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子育てペンギン☆徒然なるままに

“出すぎた”杭は打たれない!をモットーに子育て・平和・みんなが主役をテーマにワーキングママは今日も走ります♪

子どものサバイバル…上野千鶴子に頷く

2012-08-08 | 教育
先日の上野千鶴子さんの話を聞いて…

東大生の生活実態調査の報告からみえてきた若者像

打たれ弱さ
社会経験の幅の狭さ
挫折経験のなさ
幼児的万能感
自己中心性

これらは、大学生だけでなく小学生から高校生までに共通すると
実感しています。

子どもの変容については
「ゆとり教育」が槍玉にあがりますが
これは違います。

たとえば…
高校生のアルバイトが緩和されている昨今
それこそ、アルバイト先で社会経験を積んでいるはずなのに
社会経験の乏しさが「問題視」されているのはフシギですもの。

総じてどの世代も従来の感覚・常識からの「幼児化の進行」
それらの要因として

家族の変化=少子化
社会のネオリベラリズム変革
世界の変化=グローバリゼーションと20世紀晩年からの不況

いかなる結果も「自己決定」と「自己責任」に帰せられる社会に変わってしまった。

多様な人間社会が「勝ち組」と「負け組」に二極化されて論じられる社会になってしまった。

自己責任を美徳のように公言する政治家が登場し
大衆社会を煽っていく現代

こうしたネオリベラリズムへの変革が子どもたち、若者世代を変えてしまっています。


子どもたちにとっては
「学校」と「家庭」というふたつの狭い社会しか存在しなくなりました。

子ども時代から「逃げ場」を失い、
「サバイバル時代」を過ごす機会をなくしてしまった若者たち。

子どもにとって、「居場所」の選択肢が多かった時代は
別の表現を使えば、サバイバル時代でもありました。
たくさんのさまざまな大人たちを見ては
自分とすりあう価値観を学び、
一方で、違う価値観を学ぶ場でもあったはずです。
それが、子どもの柔軟性を育て上げてきました。

その柔軟性が

打たれ強さ
他者への共感
想像力の豊かさ
…などを育んできました。



私たちは、今、目の前の子どもたちに
どんな言葉をかけていくべきなのでしょうか


…長くなるので、とりあえず《つづく》