劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

病室からの呼び声③

2023-10-31 10:28:22 | 2023年
10月31日(火)
病室からの呼び声③

昨日の術後、睡眠導入剤と痛み止めの点滴が効いているのか、感覚が鈍る。
次回公演「苦海からの呼び声」稽古の記憶が消えた。薬の故ではなく認知症か?いずれにしても演劇は記憶力と想像力、体力勝負。基本、生きてなんぼう。
失礼しました。記憶が消えたは嘘。

これでオシマイ!と思われた方もいると思います。
胃に見つかった癌は3mm以下。昔だったら見落としていたらしい。
30分短期決戦の内視鏡手術は成功した。癌は早期発見に限る、と実感する。…命は一回。

病室からの呼び声②

2023-10-30 10:25:20 | 2023年
10月30日(月)
病室からの呼び声②
入院2日目の朝。

胃の初期癌細胞を内視鏡で削る手術の日。
イシャチームが頑張ってやってくれている間、私はボヤーッとします。
座長夢現が稽古に精を出している間、ボヤーッとします。
チコちゃんには叱られまい。
お、今から点滴やら身体検査など準備に入ります。
病室の窓から見える景色がシュールリアリズムです。

病室からの呼び声①

2023-10-29 14:23:36 | 2023年
10月29日(日)
病室からの呼び声①

これより7日間、稽古場離脱の入院生活がハジマル。
「白い巨塔日記」改め、「病室からの呼び声」
これは「苦海」を「病室」に置き換えた私的もう一つの「浄土」。
明日の午後は初期胃癌内視鏡ESD手術。
聞こえるか?呼び声を聞こう。

劇団夢桟敷2009年
「薔薇色之病室」(熊本-大阪-名古屋-福岡)より
https://youtu.be/RtZt_PB9K7E

稽古一景(7)

2023-10-28 21:17:44 | 2023年
10月28日(土)
稽古一景

ひとり芝居+1の題名をそのまま「苦海浄土」としなかったのは、いずれ石牟礼道子原作を創作劇にする、と予感したからだった。
構成脚本・出演の夢現(坂本真里)は水俣をライフワークとする志がある。
今日の稽古はラスト場面周辺の細かい変更作業。

問題の山南は明日29日(日)より1週間の入院(初期胃癌内視鏡手術)で、稽古場から離脱します。
真面目に「白い巨塔日記」を綴ります。

週刊月曜日 第63号

2023-10-27 15:28:44 | 2023年
劇団夢桟敷「週刊月曜日」
〈第63号 2023.10.27発行〉
https://yumesajiki.jimdofree.com/

図面通りではないのが劇団夢桟敷の舞台美術。そもそも図面がない。結果、図面通りである。
夢桟敷は台本通りの芝居ではない。そもそも台本がない。結果、台本通りである。
(注)…ない!は謙虚、嘘ではないよ。

夢現ひとり芝居+1
「苦海からの呼び声〜不知火幻視行」
11月17日(金)19:00/18日(土)13:00
熊本市国際交流会館5F大広間A
木戸銭2000円
電話予約受付
090-4581-5190又は080-1710-4454

原作は故 石牟礼道子さんの「苦海浄土」「みなまた 海のこえ」他を夢現こと坂本真里が構成脚本化したもの。
台本はあり、大量のセリフを覚える記憶力もあり。
一言一言の感情や表情、身体の在り方の波動が生まれるか、送れるか、受け取れるか。
演技術や仕掛けでは終わらない。
浮遊する魂は?
過言だが、人工知能の時代に念仏が生き返る。
(注、JAシーザー「こども菩薩」の歌?+1のタカハシサウンド)
稽古一景として念ずるは「即興芝居」にできないか(見えないか)?

水俣病事件を作品として評価されることに嫌気を感じる。芸術や文学と権威づけられるものでもなし。社会派と言われても安易で気恥ずかしい。
レッテル御免。
たかが演劇、されどお芝居である。
リアリズムの見直しが問われる。どの立場にある苦海や幻視か?
聞こえる声は苦しめられた人の証言である。

お客さんは見る側の即興の方々。ナマの舞台は録画の映像と違って読み返しが効かない。
頼るは人間としての記憶と想像力。
お芝居は時間の旅である。現在(いま)が過去-未来に重なる。
石牟礼さんの言葉、チッソの水銀被害者の声が女優夢現に言霊となって憑依するか。
どのように見えたか、聞こえたか?
現場の記憶が新たな想像力や生き方、思考・行動となってNO MORE MINAMATAのバトンを繋ぐことができるかどうか。…結果、未来の水俣はインターナショナル!世界に共通する希望でもある。

繰り返し、
たかが演劇、されどお芝居。…お待ちしております。