劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

週刊月曜日 第28号 大晦日

2022-12-31 11:40:26 | 2020-2022 日記
劇団夢桟敷「週刊月曜日」
〈第28号 2022.12.31発行〉
https://yumesajiki.jimdofree.com/
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2022年12月31日
大晦日特別号 
劇団夢桟敷 
座長 夢現(さかもとまり)

2022年が暮れようとしている。
大晦日になると私の脳内では高浜虚子の俳句がヘビロテ状態となる。「去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの」.....
私は、「然り」と頷きながら一年を見送り、そしてまた元旦を迎えるのである。

ひとまず備忘録。

2021年9月、ジョニー・デップ製作/主演「MINAMATA」を観た。
「怨」の文字を染め抜いた幟の映像に心臓がギュッと鳴る。この幟に込められた念の凄まじさがスクリーンを超えて自分に迫ってくるようであった。

2022年2月、原一男監督「水俣曼荼羅」を観た。
撮影15年、編集5年という膨大な時間を要した作品である。
丹念に撮られた人々の喜怒哀楽は、「水俣病」が今もって解決していないことを雄弁に物語る。
日本という国の深い闇、矛盾...。人間の尊厳とは何か?様々な感情が入り乱れる6時間であった。

以来、私の気持ちは徐々に水俣に傾斜して行く。
「さあ、どうする?」自問自答に陥る私に、石牟礼道子の言葉が不意にストンと落ちて来た。
....「悶え神、悶えて加勢する。」
生々しくもあり、しかしそれ以外の言葉では言い表せない優しさを合わせ持つ響きに心震えた。

2022年11月
井上弘久独演「椿の海の記」(石牟礼道子原作)熊本公演協力
石牟礼道子の豊穣な文学世界がどのように舞台化されるのか、あるいはされ得るのか。井上弘久氏の奮闘に触発されつつ、熊本公演と水俣公演を見届ける。
井上弘久氏一行と別れ、不知火の穏やかな海、島々の連なりを眼前に見ながら、水銀にまみれた汚泥を閉じ込め埋め立てられた広大な公園を歩く。その一角で幾多の手彫りの石像が海を見ている姿に出くわす。それが巡礼のようにも見え、思わず石像に手を合わせる。

そして再び考える。
「さあ、どうする?」
私は曲がりなりにも役者である。私は私の仕事で悶えたいと思う。

2022年師走
一人芝居を前提にMINAMATAプロジェクトが走り出す。石牟礼道子の世界に分け入って、生類の化身になれたら本望である。

___去年今年(こぞことし)
  貫く棒の如きもの____



2022年 劇団夢桟敷カレンダー
    月毎活動メモより
1月 
・劇団夢桟敷「週刊月曜日」創刊1.10
・寺山プロジェクト①「あたしはあなたの病気です」DVD配布(報告に代えて)
2月
・井上弘久独演会「春の海の記」熊本公演打ち合わせ(協力準備開始)2.9-2.10
・「水俣曼荼羅」鑑賞2.19 ※劇団夢桟敷として水俣をテーマに活動できないか?企画案
3月ー6月
・山南(主宰)の体調管理のため検査入院、食道癌切除手術など、劇団の活動を休止する。
6月15日
・劇団夢桟敷創立43年
7月
・テラヤマプロジェクト第二弾
訪問劇ワークショップ「即興演劇研究」(書簡演劇テキスト)7.15
※昨年2021.3に続き第2弾として訪問劇・市街劇の準備に入ったが、コロナ感染第7波に突入して予定変更が余儀なくされる。7.22より
・カラオケスタジオ使用による発声(歌を中心に)練習開始。7.31より
8月
・町の景色、そこに佇む人をテーマに「熊本を歩く」記録ワークショップ開始。訪問劇・市街劇の延長(実験)として8.1より
9月
・劇団会議(活動点検と新たな方向)9.2
・MINAMATA PROJECT 夢現ひとり芝居「苦海浄土(仮)」Movie「不知火幻視行」台本・シナリオ作成9.29より
10月
・映像製作説明会10.6
・井上弘久独演会会場下見と宣伝10.11
・「不知火幻視行」水俣ロケハン10.17
11月
・井上弘久独演会「椿の海の記」(石牟礼道子 原作)熊本市国際交流会館公演11.23
・水俣ロケハンMovie11.26-11.27
12月
・一人芝居「六道御前(ろくどうごぜ)」
浄瑠璃不知火座~石牟礼道子劇場 熊本公演(出演/石橋敬子 演出/笠井賢一)真宗寺12.10

◎編集後記
明日1.1
「2023年謹賀新年号」連続発行いたします。
それでは皆さま、良いお年をお迎えください。

大晦日前夜

2022-12-30 19:39:18 | 2020-2022 日記
12月30日(金)夜

もう2つ寝るとお正月。
元日には孫たちが集合する。
我が家でBBQ(庭と室内)をすることになっている。

そのネタを買い物に出かけたが…。
BBQネタから孫たちは何が欲しいのだろう?と視点が変わった。
目移りが激しい。
おもちゃ?お人形?

お正月は無駄遣いを楽しもう。(笑)

明日の大晦日は大掃除だ。
良い汗💦をかこう💦
運動療法。

ふりかえって明日

2022-12-29 07:07:20 | 2020-2022 日記
「振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない。」
「あしたはきっとなにかある。あしたはどっちだ」
(寺山修司)

年末だ。
振り向いたら優しさがある。それを記憶に残すと不様がある。
明日の分かれ道にさしかかった。
2022年の私事をノートに記録して一区切りの仕事。
これは劇団夢桟敷の恒例。
さて、停滞した2022年であったが、
私闘(リラックス)に目覚めて老いを生きよう。

告別式参列

2022-12-28 16:28:50 | 2020-2022 日記
告別式に参列。
河野道幸君 享年46歳
(劇団「ゼロソー」主宰~2017年迄)
目がクリックリとしてぽっちゃりしていた彼。
12.16 彼のやせ細った顔がFBでアップされた。癌闘病中の彼を励ます言葉として「生き様がメッセージ」とガンジーの言葉を送ったのだが…。
12.24の夜にMerry Xmasを送ったのだが…。
12.25 妻の直美さんより「返事が返せない」との返事。私は失礼なことをしたのではないかと不安を覚えた。
12月26日早朝に彼は亡くなられた。

告別式の直美さん(妻)と母親の弱い足取りを見て更に悲しみ深まる。