これまで手付かずだったFTDX5000MPのμ同調キットの組み立てに着手した。基本的にはFTDX9000シリーズで内蔵させるμ同調ユニットを、外付けで使用するためのカバーや脚、受信部と接続するための基板を一体化させるためのものだ。よって梱包はユニット本体と外付け用部品が別箱となっており、この2箱で1セットという構成だ。
作業は組み立てマニュアルに沿って進めるわけだが、これが若干わかりにくい。とりあえず30~40分/セット で完成に漕ぎ着けたが、ここで組み立てマニュアルについての所感を述べよう。
★メインフレームのオモテとウラをもっと明確に。
言葉で表現してあるが、現在の作業においてオモテ(天側)なのか?組み立て後の設置時にオモテとなるのか?の判断ができない。しかもオモテとウラの表現は、最初の手順で登場するのみ。これではいくつかの部品を正しく取り付けた後でないと、確認の度に作業が止まってしまう。本当は略図内に明記があればよいのだが、言葉だけで表現をするなら、「全面に塗装が施されている面を上にして…。」などと表現すればよいと思う。
★ネジは記号だけでなく、呼びと長さも併記すべき。
指示された記号がどのねじを指しているのか?そんなことを全て覚えてから作業をする人なんて1人もいないと思う。私もその1人で、いちいち組立マニュアルを裏返しにせざるを得なかった。
★ポカよけが欲しい
これは裏返しにならないように、これはこの向きでしか組めない等、物理的にミスを防ぐための配慮が不足しているように思う。抜き穴の形状、ねじの位置等を工夫すれば、どれだけでも可能なはず。
★完成図がない。
本当に正しく組み上がったのか?を確認する方法が無い。組み立てマニュアルの内容をすべて実行すれば完成するのは分かるが、それをユーザーが“正しい!”と判断(確認)する手段がない。
完成品はユーザー以外の人も見る機会があるわけだから、メーカーとしてもユーザーが設計どおりに組み立てて欲しいと考えているはず。メーカーは“商品は最強の営業マンである。”だということを、決して忘れてはいけないと思う。
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