2型糖尿病の爺 病気で ドットコム

貨幣は、貸借関係で存在します。貨幣に金や銀の裏付けはありません。
貨幣の裏付けは、供給能力です。

 

貨幣とは パート2

2021年05月16日 | 日記

 前回は、銀行預金という貨幣発行を説明しました。信用創造といいます。

 

 こうして発行された貨幣は、負債として銀行に存在します。言い換えると負債ということが無いと、貨幣の発行はできません。

 

 貨幣の原点が、借用書として出来上がった経緯があります。

 古代に物々交換が存在した、という伝説は無かったようです。

 

 古代文明のメソポタミアから、借用書とした楔型文字が発見されています。

 何かを借りて、あとでその借りを返済する借用書のようです。

 

 こうしたことが日常に行われていた可能性が高く、物々交換は無かったようです。

 

 ですから、銀行預金として発行された貨幣は負債で、返済すると、プラス・マイナスで消滅してしまいます。

 要するに、信用創造された負債として発行された銀行預金という貨幣は、返済されると資産として計上されますので、負債と相殺されて、負債としての貨幣が消滅してしまいます。

 

 返済された貨幣の負債は消えますので、市場から貨幣が減ります。多くの企業が返済を続けると、市場から貨幣がドンドンへります。デフレ経済になります。

 この際にデフレですと、貨幣価値が上がります。反対に物価は下落してゆきます。

 バブル崩壊の後に、銀行から借りた資金で土地投機などを行い、それが無に帰してしまいました。しかし、銀行から借りた貨幣は返済しなくてはなりません。企業が負債をドンドン返済して、市場から貨幣消えて、デフレへ向かったのです。

 

 このデフレ経済状態に、アメリカから、国債発行残高が多いと増税と緊縮財政の圧力があり、消費増税が行われて、3%が5%に強制されました。自民党の橋本内閣の時代です。

 

 緊縮財政は、財務省の価値観と一致しました。また大蔵省を解体されたのも、アメリカからの圧力であると、私は認識しています。

 

 物価の下落は、生産者の所得の減少です。生産者の下で働く人の所得も減り続けます。そして、ドンドン貧しくなります。これがデフレ経済です。現在の日本がこのデフレスパイラルに突入しています。

 

 

 政府が、プライマリーバランスの黒字化の目的として、税収で支出を賄い、『家庭の家計簿』、『小遣い帖』の感覚で、収支を考えて、税収以外は借金である、とした貨幣論の噓を広めてきました。

 

 サラリーマン家庭の場合、会社の報酬として毎月入る金額があります。この報酬を超える支出をすると、誰かから借り受けをする必要があります。この借り受けは基本的には返済が必要になります。

 親からの返済が必要でない借財もありますが、基本的に家庭の収支は収入に依存して、借金の返済はしなくてはなりません。

 

 ところが、政府の収支が、税収を超える支出に、借金だとする考え方は過去にも、現在もありません。

 時代を越えて、政府が税収を超える支出を借金として、その考えに拘束されたことはありません。明治以来、国債を借金として返済をしたことがありません。貨幣発行の記録として残っています。

 

 しかし、財務省は、税収で収支を超える財政出動をしてはならない。として、緊縮財政を22年間も続けてきました。

 

 切っ掛けは、ソビエトの崩壊で、アメリカの敵が消えました。ソビエトはアメリカの経済的な敵ではありませんでした。

  

 スターリンの独裁からフルシュチョフ首相時代になると、通常兵器から、核兵器を主体にしてゆくのです。

 

 通常兵器は費用が掛かります。貧しい国の兵器として核兵器と言われるようになったのは、フルシュショフ首相が、ミサイル開発を進めます。

 ミサイルの先端に小型化した核兵器を載せて、攻撃システムを創り、通常兵器で費用の掛かる状態では、ソビエトとしては防衛に費用が掛かり過ぎて、アメリカには対抗できないと考えたのです。

 

 現在、パキスタン、インド、イスラエル、南アフリカ、北朝鮮のように、安い防衛力として核兵器が用いられています。安上りの攻撃用兵器であり、その攻撃性が絶対的なので、防衛も絶対なのです。

 

 しかし、ソビエトの昔から存在してきた軍幹部の存在が危うくなり、軍部に排除されて、フルシチョフ首相は、短い権力の座で終わったようです。

 

 アメリカはソビエトが経済的に、疲弊をしている実情を確認をしていたようです。ソビエトは小麦の輸入が必要不可欠のようで、経済的にも、軍事的にも怖い相手ではないと見越していたようです。

 

 そうしたソビエトの崩壊で、一旦は冷戦は終わりました。そして、アメリカが次にターゲットにしたのが、ドイツであり、日本であったのです。まさに、生かさず殺さずの状態にするのがアメリカの目的であったようです。

 白人の国、ドイツよりも、日本への台頭を許さないことの方がアメリカにとって力を入れて抑えようとしました。

 

 そして日本はデフレ経済で疲弊されて、その日本の勢いを削ぐことで、文化や文明も破壊して日本という厄介な国の存在を壊してきています。

 

 国債発行が借金だとした理論は。理論的に説明ができません。がアメリカが日本破壊の手段で、新自由主義で自由というグローバル経済を押し付けて現在が存在しています。

 

 


コメントを投稿