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子育てペンギン☆徒然なるままに

“出すぎた”杭は打たれない!をモットーに子育て・平和・みんなが主役をテーマにワーキングママは今日も走ります♪

女性はほんとうに自由になったの?

2012-08-10 | 男も女も
90年代に入って非正規労働者が増大しています

1985年に生まれた
男女雇用機会均等法と労働者派遣事業法

80年代は女性の時代とマスコミも謳っていました

女性の社会進出を後押しし、男女の格差がなくなると「夢」を描いた時代

そう、「夢」だったんです。その後の経済社会を見てみれば・・・

男女参画社会を誕生させたネオリベラリズム改革
これは、女性を「自由に使える労働力」とするのが目的だったのです

90年代に成立したさまざまな労働法は
規制緩和を生み出し、いわゆる「労働ビックバン」と呼ばれる時代に突入しました

その結果…
80年代に3人にひとりの非正規労働者は既婚女性でした
しかし、90年代に入ると
3人にふたり。それも若い世代に集中しています

現在、女性労働者の55%が非正規労働者
そして年々、若年層化しています

四大生の内定率も男女格差が広がり

さらには90年代からの不況が拍車をかけて
「女女格差」を生み出しました。

不況で雇用を切られるのは一般職女性

総合職は生き残り、一般職は正規雇用から非正規雇用へと切り替えられました

寿退社で専業主婦になっても、
やがてパートや派遣労働者として日本経済を支えることになります。
つまり、かつての日本型「M字型雇用」は「解消」という方法ではなく、崩壊したのです


こうして、キャリア女性と呼ばれる正規労働者と
雇用の調整弁となっている非正規労働者(パート・派遣等)の
「女性の二極化」が生じました

女性も若者も「使い捨て労働力」となっているのです

1995年、経団連は「新時代の日本的経営」として
雇用柔軟型を謳いましたが、これは派遣業の規制緩和に他なりません

政治・財界・官僚の三位一体によって
女性の労働のあり方、もっといえば生き方が
敗者か勝者という二極化に分けられてしまったのです

それも、ネオリベラリズムの台頭で
「自己決定・自己責任」の結末だと、言い切られてしまうのです

社会のシステムが変革していた結末なのに…


若者の姿の変容が「異変」と分析されるならば
それは「ゆとり教育」世代だから、という教育・子育てに事由があるのではなく
社会変革の帰結だと認識する必要があります



専業主婦をしていた知人が10数年ぶりにパートとして就職しました
「上司に叱られてばかりだけど、仕事を覚えれば、こっちのもの」と
意気揚々に言っています

仕事を十分にこなすキャリア女性であっても、メンタルの相談が増えている時代です

そんな正規雇用の女性が、この言葉をどう受け止めるでしょう…
この「労働観」という価値観の違いも「女女格差」のひとつだと思うのです

子どものサバイバル…上野千鶴子に頷く

2012-08-08 | 教育
先日の上野千鶴子さんの話を聞いて…

東大生の生活実態調査の報告からみえてきた若者像

打たれ弱さ
社会経験の幅の狭さ
挫折経験のなさ
幼児的万能感
自己中心性

これらは、大学生だけでなく小学生から高校生までに共通すると
実感しています。

子どもの変容については
「ゆとり教育」が槍玉にあがりますが
これは違います。

たとえば…
高校生のアルバイトが緩和されている昨今
それこそ、アルバイト先で社会経験を積んでいるはずなのに
社会経験の乏しさが「問題視」されているのはフシギですもの。

総じてどの世代も従来の感覚・常識からの「幼児化の進行」
それらの要因として

家族の変化=少子化
社会のネオリベラリズム変革
世界の変化=グローバリゼーションと20世紀晩年からの不況

いかなる結果も「自己決定」と「自己責任」に帰せられる社会に変わってしまった。

多様な人間社会が「勝ち組」と「負け組」に二極化されて論じられる社会になってしまった。

自己責任を美徳のように公言する政治家が登場し
大衆社会を煽っていく現代

こうしたネオリベラリズムへの変革が子どもたち、若者世代を変えてしまっています。


子どもたちにとっては
「学校」と「家庭」というふたつの狭い社会しか存在しなくなりました。

子ども時代から「逃げ場」を失い、
「サバイバル時代」を過ごす機会をなくしてしまった若者たち。

子どもにとって、「居場所」の選択肢が多かった時代は
別の表現を使えば、サバイバル時代でもありました。
たくさんのさまざまな大人たちを見ては
自分とすりあう価値観を学び、
一方で、違う価値観を学ぶ場でもあったはずです。
それが、子どもの柔軟性を育て上げてきました。

その柔軟性が

打たれ強さ
他者への共感
想像力の豊かさ
…などを育んできました。



私たちは、今、目の前の子どもたちに
どんな言葉をかけていくべきなのでしょうか


…長くなるので、とりあえず《つづく》

キーワードは依存した自立…8月3日のつぶやきから

2012-08-04 | 男も女も
13:01 from web 上野千鶴子さん、きたーっ!16:39 from web ネオリベ(ネオリベラリズム)改革から女はトクをしたのか、ソンをしたのか?-賢い人の話はユカイツーカイだわ(^o^)ネオリベ台頭の結果、女と若者は使い捨て労働力!非正規労働者が3人に1人から3人に2人の時代に入っている現在の時代分析にはなるほどなぁ…と唸るばかり。by SHINKEN_PINK on Twitter

来ちゃったね、オスプレイ

2012-08-03 | 平和
ロンドンオリンピック

マスメディアも
居酒屋での話題も盛り上がっている夏ですが…

思い出すんですよね

アテネオリンピックが開幕した2004年8月13日(~29日)
同日の8月13日14時15分頃、
アメリカ軍普天間基地所属の大型輸送ヘリコプターが
訓練中にコントロールを失い、
沖縄国際大学1号館北側に接触、墜落、炎上した事故

沖縄復帰後、初めて住宅地で起きた米軍の墜落事故でありながら
世間はオリンピック報道一色で

沖縄県以外では
ほとんどニュースとならなかったことを。

2012年 オリンピック開幕直前に
配備されたオスプレイ
『タイム』誌が「空飛ぶ恥 (Flying Shame)」(2007年10月8日号)とも紹介している
垂直離着陸機。


オリンピックに沸く明るい社会に
嫌な影を落とさなければいいのですが・・・



オスプレイ低空飛行訓練、航空法の適用除外 政府答弁書(朝日新聞) - goo ニュース

上野千鶴子さん

2012-08-02 | 男も女も
明日
8月3日(金) 13時30分~
上野千鶴子さんの講演会があります

◇カツマーとカヤマーのあいだ ◆教育のネオリベ改革とジェンダー◆

会場 神奈川県高等学校教育会館ホール
地図はこちら  http://www.fujidana.com/syokai/map.html

上野さんのHPにも案内がでています。
教員を対象にしていますが、空席があれば神奈川県民の方も参加可能のようです

事前申込制です
045-231-1180


上野千鶴子さん
社会学者 東京大学名誉教授
女性学・ジェンダー研究の先駆者として編著書・共著多数。
「サヨナラ、学校化社会」(2002年、文庫2008年)。
「おひとりさまの老後」(2007年、文庫2011年)は有名ですね