劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

熊日連載②「わたしを語る」青春の門

2020-04-22 11:40:52 | 2020-2022 日記

4月18日から始まった熊日新聞「わたしを語る」連載(全30回)も今日で5回目となった。
「熊本アングラ万華鏡」の副題で毎回記事に即した見出しに変わる。
昨日今日と書くのも辛く、読むのも辛い私の青春時代のことだった。
その時は辛く、この先「どのような人生が待ち受けているのだろうか」と宙ぶらりんな日々を送っていたのだが、私が26歳を迎えた1978年は私の生き方を決定づける大きな出会いがあった。
それは状況劇場(通称、赤テント)が熊本市子飼橋下河川敷でテント芝居「ユニコン物語」(作 唐十郎)が上演されたことだった。
この上演に向けて熊本で受け入れた実行委員会のような集団ができた。
劇群、熊本映画祭など川鶴にあった喫茶JOYで様々なアングラ愛好者の人間関係が築かれたことで視野は広がり勇気づけられた。
芝居を見てアングラ演劇に感染した。観客のひとりであった筈なのに、劇世界の当事者のように響いた瞬間だった。情報として知っていたことが弾けた瞬間でもあった。
アングラ演劇の始まりの時代に遅れて火が点いた「遅れてきた青年」だった。
あくる年の1979年からこの世界に入り込んだ。
今でも迷路から抜け出せないことが自慢でもある。
夢から覚めない爺ちゃんになった。(笑)

注)写真は今年で3歳になる5番目の孫が字を読めないのに新聞を眺めている様子。