2型糖尿病の爺 病気で ドットコム

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糖尿病薬 インスリンから 飲み薬ジャヌピア そして再びインスリンへの移行

2014年08月26日 | 日記
 飲み薬 ジャヌピア(DPP-4阻害薬) この糖尿病薬は 血糖由来という言い方がされていて 高血糖時には インスリンの働きを強めて 血糖値が低い状態であれば 働きを弱めることで 低血糖による被害を未然に防ぐ働きがあるという 優れた医薬品でもあります しかし 薬に万能性はありません 副作用もあります 日本で医療現場で使われ出して 6年と言われてます 現実には 5年くらいでしょうか
 いまだに 大きな副作用の報告はないようです 
 このジャヌピアの 低血糖を心配しなくて良い部分は 高齢者の夜間就寝時の低血糖の心配がなくなりました 

 インスリンとはいったい何か 血糖を下げるのが目的で我々のの身体で機能しているホルモンではありません 空腹感 人類はこの空腹に悩まされてきた時期が過去に非常に長くありました 旨く獲物にありついた 木の実が見つかった 植物の根 根菜類(今のタロイモ サツマイモ類でしょうか)が見つかった しかし 食い溜めるはそう多くできません しかし 食物が多く見つかった時点で できるだけ多くを食べて 身体に脂肪として蓄えて置くということもできました 食物が見つからない時 この蓄えた脂肪をエネルギーに変えて生き続けて 次の食物にありつくまでがんばるという仕組みです

 我々の身体は 食物を食べると消化吸収というシステムがあります 胃から小腸へ食物が届くと インクレチンという酵素が 膵臓に刺激を与えて インスリンを出す作用と膵臓から肝臓へ糖の生成を抑制する酵素が出ます
 インスリンは血管内で運ばれてきた 糖 主にブドウ糖を細胞内に吸収する働きをしているのです この結果細胞はエネルギーをもらい生きている という生体反応の一部が働き生存ができるのです
 
 1型の糖尿病の方は 理由がハッキリしていないのが多いそうですが この身体にエネルギー源のブドウ糖を取り込むインスリンが出なくなってしまった病気の人です 嘗ては難病指定されると思ってましたが・・・・

 2型の糖尿病は 生活習慣病から発展的に進んだ病気と言われ続けてきました 1型の方からは だらしない生活 不摂生な食習慣で人間的にだめなやつ の病気と軽蔑の対象にされてきましたが 今でもそういう偏見が多く聞こえます
 2型の糖尿病の場合研究が進んできて メタボリックシンドローム 所謂 太っていて コレストロールが高く 脂肪肝であったりとか改善の余地が多く指摘されてきました そのとうりで 食生活の改善 日常生活の改善 頑張ればおおくの健康体が維持できるはずです
 しかし上で述べたように 空腹 食べる このごく自然な行為の中に 今のような 食料事情が嘗ての人類にはありませんでした 日本でも つい70年くらい前には 三度の食事を満足に食べられない人も多くいました NHKのテレビドラマ『おしん』で大根飯というのがありましてね 米が高額なので 大根を米に混ぜて炊き空腹感をみたしていたのでしょう 東京は東北地方から出てきて暮らしている人が多くいます 近くに診療所の医師 東京医科歯科大学を卒業した秀才ですが 苦労して診療所を造り運営してました 幼少期には苦労されたか 東北の農家では その地方で 大根の保存や 食べ方がいろいろあるようです 実は大根にも野菜としてかなり滋養はありますが しかし 大根が貧しさの象徴としての記憶を持つ東北の人が多くいるようで その診療所の医師は 大根というとかなり軽蔑していました
 
 脇道にそれましたが 飽食の時代 お金があれば 高カロリーの食物が沢山食べられます 酒も多く飲めます 人類 特に日本人が粗食での生活を長くしてきた身体が 高カロリー食品を受け入れられない身体の人が多く 2型の糖尿病になる確率が高い理由の一つです

 そして 何よりも 長生きになってきたこが 一番のおおきな理由であると 私見ですが そう思っています
 分子生物学や 医学の発展で 今 高齢化 と もっと寿命を延ばしたい という人類の戦いが続いていますが 死亡率のトップが『癌』です 哺乳類は若い頃より この癌細胞との戦いをしているそうです 人類も寿命が50歳くらいであれば 細胞の癌化は少なく
 死亡率のトップにはならなかったようです 2型糖尿病から癌に というケースも多くあるそうです また薬の効果は両刃の剣です 最終的には癌化を進行してしまう 医薬品もあるらしい 
 全ての病は 人類存続の宿命のようなものを感じます


では何故 ジャヌピア(DPP-4阻害薬)を辞めたか わたしには まず 強烈な便秘が襲い 苦しかったことと 排便時の息張りで血圧上昇で 眼底の毛細血管の破裂があったことである
 また このDPP-4を阻害すると 身体のあちこちで役目を果たしてる機能を麻痺させるので 何が起きるか解らないということがある 今更 そんなに長生きも支度はないが 苦しむのは嫌だ といことである

 私のHPのDPP-4を調べた結果を記したURLをしたに

  http://kouryuunohiroba.b.la9.jp/newpage11.html

白内障手術後 網膜の拡大写真で 高血圧による毛細血管の先に血の滲みが複数

2014年08月23日 | 日記
 2型糖尿病薬として DPP-4阻害薬 ジャヌピアを服用していて 激しい便秘に襲われていた 約1年3ヶ月服用し続けてきた
 このジャヌピア単独では 弱いということで 普通複数の薬を併用する 
 
 わたしは メトグルコを併用として処方されていた 以前にこのメトグルコ またはメトフルミンともいうが 身体が酸性に偏る副作用があると 使用を中止されていた 酸性でもアルカリ性でも偏ると 死がまっている その酸性に偏るという部分が解決されてまた使われ始めている 主に肝臓に働き 肝臓の糖生成を抑制する作用がある 副作用として下痢がある

 ジャヌピアの便秘の方が酷く 下剤を使うが 毎日使うと下痢状態になる 2日から3日に一度下剤を服用していた しかし 大腸でかたくなった便の一部を排便するのに 相当息張らなくてはならず 頭の血管が切れるかと思いながら排便していた

 頭の中の血管は fMRI という装置がないと詳細はわからない その装置のある医療機関にゆくしかないが 経済的事情で 民医連以外だと 診療費が2割ほど高い
 
 とりあえず 白内障の手術後の検診ということで 網膜の拡大写真を撮り 高血圧での血管損傷箇所が 毛細血管に複数見られた 片目に2カ所ずつあった 血圧は 起き上がって居るときで 夜間や午後に 150~81などと高血圧状態だ しかも排便での息張りで 目の網膜の毛細血管の破裂で出血が出たと思っている

 便秘状態を変えるべく インスリン療法に戻すことにした 2014年8月20日から ジャヌピアを辞めて インスリン ”ノボラビット”30ミックス フレックスペン で 毎食時 4単位を注射している 糖尿病の専門医の勧めで メトグルコは毎食後服用を続けている このメトグルコの影響か と思っているが 下痢状態での排便が 日に何度もある ちょっと困った状態ではあるが 排便時に息張ることはなくなったので それは良かった

 又 血圧を下げるために エナラブリルマレイン酸塩錠(先発薬名レニベース)2.5mgを 5mgに増量した 血圧を下げることと 慢性心不全の 動悸 息切れ むくみ などを和らげる効能

 今のところ 血圧に効果は出ていない 来週に外来に掛かり 血圧降下剤 目の網膜が高血圧での出血事情を話してみる 自己判断が良いのか悪いのか 結果が出ると思う

どこまで寿命を延ばすか 糖尿病も加齢現象か

2014年08月14日 | 日記

我々 ホモサピエンスは 生殖能力を獲得して 子孫を残す年齢を生命現象のピークとしてあらゆる機能が出現する 年齢でいうと 10歳から14~5歳で所謂 思春期を終えて 生殖能力の旺盛な時期に生命現象が最高に達し 20歳を境に細胞レベルでどんどん老いてゆく 身体のあらゆる機能が老化しはじめる 
 

 老化はあらゆる病気を引き起こすが 最終的には いろいろな細胞が癌化して死んでゆく 癌とは 細胞レベルでの老化による誤作動で 長生きをすればするほど 癌化する細胞ができやすくなる
 

 長い進化の過程で 勝ち取ってきた人体システムも大一義的には 子孫を残すことであり その役目を終えると その生命は老化して『死』に至るようにプログラムされているようだ

 そこで人体にある 成長ホルモンが 老化の1因と言われ初めてきて 研究が進んだ 

 マウスの実験で 成長ホルモンが働かないマウスが 身体は成長しないが 年齢は人間で200歳くらいまで長生きしたというアメリカの研究がある 

 マウスは殆どが 癌によって死亡するが 成長ホルモンの働きを阻害したマウスの癌発生は1%くらいで しかも致命的だはなかったという
 
 ようするに 傷ついた細胞が成長ホルモンによって 増殖してゆくと 癌化してゆくことになる また老化した細胞が諸々の病気の原因になるが 細胞が傷つき衰えて機能しなくなったり 癌化して病気になるリスクは 成長ホルモンがあるという このホルモンは老化した細胞にとっては 困った状態になるのだ

 人間でいう 小人症 ナロン症候群の人々を調べてみたら 癌リスクが低く 糖尿病やメタボリックシンドロームも無縁であったという ナロン症候群は成長ホルモンが効かないか 分泌していないか ホルモンを感知するレセプターに異常があり 成長しない病気であるが インスリンの働きも僅かで良く機能している  

 インスリンの過剰もいろいろな病気を引き起こす 脳の栄養源は殆どがブドウ糖だが 血液で運ばれる過剰なインスリンは 脳のゴミ掃除機能の酵素が インスリン対策に使われる 脳では低血糖にならないように インスリン対策が起きて肝心の脳の掃除機能が疎かになると 本来除去されなくてはいけない物質が溜まってしまい アルツハイマー病の1因になると言われている
 

 インスリンの量も適度でなくてはいけないらしい 多くても 少なくても病気になる 飽食の時代にホモサピエンスはまだ進化が追いついていない
 

 成長ホルモンの過剰は老化を早める しかし無いと大人への成長ができない 微妙な量的均衡が必要なようだ

 成長ホルモンは子供のころは大いに働き 成長して丈夫に育ち生殖能力を大いに高めて 子孫を残す役目がある 子孫を残す時期を過ぎると 従って老化を始める 20歳を過ぎるころから ダメージを受けた細胞が修復増殖という異常を起こすと癌化した細胞が増えてゆくし 新陳代謝の誤作動で 傷ついたり 迷子の細胞が増えると 免疫細胞が 食い殺していたが 免疫細胞も衰えてゆくので 成長ホルモンで 癌細胞が増殖されてゆくリスクができあがる

 しかし細胞分裂には寿命が存在してることが解っている ここで寿命を迎えた細胞は 死滅するのではなく 隠居細胞として存在し続ける 癌化細胞にならないように分裂をやめて存在する 絶妙な仕組みがある

免疫細胞の衰えで老化 

 上で述べているように 生殖能力の旺盛な10歳代から20歳くらいまでに 生体反応のピークがくるようなシステムのホモサピエンスは 免疫細胞のピークも同じようにできている
 

 20歳ころには消えてゆく胸腺という臓器がある 骨髄で造られた免疫のシステムの司令塔の役目をする『T細胞』がこの胸腺で育まれる 

 体内の異物を判断するレセプターは 何百万種類もあるそうで 一個のT細胞では賄えず 胸腺のなかで ランダムにそれぞれに役割分担がされて しかも 間違えて自分自身を攻撃してはならず 厳密な製品管理がなされて 何とこの胸腺で できあがったT細胞の95%以上が エラー細胞として処理除去されるという
 

 胸腺は 20歳ころには消えて無くなる この時期までにできあがった免疫細胞の司令塔の『T細胞』をその後の人生でずうっと使い続けるしかないのである
 

 しかも このT細胞は意外に速く衰えしまう 
 身体の中で 免疫システムは非常に複雑なシステムを維持している 

 異物を探す 『樹状細胞』が見つけた異物を『T細胞』に運び T細胞が攻撃すべき異物と判断すると サイトカイの一種を放出して 攻撃命令をだす すると『マクロファージ』という 貪食細胞が異物を攻撃し食い殺すことになる
 

 しかし 老化した『T細胞』は この攻撃命令であるサイトカイの一種という物質を 誤作動で ジュクジュクと常に出し続けてしまうようになり 貧食細胞の『まくりファージ』が攻撃対象外の健全な臓器や血管を攻撃してしまい 肝炎や動脈硬化 骨粗鬆症 心筋梗塞 脳梗塞などあらゆる病気の原因となっているそうだ 
 

 しかし 現在 京都大学で あのiPS細胞の方法で『T細胞』を創り 身体の中のT細胞と置き換えてはどうかという研究が進めれれているそうだ




; 隠居細胞というはなし





 細胞は ストレスを受けると そのストレスの度合いで 強烈であれば アポトーシスをするが 日常の小さなストレスであると傷ついた細胞は 細胞分裂を辞めて まるで隠居しているがごとく静かになってしまう 細胞の癌化を防ぐためらしい 傷ついた細胞が分裂を繰り返すと 癌化してしまう それを防ぐために生体反応として 所謂 隠居細胞になる
 

 若い頃は この隠居細胞で癌化が防げる 非常によくできた機能だ 

 しかし 細胞が老化を始めると この隠居細胞が蓄積されて増えてゆく そして正常な細胞が新陳代謝をするのに邪魔になることになる それだけではなく この隠居細胞は SASP因子という物質を出し その中には 元気な細胞に炎症を起こさせる働きもあり この隠居細胞の放出するSASP因子の中の炎症を起こす物質で 今度は臓器はいろいろな病気を引き起こす作用をするのである

 たとえば 血管に高コレステロールが流れると コレステロールは 血管の下の組織に溜まり 隠居細胞となり SASP因子を出して 血管が炎症を起こす 

 するとそこに免疫細胞の貪食細胞マクロファージが集まって 炎症を起こしている隠居細胞のコレステロールを攻撃して貪食の作用が始まる これが動脈硬化症という病になるわけだ 

 そしてこの高コレステロールを攻撃したマクロファージが隠居細胞化してしまい また SASP因子を放出して炎症を起こし病気を重篤化してゆき マクロファージがどんどん集まって血管の内部が大きくふくれて 血小板も集まり 血管を細くしてしまい その先に血液が流れなくなると 臓器や細胞が梗塞を起こして 生命の危機に陥ることになる 心臓冠動脈でこの現象が起きると 心筋梗塞になる 救急車で運ばれて運がよければ助かるが 冠動脈バイパス手術か ステント留置などの措置が必要となる

 それでは この隠居細胞を除去してしまってはとうか と マウスの隠居細胞を薬剤で除去すると マウスは見違えるように若返って動きも若々しくなった しかし このマウスには大きな『癌』ができてしまったのである
 

 若い頃は 隠居細胞ができることで 傷ついた細胞が分裂を辞めて癌化を防いでいたが 老化とともに 隠居細胞が増えてゆき SASP因子は 『癌細胞』をも創るように変化してゆく 若い時にエネルギッシュに活動できてきたが 細胞の老化と共に 隠居細胞が新陳代謝の邪魔をしたり 果ては 癌化を促進するようになってしまう という 生き物の宿命が見えてくる
 

 全てが 子孫を残す時期に合わせて最盛期になる生命力は 子孫を残す時期を過ぎると その反動のように加齢化 癌化 そして『死』へと向かうようになっている

 しかし 今度は発想の逆転で 細胞が隠居するシステムを調べて 老化での癌細胞に 隠居してもらうことで 寿命を延ばそうとこころみているそうだ 飽くなき戦いに挑む人類

細胞老化(分裂停止細胞)の二面性にかんするもののURL

  http://ganshien.umin.jp/public/research/main/ohtani/index.html


肥満に伴う腸内細菌の変化が肝がんの発症を促進する 肥満に細胞老化が起こり SASP因子がでて癌化が


  http://www.jst.go.jp/pr/announce/20130627-2/





  ネットから 細胞分裂とその寿命 死滅するのではなく 隠居細胞となり 復活することはない その説明




  動物の体にある細胞の大半は 分裂できる回数に限りがある つまり寿命があり これには 染色体の末端に位置するテロメアと呼ばれる配列が深く関係しているそうだ

細胞分裂ではまずDNAが複製され DNAの複製はプライマーという断片配列を足がかりに行れ 染色体の末端ではプライマー部分の配列は複製されない 細胞分裂を繰り返すごとに末端は短くなっていく

染色体の末端にはテロメアと呼ばれる繰り返し塩基配列がヒトの場合は TTAGGGという配列が約1万塩基繰り返されているそうで 細胞が分裂すると染色体の末端のテロメア配列が少しずつ失われていく

テロメアの長さは 細胞分裂の回数を測る尺度(分裂時計)として機能し 細胞の寿命を調節していると考えられている  ヒトではテロメアDNAが5000塩基くらいになると 細胞が寿命(分裂寿命)に達し それ以上の分裂は起こらない また 寿命に達しなくても 細胞がテロメアの長さで分裂時計の進行を感知することが老化につながっているとも言われ 一方 環状のDNAを持つ細菌などは 末端が存在しないので分裂寿命はない

ヒトの体においては 生殖細胞は細胞分裂を繰り返してもテロメアが短くならず 長いままのテロメア配列を子孫に伝達することができる これは 生殖細胞ではテロメラーゼというテロメアDNAを維持する酵素の働きがあり ヒトのテロメラーゼは発生初期には活性を持つが ある時期から生殖細胞など一部の細胞を除いて働きが抑えられる

テロメラーゼ活性は細胞の癌化とも密接な関係があり 正常な細胞では テロメアがある限界を超えて短くなると 癌抑制遺伝子が働いて 細胞分裂がストップする 
 

 しかし ほとんどの癌細胞ではテロメラーゼが活性化されていて 細胞は無限分裂寿命を獲得し 増殖が留まらなくなっている つまり 癌細胞はテロメアによる細胞の分裂と監視を逃れた状態にある

固体の老化や細胞の癌化とテロメアの長さには密接な関係があるため テロメラーゼを標的とした抗がん剤の開発や 細胞にテロメラーゼ活性を与えて老化を防ぐ研究などが進められている

上で述べていることは 癌細胞の無制限の分裂能力を阻害して 隠居細胞になってもらう研究が始まっていることを 我々庶民も知る事となった




2型糖尿病から加齢現象まで 最近の生命化学

2014年08月08日 | 日記
   『不老長寿』 誰でもが 望むものだが 実際はあってはならないのではないか 生物に組み込まれた 子孫を残して寿命が尽きて行き『死』を迎えて 生物は営々と繋がってきた

 しかし この命を産んだ 宇宙 そして地球 そこには有限である事の証明が多くなされてきた 太陽系の有限な期間 銀河系の有限な期間

 地球が 宇宙が 生命の進化に必要な 環境因子を作り出し それに対応すべく 進化し続けて 今日の地球生命の発展があった そこには 生命のアポトーシスがあってこそ進化があった 生命は代を重ねることで 生き残りの仕組みをどんどん進化させてきた 

 気の遠くなるような 年月をかけて 絶滅寸前の強力なストレスに遭いながら 生き残りの仕組みを 代々重ねて 今 地球に存在している

 この先も 地球が存在するまで 進化を続けてゆく生命 人類は滅んでも ほかの生命が進化を続けて生存を続けるはずだ それには 永遠の生命はあってはならない 生命はアポトーシスを繰り返して 新しい地球環境 宇宙環境に生存できるように進化してきたのである


 今日 生命化学は 医学は 老化と戦っている

 老いの原因もいろいろな要素が発見されている 2型の糖尿病の原因も単なる 生活習慣病としては捉えられていない 
 わたしは 心不全と診断されて 心臓冠動脈が細くなってしまっている箇所に ステントを入れて太さを保っている この動脈硬化も悪玉コレストロールが付着するという従来の定説に 免疫システムの老化による誤作動で 免疫の貧食細胞 所謂 攻撃細胞のマクロファージという細胞が コレストロールが付着した部分に攻撃の誤作動を起こして 集まり血管を細くしていることが解ってきている 
 勿論 脂肪分の少ない食事 運動不足が コレストロールの蓄積と 新たに 免疫細胞の活性化に 適度の運動が良いことが解ってきている

 このほかに 老化の仕組みがいろいろと判明してきているが 永遠の生命を生み出してはならない 生命の進化が止まってしまうからだ

 今 老化の仕組みの研究結果として 人類も他の生命と同じように 子孫を残すことが 第一義的な仕組みで生存して 子孫を残すことが終わった段階で 身体の仕組みが崩れ始めて 諸々の病気の原因となり 老いて アポトーシスへと向かう


 この老いの仕組みが研究されてきて ES細胞 iPS細胞 そして 医薬品開発の特許という 製薬会社の存続を掛けた研究 団体に属する研究者の個人的欲望 名声 歴史に名を残す 金儲け こうした 努力へのリターンの魅力が 原動力となり 進む研究への 抑制が必要となってきている


 歴史的には 中国の『秦の始皇帝』が不老長寿の妙薬として 水銀を飲んだり その陵墓に 水銀の池を造ったりした と言う話を・・・・・・・

 何でも手に入る 始皇帝 しかし 永遠の生命は無いと あってはならない 

 人類は意外に速く 滅亡するだろう しかし それは 欲望に駆られて生きた結果や 生きるという行為そのものが 破滅を早めることとイコールとなったのでは?

 今 破滅へ向かって文明活動を発展させているとは 思いたくないであろうが 事実でもあることは認めたくはない この大いなる感情論が支配している人類 仏教の世界で言う『業』(ゴウ)であろう