが、3密自粛でじわじわと弱る。
長期戦に備えて猟師になる免許でも取ろうか?
私が銃を持つと反社会的勢力と間違えられるだろう。
無差別に乱射する訳はない。ターゲットは定める。
演劇で人のこころを感染させることは空想的社会主義か!…原始共産主義。
あははは、はぁ〜。まだ大丈夫だあ。…長期戦の覚悟を決めた。


無観客席にて

2020-04-27 23:13:15 | 山南ノート5

座長は在宅ワークが続いている。
私は良い天気なので庭に出て隠れたばこを吸う。
煙を吐きながら、
花〜花〜花〜♪
と歌う。
草冠(くさかんむり)に化ける〜♪

他人が見たら認知症に思われるだろうか?
外に誰も居ないから声を出して歌える。
無観客のひとり芝居である。
口から火を吐きながら歌ったら
河原乞食か、見世物小屋か。