このブログのリニューアルがされていて、一部、利用できない部分がありそうです。
人間で、遺伝子の異常で、成長ホルモンが機能しない人がいて、この人達が多く住む、南米のエクアドルで、ユダヤ系スペイン人の子孫の人々の中で、この小人症(ラロン症候群)の人が多く住んでいて、研究がされました。
成長ホルモンが出てこないようですが、その成長ホルモンを受けるレセプターの異常でも小人症になるようです。しかし、脳の発達は進むので、身体が1メートル少々しか成長しませんが、大人の人として、会話もできますし、長生きでもあります。しかし、交通事故や飲酒による死亡が多くあるそうです。今後の課題でしょう。
ご存じの方もおられるでしょうが、成長ホルモンが効かない状態ですと、『癌』にならない。『2型の糖尿病』にもならない、ということが調べれています。
この写真は、エクアドルのラロン症候群の人々とその研究者の写真です。
その説明です
ホルモンとは、生態を機能させたり、喜びや、恋いをしたり、友情や、母性の元になるもや、脳機能を司り、喜びや悲しみ、不安感や怯え、恐怖などが生きるための必要な精神的な機能も司っています。
中でも成長ホルモンの働きを述べると。脳下垂体と呼ばれる直径1センチ程度のものが脳の真ん中あたりにぶら下がっています。その脳下垂体では、生命の維持や種族保存に必要な幾つかのホルモンが産生され分泌されています。
成長ホルモンは脳下垂体から分泌されます。小児期には背を伸ばす作用があり、成人になってからは筋肉や骨や皮膚を強くする作用があります。なので、成人したら成長ホルモンは不要というわけではなく、体を良質に維持するうえで必要なホルモンなのです。
成長ホルモンには脂肪を分解する作用があるので、成長ホルモンが足りないと「メタボ」になってしまいます。逆に「メタボ」の人は成長ホルモンが出にくくなっています。
成長ホルモンが脂肪の調節をしています。成長ホルモンは、下垂体から分泌されて全身の細胞に作用しますが、脳にも作用します。脳の神経細胞の中でもニューロペプチドY(NPY)細胞と呼ばれる細胞群に作用します。NPY 細胞が活動すると、成長ホルモンの分泌は抑制されます。
一方、NPY 細胞が活動すると食欲が強く刺激されます。成長ホルモンによって脂肪が分解されて脂肪の蓄えが減ると、成長ホルモンがNPY 細胞の活動を活発化して、成長ホルモンの分泌を抑制するとともに食欲を刺激して再び脂肪を溜めこむような仕組みになっています。ちょっとややこしいですが、体の脂肪の量やエネルギー利用の状態を、成長ホルモンと脳(NPY 細胞)で調節しているということです。
この成長ホルモンの役割は、その他のさまざまなホルモンを巻き込んでより効率的に機能するようになっています。
成長ホルモンと血糖値の関係が存在します。成長ホルモンは、体中の細胞に作用しますが、そのうちの多くの細胞でIGF-I(アイジーエフワン、インスリン様成長因子I)という分子を作ります。成長ホルモンの筋肉増強作用の一部は、IGF-I によってもたらされます。筋肉を作るのですから、多くのエネルギーを必要とします。
私たち人類は、過去にはずっと何万年もの間、飢餓にさらされて生きてきたはずです。このような状況下では、少しでもエネルギーを節約したいので、IGF-I による筋肉作りをお休みさせようとして、たとえ成長ホルモンが出てもIGF-I はあまり作られないようになります。
その結果、余ったエネルギーは脂肪として蓄えられます。飢餓状態では成長ホルモンが多く分泌されています。成長ホルモンには脂肪を分解する作用があるので、飢餓状態であれば蓄えられた脂肪が遊離脂肪酸に分解されて、その遊離脂肪酸はインスリン作用をブロックします。飢餓状態での低血糖を抑える働きです。
つまり、成長ホルモンが多く出ると、インスリン作用が低下して血糖値が上がる仕組みになっているのです。筋肉はブドウ糖をエネルギー源として動いています。なので、血液中に十分なブドウ糖がなければ、認知機能から危険状態を判断できずに、すぐに肉食動物の襲撃から逃げることもできなくなります。
そこで、成長ホルモンが出ることによって飢餓状態におけるブドウ糖の供給を絶やさないようにしていると考えられます。その時点で身体の運動機能も血液中の血糖値のある程度の維持が必要になります。その他に、肝臓でグリコーゲンがグルコースに変化させて、血糖値の維持を保っています。
成長ホルモンには、子供のときに背を伸ばす作用も大切ですが、飢餓と闘う人類の歴史においては、ヒトが自分たちを肉食動物などの襲撃から守るために必要なホルモンだったはずです。或いは、食糧が手に入ったときに、余分なエネルギーを脂肪に変えて蓄積させて、飢餓の時に脂肪を使いエネルギーに使います。筋肉までも、飢餓状態では、エネルギーに変えて、生き続けるような仕組みになっています。
成長ホルモンと血糖値の関係が研究されてきています。残念ながら、成長ホルモンの分泌は年齢とともに減少します。10 年ごとに16%くらいずつ減ってゆきます。かといって、やみくもに成長ホルモンを注射しても、副作用が出るばかりで良いことはありません。スポーツ選手などがドーピングで使用していますが、大変に危険なことです。共産圏諸国で嘗ては、頻繁に使われましたが、選手生命が損なわれました。また、成長ホルモンは口から飲んでも全く作用しません。デタラメな宣伝に惑わされて高い買い物をしないようにご注意ください。
https://publichealth.med.hokudai.ac.jp/jacc/reports/mikami_k1/index.html
上のURLは、IGF-I(アイジーエフワン、インスリン様成長因子I)成長ホルモンが出てくると、筋肉を造り大人へと成長しますが、大人になっても、筋肉は鍛えられるので、細胞が大きくなったり、増強されます。成長因子は、細胞の入れ替わりに大きく寄与してます。細胞が壊れて、再生するシステムが、1週間から10日くらで身体中の細胞が入れ替わります。傷つきやすい細胞を新しくすることで、健康維持を保つ働きですが、細胞再生時に、エラー細胞が発生します。その再生に成長ホルモンなどが働くので、癌化を抑制ができることがあるか、調べられたことがあります。成長ホルモンが、働くと『癌化』しやすいことになります。私達の身体のシステムは、生きようとするシステムが、病気の元になったりで、ちょっとした変化で、両刃の剣へと変化してしまう運命のようです。
流行がある研究者の志向性で、現在は、遺伝子レベルの研究が盛んです。他人に認められていないところで、このIGF-I(アイジーエフワン、インスリン様成長因子I)の研究もおこなわれているかも知れません。
聞いたことがあるかも知れませんが、アフリカの一部で生息する、「ハダカデバネズミ」 と言う哺乳類が地下生活をしています。
その画像を下に載せます。
体毛がなく、皮膚はしわだれけです。ネズミの仲間ですから、齧歯類になります。ハダカで、出っ歯なので、そのままの外形上の名前がつけられています。
このハダカデバネズミの寿命が長いのです。30年も生き続けます。
私達の家に巣くうネズミや、農家の畑で、作物を食い荒らす野ねずみなどの寿命は、2年位の寿命です。実験用のラットも3~4年の寿命です。しかし、寿命が短い野生の哺乳類は、生殖機能が発達するのが速く、「ねずみ算」といわれるように、激しく繁殖します。
家猫でも、生まれてから、1年10ヶ月くらいで、繁殖を始めます。家猫の寿命は本来8年から10年くらいでした。その間にオスネコが、縄張りを確保してり、オス同士の争いで、順位がきまり交尾の順番が決めります。しかし、交尾に関しては、メス猫が主導権を握っています。近親での交配を避けるために、選んでいるのではないかといわれています。
さて、『ハダカデバネズミ』ですが、地下生活をしていて、そのトンネルは3キロにも及ぶそうです。そのトンネルのなかで、300匹もの集団生活をしているそうです。
うえの図は、ハダカデバネズミのトンネル内の組織を図にしたものです。こうした生き物の社会を『真社会性』と呼ぶそうでそうです。この『真社会性』を完璧に生きているのが、シロアリだそうで、女王と王が存在して、生殖はこの女王と王の専門になります。この生殖に携わる女王と王は、命の危険なところには存在せずに、シロアリの巣に兄弟や姉妹を残すことに徹します。餌も働きアリから受けて、巣のシロアリは、子孫繁栄のために、女王と王に長生きをしてもらうために、あらゆることをします。
兵隊アリは、口の牙を武器に敵と対戦します。その大きな牙を持つ口は、食べ物を食べることができないそうで、短い寿命を終えます。遺伝的に役割に特化した身体で生まれてきて、その役割を果たします。完全分業製で巣の中で、生きつづけます。こうして、大事に守られて、女王のシロアリは、50年も生き続けるそうです。巨大なシロアリの巣では、何百万との数のシロアリが生きている場合があります。全て遺伝子の命令で分業されている高効率のなせる技です。
ハダカデバネズミは、哺乳類ですので、シロアリやアリ、蜂のような完全は『真社会性』ではありませんが、原始的な『真社会性』といわれるそうです。ハダカデバネズミのソルジャーなどの役割は、蛇に襲われると、自らが犠牲になって、集団を守ったりするそうです。ワーカーは仲間の餌をかき集めて来る仕事をしているそうです。また、子供の集まる場所で、布団代わりに、赤ちゃんを暖める役目もします。
また女王は、ほかのメスが、交尾できる時期になると、巣の中をパトーロールをして、生殖をしないように圧力をかけてゆく行為があるそうです。ハダカデバネズミは、シロアリのように、遺伝子で身体の創りが変化するようには成っていません。ですから、遺伝子が完全支配しているわけではありません。しかし、『真社会性』に近いことで、長生きの原因ではないかといわれています。
上の図は、人間などの加齢に寄る死亡の図です。色々な病をして、歳を重ねる従って、死亡率が高くなります。
上の図は、ハダカデバネズミの年齢と死亡との関係です。殆ど病気をしないで、生きつづけるので、加齢に寄る病気(脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、癌にはなりません)に罹る事がありません。身体の機能が若いままで、長く生きて、寿命でコロリと死亡してゆくそうです。加齢現象が無いそうです。
この『ハダカデバネズミ』が注目されたのは、30年間生き続けて、病気をせずに、長生きでコロリと生涯を終えることにありました。哺乳類ですから、普通は癌になったり、いろいろな病気で死亡することが考えられますが、全く病気にかからないのがこの『ハダカデバネズミ』の状態が解り、研究が進みました。癌には殆どがなりません。
永遠の地下生活を続けますので、地上への出入り口がありません。殆ど密閉されたトンネル内の空気は、酸素濃度がなんと、7%であることが判明します。我々生きている地上での酸素濃度は、21%くらいです。この『ハダカデバネズミ』はヒマラヤのエレベスト山頂の酸素濃度で生き続けています。
地下生活ですので、木の根や根菜類を餌にしています。こうした餌は、果糖が含まれています。通常の哺乳類は、肝臓などでブドウ糖に分解して、酸素と一緒ににしてエネルギーに変えています。しかし、この『ハダカデバネズミ』は自分の体内でブドウ糖に分解したものを使うシステムも維持していますが、果糖の状態でもエネルギーとして使うことができるそうです。
なぜこうした低酸素状況で生き続けられるか、ブドウ糖と果糖でもエネルギーに変えられるシステムをもっているから、病気にならない、癌にもならないのかどうかが研究されています。
日本の熊本大学で初めて、100匹のハダケデバネズミを飼育して研究しています。そこで、iPS細胞をこのハダカデバネズミから創りまり未分化のまま、ハダカデバネズミの精巣にいれました。比較のために、人間のiPS細胞も一緒に、ハダカデバネズミの精巣に入れてみました。
ご承知のように、iPS細胞の欠点である、増殖したiPS細胞が人間のものであったり、マウスのものであったりした場合、癌化してしまう欠点が完全に無くす方法が見つかっていません。一部で、人のES細胞からは、癌化がなりにくい物質が出ていて、人間の体内では、受精した卵子が細胞分裂を起こしながら、卵巣から、子宮に着床されるまでに、この癌化を抑える物質が出て、正常細胞として分化してゆき、子宮に着床して、胎盤ができて育ってゆくことが理解されて、試験管で受精されたヒトの受精卵(実際使用された残りを、許可をえて使用して実験した結果)この物質をiPS細胞に与えると、癌化が殆ど無くなった、と言う実験結果は出ています。問題は、この物質を人工的につくれるかが問題なのです。
この『ハダカデバネズミ』の生体反応が研究されると、取り合えずiPS細胞の癌化を防ぐ研究に役立つでしょう。人間の癌化におシステムは複雑で難しいのですが、癌できても、増殖しないで共生してゆく方法が見つかれば、よいのでしょうか?
ハダカデバネズミの低酸素状況の生活で、活性酸素が多く出てこない状態を予想できますが、尚、活性酸素除去システムも持ち合わせていることも判明しています。
また、癌を抑制する遺伝子として知られる、『ARF』という遺伝子が活発に働き癌化を防いでいたのです。
念のために、この『ARF』遺伝子を取り除いて培養したところ、その『ARF』が無くなった細胞は、分解や成長を止めてしまったのです。癌化してしまわないような細胞防御を部分的に成長因子を止めいたのです。この研究が進めば、iPS細胞の癌化という運命を変える事ができるかもしれません。
ハダカデバネズミがなぜこのような進化を遂げたのかは、推測ですが、酸素量が低い環境、細胞も臓器も酸化による病気が低い(活性酸素の攻撃が低い)。食糧がそんなに豊富ではない(スリムな体つき)。役割分担ができていて、少ない餌でも効率的に生きている。人間のように、何でも好きなようにで
成長ホルモンが出てこないようですが、その成長ホルモンを受けるレセプターの異常でも小人症になるようです。しかし、脳の発達は進むので、身体が1メートル少々しか成長しませんが、大人の人として、会話もできますし、長生きでもあります。しかし、交通事故や飲酒による死亡が多くあるそうです。今後の課題でしょう。
ご存じの方もおられるでしょうが、成長ホルモンが効かない状態ですと、『癌』にならない。『2型の糖尿病』にもならない、ということが調べれています。
この写真は、エクアドルのラロン症候群の人々とその研究者の写真です。
その説明です
ホルモンとは、生態を機能させたり、喜びや、恋いをしたり、友情や、母性の元になるもや、脳機能を司り、喜びや悲しみ、不安感や怯え、恐怖などが生きるための必要な精神的な機能も司っています。
中でも成長ホルモンの働きを述べると。脳下垂体と呼ばれる直径1センチ程度のものが脳の真ん中あたりにぶら下がっています。その脳下垂体では、生命の維持や種族保存に必要な幾つかのホルモンが産生され分泌されています。
成長ホルモンは脳下垂体から分泌されます。小児期には背を伸ばす作用があり、成人になってからは筋肉や骨や皮膚を強くする作用があります。なので、成人したら成長ホルモンは不要というわけではなく、体を良質に維持するうえで必要なホルモンなのです。
成長ホルモンには脂肪を分解する作用があるので、成長ホルモンが足りないと「メタボ」になってしまいます。逆に「メタボ」の人は成長ホルモンが出にくくなっています。
成長ホルモンが脂肪の調節をしています。成長ホルモンは、下垂体から分泌されて全身の細胞に作用しますが、脳にも作用します。脳の神経細胞の中でもニューロペプチドY(NPY)細胞と呼ばれる細胞群に作用します。NPY 細胞が活動すると、成長ホルモンの分泌は抑制されます。
一方、NPY 細胞が活動すると食欲が強く刺激されます。成長ホルモンによって脂肪が分解されて脂肪の蓄えが減ると、成長ホルモンがNPY 細胞の活動を活発化して、成長ホルモンの分泌を抑制するとともに食欲を刺激して再び脂肪を溜めこむような仕組みになっています。ちょっとややこしいですが、体の脂肪の量やエネルギー利用の状態を、成長ホルモンと脳(NPY 細胞)で調節しているということです。
この成長ホルモンの役割は、その他のさまざまなホルモンを巻き込んでより効率的に機能するようになっています。
成長ホルモンと血糖値の関係が存在します。成長ホルモンは、体中の細胞に作用しますが、そのうちの多くの細胞でIGF-I(アイジーエフワン、インスリン様成長因子I)という分子を作ります。成長ホルモンの筋肉増強作用の一部は、IGF-I によってもたらされます。筋肉を作るのですから、多くのエネルギーを必要とします。
私たち人類は、過去にはずっと何万年もの間、飢餓にさらされて生きてきたはずです。このような状況下では、少しでもエネルギーを節約したいので、IGF-I による筋肉作りをお休みさせようとして、たとえ成長ホルモンが出てもIGF-I はあまり作られないようになります。
その結果、余ったエネルギーは脂肪として蓄えられます。飢餓状態では成長ホルモンが多く分泌されています。成長ホルモンには脂肪を分解する作用があるので、飢餓状態であれば蓄えられた脂肪が遊離脂肪酸に分解されて、その遊離脂肪酸はインスリン作用をブロックします。飢餓状態での低血糖を抑える働きです。
つまり、成長ホルモンが多く出ると、インスリン作用が低下して血糖値が上がる仕組みになっているのです。筋肉はブドウ糖をエネルギー源として動いています。なので、血液中に十分なブドウ糖がなければ、認知機能から危険状態を判断できずに、すぐに肉食動物の襲撃から逃げることもできなくなります。
そこで、成長ホルモンが出ることによって飢餓状態におけるブドウ糖の供給を絶やさないようにしていると考えられます。その時点で身体の運動機能も血液中の血糖値のある程度の維持が必要になります。その他に、肝臓でグリコーゲンがグルコースに変化させて、血糖値の維持を保っています。
成長ホルモンには、子供のときに背を伸ばす作用も大切ですが、飢餓と闘う人類の歴史においては、ヒトが自分たちを肉食動物などの襲撃から守るために必要なホルモンだったはずです。或いは、食糧が手に入ったときに、余分なエネルギーを脂肪に変えて蓄積させて、飢餓の時に脂肪を使いエネルギーに使います。筋肉までも、飢餓状態では、エネルギーに変えて、生き続けるような仕組みになっています。
成長ホルモンと血糖値の関係が研究されてきています。残念ながら、成長ホルモンの分泌は年齢とともに減少します。10 年ごとに16%くらいずつ減ってゆきます。かといって、やみくもに成長ホルモンを注射しても、副作用が出るばかりで良いことはありません。スポーツ選手などがドーピングで使用していますが、大変に危険なことです。共産圏諸国で嘗ては、頻繁に使われましたが、選手生命が損なわれました。また、成長ホルモンは口から飲んでも全く作用しません。デタラメな宣伝に惑わされて高い買い物をしないようにご注意ください。
https://publichealth.med.hokudai.ac.jp/jacc/reports/mikami_k1/index.html
上のURLは、IGF-I(アイジーエフワン、インスリン様成長因子I)成長ホルモンが出てくると、筋肉を造り大人へと成長しますが、大人になっても、筋肉は鍛えられるので、細胞が大きくなったり、増強されます。成長因子は、細胞の入れ替わりに大きく寄与してます。細胞が壊れて、再生するシステムが、1週間から10日くらで身体中の細胞が入れ替わります。傷つきやすい細胞を新しくすることで、健康維持を保つ働きですが、細胞再生時に、エラー細胞が発生します。その再生に成長ホルモンなどが働くので、癌化を抑制ができることがあるか、調べられたことがあります。成長ホルモンが、働くと『癌化』しやすいことになります。私達の身体のシステムは、生きようとするシステムが、病気の元になったりで、ちょっとした変化で、両刃の剣へと変化してしまう運命のようです。
流行がある研究者の志向性で、現在は、遺伝子レベルの研究が盛んです。他人に認められていないところで、このIGF-I(アイジーエフワン、インスリン様成長因子I)の研究もおこなわれているかも知れません。
聞いたことがあるかも知れませんが、アフリカの一部で生息する、「ハダカデバネズミ」 と言う哺乳類が地下生活をしています。
その画像を下に載せます。
体毛がなく、皮膚はしわだれけです。ネズミの仲間ですから、齧歯類になります。ハダカで、出っ歯なので、そのままの外形上の名前がつけられています。
このハダカデバネズミの寿命が長いのです。30年も生き続けます。
私達の家に巣くうネズミや、農家の畑で、作物を食い荒らす野ねずみなどの寿命は、2年位の寿命です。実験用のラットも3~4年の寿命です。しかし、寿命が短い野生の哺乳類は、生殖機能が発達するのが速く、「ねずみ算」といわれるように、激しく繁殖します。
家猫でも、生まれてから、1年10ヶ月くらいで、繁殖を始めます。家猫の寿命は本来8年から10年くらいでした。その間にオスネコが、縄張りを確保してり、オス同士の争いで、順位がきまり交尾の順番が決めります。しかし、交尾に関しては、メス猫が主導権を握っています。近親での交配を避けるために、選んでいるのではないかといわれています。
さて、『ハダカデバネズミ』ですが、地下生活をしていて、そのトンネルは3キロにも及ぶそうです。そのトンネルのなかで、300匹もの集団生活をしているそうです。
うえの図は、ハダカデバネズミのトンネル内の組織を図にしたものです。こうした生き物の社会を『真社会性』と呼ぶそうでそうです。この『真社会性』を完璧に生きているのが、シロアリだそうで、女王と王が存在して、生殖はこの女王と王の専門になります。この生殖に携わる女王と王は、命の危険なところには存在せずに、シロアリの巣に兄弟や姉妹を残すことに徹します。餌も働きアリから受けて、巣のシロアリは、子孫繁栄のために、女王と王に長生きをしてもらうために、あらゆることをします。
兵隊アリは、口の牙を武器に敵と対戦します。その大きな牙を持つ口は、食べ物を食べることができないそうで、短い寿命を終えます。遺伝的に役割に特化した身体で生まれてきて、その役割を果たします。完全分業製で巣の中で、生きつづけます。こうして、大事に守られて、女王のシロアリは、50年も生き続けるそうです。巨大なシロアリの巣では、何百万との数のシロアリが生きている場合があります。全て遺伝子の命令で分業されている高効率のなせる技です。
ハダカデバネズミは、哺乳類ですので、シロアリやアリ、蜂のような完全は『真社会性』ではありませんが、原始的な『真社会性』といわれるそうです。ハダカデバネズミのソルジャーなどの役割は、蛇に襲われると、自らが犠牲になって、集団を守ったりするそうです。ワーカーは仲間の餌をかき集めて来る仕事をしているそうです。また、子供の集まる場所で、布団代わりに、赤ちゃんを暖める役目もします。
また女王は、ほかのメスが、交尾できる時期になると、巣の中をパトーロールをして、生殖をしないように圧力をかけてゆく行為があるそうです。ハダカデバネズミは、シロアリのように、遺伝子で身体の創りが変化するようには成っていません。ですから、遺伝子が完全支配しているわけではありません。しかし、『真社会性』に近いことで、長生きの原因ではないかといわれています。
上の図は、人間などの加齢に寄る死亡の図です。色々な病をして、歳を重ねる従って、死亡率が高くなります。
上の図は、ハダカデバネズミの年齢と死亡との関係です。殆ど病気をしないで、生きつづけるので、加齢に寄る病気(脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、癌にはなりません)に罹る事がありません。身体の機能が若いままで、長く生きて、寿命でコロリと死亡してゆくそうです。加齢現象が無いそうです。
この『ハダカデバネズミ』が注目されたのは、30年間生き続けて、病気をせずに、長生きでコロリと生涯を終えることにありました。哺乳類ですから、普通は癌になったり、いろいろな病気で死亡することが考えられますが、全く病気にかからないのがこの『ハダカデバネズミ』の状態が解り、研究が進みました。癌には殆どがなりません。
永遠の地下生活を続けますので、地上への出入り口がありません。殆ど密閉されたトンネル内の空気は、酸素濃度がなんと、7%であることが判明します。我々生きている地上での酸素濃度は、21%くらいです。この『ハダカデバネズミ』はヒマラヤのエレベスト山頂の酸素濃度で生き続けています。
地下生活ですので、木の根や根菜類を餌にしています。こうした餌は、果糖が含まれています。通常の哺乳類は、肝臓などでブドウ糖に分解して、酸素と一緒ににしてエネルギーに変えています。しかし、この『ハダカデバネズミ』は自分の体内でブドウ糖に分解したものを使うシステムも維持していますが、果糖の状態でもエネルギーとして使うことができるそうです。
なぜこうした低酸素状況で生き続けられるか、ブドウ糖と果糖でもエネルギーに変えられるシステムをもっているから、病気にならない、癌にもならないのかどうかが研究されています。
日本の熊本大学で初めて、100匹のハダケデバネズミを飼育して研究しています。そこで、iPS細胞をこのハダカデバネズミから創りまり未分化のまま、ハダカデバネズミの精巣にいれました。比較のために、人間のiPS細胞も一緒に、ハダカデバネズミの精巣に入れてみました。
ご承知のように、iPS細胞の欠点である、増殖したiPS細胞が人間のものであったり、マウスのものであったりした場合、癌化してしまう欠点が完全に無くす方法が見つかっていません。一部で、人のES細胞からは、癌化がなりにくい物質が出ていて、人間の体内では、受精した卵子が細胞分裂を起こしながら、卵巣から、子宮に着床されるまでに、この癌化を抑える物質が出て、正常細胞として分化してゆき、子宮に着床して、胎盤ができて育ってゆくことが理解されて、試験管で受精されたヒトの受精卵(実際使用された残りを、許可をえて使用して実験した結果)この物質をiPS細胞に与えると、癌化が殆ど無くなった、と言う実験結果は出ています。問題は、この物質を人工的につくれるかが問題なのです。
この『ハダカデバネズミ』の生体反応が研究されると、取り合えずiPS細胞の癌化を防ぐ研究に役立つでしょう。人間の癌化におシステムは複雑で難しいのですが、癌できても、増殖しないで共生してゆく方法が見つかれば、よいのでしょうか?
ハダカデバネズミの低酸素状況の生活で、活性酸素が多く出てこない状態を予想できますが、尚、活性酸素除去システムも持ち合わせていることも判明しています。
また、癌を抑制する遺伝子として知られる、『ARF』という遺伝子が活発に働き癌化を防いでいたのです。
念のために、この『ARF』遺伝子を取り除いて培養したところ、その『ARF』が無くなった細胞は、分解や成長を止めてしまったのです。癌化してしまわないような細胞防御を部分的に成長因子を止めいたのです。この研究が進めば、iPS細胞の癌化という運命を変える事ができるかもしれません。
ハダカデバネズミがなぜこのような進化を遂げたのかは、推測ですが、酸素量が低い環境、細胞も臓器も酸化による病気が低い(活性酸素の攻撃が低い)。食糧がそんなに豊富ではない(スリムな体つき)。役割分担ができていて、少ない餌でも効率的に生きている。人間のように、何でも好きなようにで
きて、60年~80年以上も生き続けてはいない。生きてゆくために、大自然からの摂理に順応している。人間には、現在自然淘汰が興りにくい状況にあろので、生きる為の『負の部分(大脳の発達で、心的なストレスからの過食や、拒食、などの悩むことが人間の特権でもあり、そのことが、臓器に影響して病気になるのでは)』が多く存在している。そんなところか????
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