この番組を見逃した人は、NHKオンデマンドに入会すると、納得ができるまで何度も視聴できます。
https://www.nhk-ondemand.jp/share/library/#/r/1/1/0/0/1/
総合司会に タモリ こうした番組へは、何回か主演を重ねています。
解説や諸々のお話に iPS細胞の 山中教授
出産明けの 久保田アナウンサー
番組予定表
NHKでは、過去にもこうした番組を放映しています。かなり参考になるのでお勧めします。
山中教授は、1980年代のこうした番組を見てから研究者になろうとしたと言っています。若い人が研究への道を進む動機になればと忙しい合間をぬって出演しているようです。
現在は自分の研究室を持ち、多くの研究者達を育てながら難病などのiPS細胞を使った研究をしています。
前にもこのブログで取り上げましたが、iPS細胞の医療現場での活用が難しい状態にあります。できたiPS細胞のバラツキがあり健康なips細胞との選別作業があったり、できた細胞の癌化をさける研究などがネックになっています。
山中教授は世界にiPS細胞の研究を開いています。アメリカの研究チームにも参加しています。まだ55歳と若いので研究の第一線で活躍しています。元整形外科の医者であったので、臨床現場で使いたいという望みが強いようで、ともすると、権威主義になり、金儲けに走り、学会の親分になり安楽な生活をして暮らすこともできたでしょう。しかし現場でがんばっています。
現在、日本の基礎科学分野の研究費が大きく削減されてきて10年くらい過ぎました。
過去の民主党が政権を取っていた時代に、仕分け作業という、各官庁や外郭団体の予算削減の劇場型作業システムがありました。有名なセリフで、蓮舫議員の『世界一位でなければいけないのですか、世界二位ではいけないのですか』と、予算削減の追求がなされたのは、現在稼働中の『スーパーコンピューター京』を理化学研究所と富士通が共同で計画中のもでした。
その際に、あのJAXAの『はやぶさ』が打ち上げられた、鹿児島県の内之浦発射場(元東大のロケット発射台、現在文部科学省のJAXAに所属)の固体燃料ロケとが消えて無くなりました。種子島のH2AやH2Bの液体燃料の巨大なロケットが軌道にのりだしたのです。背後に財閥の三菱がついていました。高級官僚や政治と財閥は明治維新以来の婚姻関係で権力の座にあり続けてきています。
その後に、低予算で少人数で打ち上げ可能な固体燃料の『イプシロンロケット』が開発されますが、使われずにいます。関連企業にお金が落ちるシステムが優先されて、科学的な進歩や低予算で活躍できることは、関連企業に都合が悪いので、官僚の天下り先に気を使うのでしょう。
このままですと、日本の基礎科学分野の研究が遅れてしまいます。音頭を取るのは財務省ですが、財政赤字で困っているのですが、この赤字も、長い自民党政治と官僚の失政からきています。その結果、政府自民党にたかる日本人が出てきてしまいました。
食管法の改正前には、農家から高く米を買い、庶民に安く売る。赤字。米が余ると、減反で遊ばせている田んぼへ補助の金交付。農家は遊ばせていて、他に作物を作ると補助金が出なくなる不思議。働かなくなった農家。自民党は農家の票が欲しくて甘やかすばかりである。
毎年、米の収穫が終わると、出稼ぎで東京の工事現場へ来ていた農家の人がこなくなった。林道の工事、農道の工事、で、一カ所に、国道と農道、林道、おまけに、高速道路がつくられている箇所が多くできた。
現在、こうした地方の工事箇所も古くなり、日本中のインフラが老化してしまい、いつ崩れるか解らない道路や橋が地方に散在する。
中央官僚の報酬減や議員定数削減、天下り用に作った外郭団体の整理など、自らが身を切る姿勢がゼロでは国民が納得できません。
山中教授も費用の面では、本来、紐付きにはしたくはなかったでしょう。しかし、武田薬品と共同開発をおこなっています。膨大費用が掛かる研究なのです。国家が予算を付けない、京都大学との難しい関係もあるでしょう。
研究者もその費用捻出をみずから考えるしかないようです。
一つ提言があります。日本の医者は、生物学をあまり勉強しません。命の根源や病気の原因も感染症でも全てが生物学的問題なのです。生物学的な研究から、医療が進み、薬の開発も、究極の病の『癌』も生物学的な問題なのです。