JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

21MHz帯用アンテナチェック同軸ケーブルの製作

2020年02月23日 22時43分03秒 | 同軸ケーブル系

既に2月下旬だが、今回が今年の同軸ケーブル系作業初めだ。この3連休は3日目の2/24(月)が晴れるっぽい天気予報なので、先の2日は屋内ネタに充てることにした。そこで選んだネタが、21MHz帯用アンテナチェック同軸ケーブルの製作だ。

実は今日現在で、21MHzのホイップアンテナは1本も持っていない。それなのにアンテナチェック同軸ケーブルを製作する理由は、去年に遡る。

それは過去記事でも書いたが、昨秋に18MHz用ケーブルの製作を一度失敗していて、それをそのまま持っていても不良在庫にしかならない。要するに、邪魔物ケーブルを再利用するために「将来的に必要になるはず。」と見込んだことと、歩留(大人買いした100m巻きケーブルに対して)を上げるには、18MHzの次に高い周波数である21MHz用に充てることが最も効果的だからだ。と言うことで、過去に4本製作して確立した手順で進めていく。

まずは長さの計算。ねらい周波数(ボトムインピーダンス周波数)=21.185MHzとして、過去記事に挙げた計算式で計算。その結果、同軸ケーブルの理論長さ=4744mmとなった。そして理由は不明だが、実際のケーブル長さは理論値より短くなる傾向であるため、今回は4700mmに切り出してスタートとした。

次にカット&トライ。18MHz用ケーブルの実績を踏まえると100mmくらい短くなる可能性が高いと判断し、4600mmから4700mmまでの間を5mmピッチでマーキング。これに沿って5mmずつカット~短絡~アンテナアナライザーで測定~結果の記録(Excelに入力)を繰り返し、L=4640mmでボトムインピーダンス周波数=21.220MHzになり、ここでMJ-Lコネクターをハンダ付けした。

ちなみにMJ-Lコネクターのハンダ付けで発生する周波数の変化量(→これが単純に30mm手前の時と一致しないんだな…。)も、18MHz用ケーブルの実績を踏まえてカット&トライを止めるタイミングを決めた。

最後の作業は、ボトムインピーダンス周波数の測定&算出。MJ-Lコネクターをケーブル長さ30mm相当(←実測値)とし、これにケーブル長さ8mm相当(←これも実測値)の短絡MPコネクターを取り付けて測定。今回もUP写真のように、ボトムインピーダンス≒0Ωにはならなかった。原因不明なれど従来どおりということで、測定および計算の結果を以下に示す。

・測定する同軸ケーブルの長さ
  =ケーブル本体の長さ + MJコネクター長さ + 短絡MPコネクター長さ
  =4640+30+8
  =4678[mm]

アンテナアナライザーの文字盤目盛りに合わせて間接測定
・インピーダンス12.5Ω時の上側周波数=22.552 [MHz]
・インピーダンス12.5Ω時の下側周波数=19.480 [MHz]
    ↓
・上下各周波数の平均値(=4678[mm]時のボトムインピーダンス周波数とする)
  =(22.552+19.480)/2
  =21.016[MHz]

短絡MPコネクター長さ分を比例的に取り除く
・長さ4640[mm]時のボトムインピーダンス周波数=21.220[MHz](→これのイメージがUP写真)
・長さ4678[mm]時のボトムインピーダンス周波数=21.016[MHz]
    ↓
・長さ4670[mm]時のボトムインピーダンス周波数
  =21.016+(21.220-21.016)×{30/(30+8)}
  =21.016+0.204×(30/38)
  =21.016+0.161
  =21.177 [MHz]

今回は、ねらい周波数より8kHz低くなった。それでもSSB国内QSOで多く使われる周波数範囲には収まっているので、バッチリだ。問題は、このケーブルを使う機会が訪れるのか?だ。今のところ21MHzのホイップアンテナについては白紙の中の白紙なので…。しかし、少なくとも不良在庫ケーブルではなくなったので、今日のところはそれを喜びたいと思う。

-・・・-
■2020年3月4日 12:43 誤記対応
記事タイトル“計算式でミス発見”で述べたが、検証計算にミスが見つかった。このため、記事の該当部および関係する部位を抹消した。なお、この後の対処内容については別記事で述べさせていただく。


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