劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

入院9日目

2022-03-31 07:49:46 | 2020-2022 日記

3/23検査入院から今日まで体重4kg減。
血糖値、血圧、コルステロールは正常に戻りつつある。
毎日15:00-「糖尿病教育」が実施されており、脳がきれいに洗われる。

肝臓、食道、大腸に疑いが残っているものの、今や世界的に「疑心暗鬼の時代」である。
時代に反してドクターホワイト(担当医)と白衣の天使さんたちは信用する。
医療も生身の人間ドラマだ~。(ト 心の叫び)

今日も院内を歩け。👈運動療法


入院8日目

2022-03-30 06:32:37 | 2020-2022 日記

誰が言ったか?
「生きることがドラマ」…ドラマか。
「ドラマとは何か?」「~とは何か?」のような問いかけをしなくなった。
演っていること、生きていることを問いかける。
今だ。何を演っているのか。…ドラマか。
検査入院もドラマに生きている。
私的命を点検しながら社会(ドラマ)に生きる。…む。
「む」
担当医ドクターホワイト先生から「白い巨塔」移転処置推薦をしてもらうことになった。
7年前より命を救っていただいた「白い巨塔」である。


入院7日目

2022-03-29 07:20:39 | 2020-2022 日記

ハル、フタタビ。再春にて

【胃カメラ・大腸検査】
今日は胃と大腸を同時に内視鏡で検査する日。
検査クライマックス。
問題あれば「悲劇」へ暗転。

昨日より胃腸を空にするための流動食から絶食へ。
退院したら何を喰おうかと頭がいっぱい。
えーい、回転寿司かい?他に思い浮かばない。


入院6日目

2022-03-28 12:51:54 | 2020-2022 日記

入院6日目にして病棟に解放感を覚える。
ドクターホワイトはじめ、白衣の天使、医療従事者の働きぶりに頭が下がる。
ミサイルが撃ち込まれる心配をしていない。
病棟では自力で脱出できない人も多い。

明日は大腸胃のカメラ透視の日。
今朝から流動食で、夜から明日の昼過ぎまで絶食!
検査も山場。


週刊月曜日 第12号

2022-03-28 09:10:24 | 2020-2022 日記

劇団夢桟敷「週刊月曜日」
〈第12号 2022.03.28発行〉
https://yumesajiki.jimdofree.com/

■遊戯療法(9)play therapy
 Egg head man(卵頭の男)
 ト書 PARTⅡ

ボタン一つで〈世界〉は削除された。世界というよりタマゴアタマノオトコの〈個人〉といった方が正しいかも知れない。
〈世界〉と〈個人〉を比較することは途方もないこと。まして、正しいか間違っているかを判断できるものでもない。
ひとつ!削除したこと、削除されたことは確かだった。
今となってはタマゴアタマノオトコは「あたしだったのかアナタだったのか?」わからなくなった。「あたしとアナタ」の関係はどうでもよいことだったのだろうか?
私とあなたの関係は?
「どうでも良い」は寂しい。

卵頭の男は鏡を覗きながら、頭の皮膚のひび割れを発見した。
乾燥肌のようでもあり、皮膚はカルシウム化されているようでもある。
ひび割れは全身に広がっていく。全身の皮膚がカルシウム化されてきたのだった。
ひび割れを発見して1分もたたない凄いスピードで変わり果てていく。
私は倒れた。
倒れたのはあなたの方だったか?
記憶が曖昧なのだ。
記憶の糸を手繰り寄せる。
糸は一本ではなかった。…手繰り寄せると何本もの糸が絡まってしまう。
解こうとすると気が遠くなった。

白い世界だった。白い世界に包まれる。
白色は透明ではなかった。
恐ろしいほどの存在感がある。
白いものが密着してくると息苦しさを覚える。
息苦しさで手足をバタつかせる。
強く覆われると、強くリバウンドする。
小さな隙間に指が引っかかる。
白い物体は薄っぺらな皮でできているのだろうか?
両掌を広げると世界は大きく開いた。

「はじめまして、こんにちは」
大きな顔が迫っていた。
彼女は自分のことをママと呼んでいる。
卵頭の第一声は「ママ!」
ママは優しい笑顔で卵頭の男を抱きしめる。

※ドイツ映画「カリガリ博士」に登場したチェザーレという青年は映画スクリーンから抜け出し、20世紀の日記帳を読み返している。これはカリガリ博士が書き残したものか?
チェザーレは21世紀に入った今も眠り男だった。
眠り男の見た夢は…?
オーバーラップする「遊戯療法」。