FT-847との付き合いは、既に10年を超えている。ログには1998年から登場しており、7~430MHzの全てのバンドで交信実績がある。また、今日現在の交信数に対する構成比は8.4%ということで、これは比較的多いと思う。
さて私の場合、購入は発売直後ではない。この頃は引越しやパソコンの購入など、出費がかさんでいておとなしくしていたためだ。ところが1998年のCG-TESTに144MHzで参加の際、使用したリグでは混変調がひどくショックを受けた。そして翌日にハムショップへ行き、買い替えたリグがFT-847である。
FT-847は主に144/430MHz帯で使用しており、HF帯での使用はそんなに多くない。これはそう意識していたわけではなく、HF帯のように他のリグを持っていないからだと思う。
このリグはなぜかSSBのフィルタが送受信それぞれ個別に取り付ける仕様になっている。他にこんなことをさせるリグは後にも先にも記憶が無い。よほどこだわった設計なんだと思いたいところだが、わたし的には疑問である。後続のFT-857DやFT-897Dのように、メニューモードで送信選択を実現してほしかったと思う。
重宝する機能の1つに送信モニタ機能がある。SSBの場合はヘッドホンを付けてALCメータを見ながら送信していることが多い。自分の電波をモニタできると、電波の質に対して安心感が得られるのがよい。ただFMではモニタができず、これは残念な仕様である。
あとFMのラグチュー対策にTCXOを追加した。10W程度でも4~5時間の運用になると、発熱等で周波数が徐々にずれていく気がしたからだ。これはFT-817のオプションだが、WDXC工房のメニューにあったのでやってみた。結果は完全には解決しなかったが、ズレ量は少なくなったようである。
TCXOと同時に実行したのがAFのアナログ処理化である。あのデジタル処理の分解能の粗いのは何とかならなかったのだろうか?最初の数年は我慢していたが、耐え切れずに改造となった。これにより、ヘッドホン使用時のゲイン調整が改善されたことが大きな効果だと思っている。
振り返ると所有期間が長いこともあって、何かと手を加えたリグである。それだけお気に入りのリグだと言えるのだと思う。
春に847を購入しましたがAFの音量調整が微妙な点が気になります。絞ると聞こえないしギリギリにすると音が小さくなったり大きくなったりしてぼこぼこと音声の後ろで聞こえます。暖まってくると改善しますが、やたら大きいので困ります。当時八重洲はこの機種だけこんな回路をしたのでしょうか?。
サイトを検索すると修理をした人もいるそうですが、CW回路に影響したらしいですね。管理人様の修理はかなり難しいのでしょうか?。
>古い記事の投稿~
いえいえ、これは構いませんよ。
それよりもコメント投稿が滅多に無いBLOGなので、ちと油断しておりました。(爆)
>絞ると聞こえないし~
正にこの仕様?に対する処置です。
詳しい話を忘れたので、当時ネットから仕入れてセーブしておいたテキストデータ(情報元は不明です。)を探してみました。
それによると「CWのブレークイン機能が関係しており、その出力がデジタル処理されているため。」とのことです。
また「CWモードを使わないのであれば、アナログ段からの出力へのメーカー改造が可能。」とありましたが、
約10年前(ファイル更新日時より。)のことなので、今もメーカーが請け負ってくれるのかは不明です。
これも記憶が定かではないですが、当時はCWでDSPが絡んだ運用を行う必要性を感じていなかったからか、結果的に改造(メーカーに依頼、有償。)を行いました。
>ぼこぼこ
これは通常の故障(電極の接触不良、他)だと思います。ボリュームの可変抵抗器を交換する等の修理になると思います。
>当時八重洲はこの機種だけ~
今から思えばFT-847やFT-920の頃は、色々なネタを手探りで模索していた時なんだと思います。
後のモデルで類似したものが見当たらないので、タカさんの想定はビンゴかもしれませんね。
お忙しい中返信ありがとうございました。
改造の件ですが当時あったようですね。八重洲も10年以上の機種は修理しないので仕方がありません。847の開発者は1000MPも開発したので試作段階での不具合は感じなかったのでしょうか?。
八重洲だけでなく各メーカーあるようです。電化製品ならリコールになるのですが無線機はありませんからね。知らなかったと言う事も経験しています。ある程度のクレームが無いとメーカーも動きませんね。
DSPやチップ抵抗などから故障も増えた気がします。残念ながら今の機種は高くて余分な機能ばかりで使いこなせません。このまま壊れるまで使用します。