すみません、日本では、この『免疫チェックポイント阻害薬』は『オクジーポ」という名前で出てます。高額のため保険適用外医薬品になっています。現在、ドンドン進む格差社会で、病も金持ちが優遇される時代になりました。
サッカーの勝利とか、何かあると、渋谷で集まり、酒を飲んで、不満のガス抜きをして、終わっていますが、良く考えましょう。自分に降り(ふり)掛かる火の粉は、民衆が良く認識して、酒飲んで暴れるのでは無く、権力のしたい放題なのに気づくべきです。
テレビや新聞では、ハッキリと政権批判ができなくなっています。いつの間にか、権力者の都合の良いようにもっていかれます。権力者・政治がな何かを決めるときには、かならず、利権がありその利権のために動いています。
外国人労働者を使えるようにした法律もかなり急いで、決めてしまいました。どこかで、大きな利権の取り合いがあったようです。安い労働力は企業にとっては、かなり魅力的なのです。しかし、ヨーロッパで、ドイツのメルケルが辞任に追い込まれました。イギリスでは、ユーロ圈から離脱します。
アメリカでは、黒人の大統領のリベラルのオバマが8年在籍して、白人の危機意識から、トランプの我が儘政権が誕生しました。中国とロシアの独裁と闘っている様に見えますが、アメリカ・ファーストでしかありません。覇権争いでしかありません。
世界では、中国へ富みが集中しています。また、アジア諸国でも経済発展という思考が政治的に意識されています。第二次世界大戦前のような、富の偏りが少なくなりなり、ヨーロッパやアメリカ、一時は、日本も経済成長しましたが、76億人の世界の人口で、イスラム圏や貧しい国での人口爆発があり、そうした国では、権力者の周辺でしか、良い暮らしができては居ません。
貧しい国では、ヨーロッパが植民地時代に勝手に作った国境線で仕切られて、国家意識があまりなく、教育や、産業を作り、立派な国家にしたいという意識はありません。いつも先進国の犠牲にされてきた長い歴史があります。
EU内の経済格差で、良いくらしができるドイツやイギリスに移動がはじまって、企業経営者や権力者は安い賃金で働く労働者は大歓迎ですが、福祉や医療費などで、良い社会を築いてきた人にとっては、良い社会では無くなることで、犯罪率も多くなり、結局、極右が台頭して、国内での混乱がおきています。
中東のシリアの内戦から始まった移民の動きにヨーロッパ諸国は、恐怖を感じ人が多くて、混乱しました。また金儲けのために、移民斡旋業者の動きで、アフリカからヨーロッパに移民が殺到しました。
疲れるけれど、問題意識を持とう。自分で自分の首を絞めてることになっている。
私も、大腸癌の手術をして、3年を経過しています。毎年、内視鏡の検査をしていますが、過去、2年間に2度の内視鏡検査をして、複数のポリープ除去を繰り返しています。いつかは再発するのではないかと危惧しています。
画像などを追加して、解りやすくしたつもりです。一部間違いも訂正しました。
現在の臨床現場では、免疫療法が効果がある人と、そうではない人とがあり、色々な癌で効果のバラツキもあるようで、日本では、皮膚にできる黒色腫(ほくろのような皮膚癌に厚生労働省で認可が下りている)から肺癌などに効果がでているようです。
そもそも、抗癌剤などで、完全に除去できないで、再発を繰り返す原因として、癌幹細胞が見つかり、癌幹細胞の生き残り戦術の一部を前の項で紹介しましたが、癌は、元々、患者の遺伝情報を持った、自己細胞が変異して、身体のそれぞれの臓器(身体中の皮膚も含めた生体を臓器として表現します)の細胞の変異状態の暴走です。人間の癌の攻撃に対して、耐性を持ったり、自然の状態での免疫の攻撃を逃れたり、血管を呼び込んで、酸素と栄養分を取り込み、増殖、転移をして、生物としての人間の状態とよく似た生物反応をしています。
しかし、癌細胞は、正常細胞を妨げる方法で、臓器を占拠してしまうので死亡に至るということのようです。
感染症の場合、人間である宿主がすぐに死んでしまうと、感染菌の生存もできなくなります。そこで、宿主が中々死亡しないように感染をするようにしているのが多く、エボラ出血熱のウィルスは、破滅型ウィルスと呼ばれています。感染から宿主の人間は、速く死亡に至るからそう呼ばれています。エボラウィルスも人間に出会う前には、別の宿主がいて、長く寄生していて、発症はしていなかった宿主が存在していたようです。
癌は、それ自体が生物として完成して寄生しているのではないので、生き残り戦術が発達はしてきているようですが、ある意味では、宿主の人間の一部としての機能が残っているので、宿主との共生という仕組みがないので、宿主が死ぬまで増殖を続けます。
私たちの身体は、生命活動が元気であれば、そのシステムが、常に生き続けようとしています。所謂、風邪のウィルスに感染すると、免疫機能が働き、その働きのために熱が出るという状態になります。免疫が感染症の原因細菌やウィルスと闘うのです。原始の世界で哺乳類が誕生した地球上は、微生物が無数に存在して、闘いながら生きてきました。現在も微生物との共生が行われている、一方で、異物にたいして激しく攻撃を加えています。
私達の身体は、その生体に害がある異物に攻撃される過去の情報を身体に記憶している部分があります。そこで、免疫細胞がその情報を得て、異物の攻撃をしているとされています。
私達の身体では、骨髄で赤血球や白血球が創られています。その内の白血球の中の、『T細胞』が若い頃に存在する、『胸腺』という臓器で、免疫細胞の『T細胞』が、過去の人間に害をする異物情報を与えられて、多分、多くの異物を認識するレセプターを作るのではないかと思われます。そうして、身体をパトロールして、感染菌に対する防御をしているようです。
しかし、この胸腺という臓器が、長生きではありません。20歳を過ぎるとこの胸腺が衰え出します。人間の歴史の100年くらい前までは、その寿命が50歳~70歳くらいでした。しかし、300年くらい前ですと、50歳が通常の寿命のようでした。免疫機能も30歳で女性の出産は終わり、子供が大人になり、40歳から50歳で寿命を迎える時期に合わせた胸腺の寿命ではなかったか、と推察されます。進化とは、速く進む部分もありますが、中々遺伝的な突然変異が起こりにくいものもあるでしょう。
そこで、胸腺が消滅しても長く生き続ける人類は、この免疫細胞の『T細胞』が新しく作られなくて、高齢になるとかなり弱ってしまう個人差が生じます。年齢を重ねるに従い、諸々の組織が衰えてきます。若いころから、毎日、作られる癌細胞は、若い身体での抵抗などで、癌化した細胞が、働かずに休眠状態こなることも発見されています。中年から高齢にかけて、癌化した細胞が増殖を始めます。
ここで私見ですが、癌細胞は、その、個人に特有にできます。古代から、癌との闘いを身体でしてきていますが、人間の身体の外では、癌細胞は生きられません。従って、細菌やウィルスのように、耐性や、環境の変化に合う共通点がありません。それぞれの個々の身体の条件で、癌もいろいろな方法で耐性を獲得したり、生き延びる訓練の経過をたどります。その時期がある程度に完成するには、時間を要して、中年までの時間的要素の年齢が必要なのではないか、と推察します。原則として、若い人に癌ができない大きな理由ではないかと思います。
そうして、私たちの身体は、あまりにも複雑で、発見されていない、生体システムが沢山、存在していて、ドンドン研究が進んでいますが、ほんの僅かしか、解っていません。癌免疫療法ということは、かなり前から考えられて、いろいろな療法が存在しているそうです。しかし、キチンと科学的な検証がされている薬や、療法であることの確認が必要で、民間療法で悪化したり、余病が出てしまったりしますので、用心です。
https://www.natureasia.com/ja-jp/jobs/tokushu/detail/229
上のURLは、T細胞が胸腺で教育される京都大学、大学院の報告です。
では、免疫療法の現在の状態を乏しい能力で勉強してきましたので、アウトラインをのべてみます。
以前の免疫療法は、癌を攻撃する、T細胞を活性化して、癌幹細胞を殺す、というシステムでした。これがあまり効果がありませんでした。また、抗癌剤の攻撃に癌幹細胞が、変異をして耐性ができて、抗癌剤が効果が無くなったりして治癒ができませんでした。
そこで、発想の転換が起こりました。通常の免疫が働く、感染症などの部分では、免疫細胞が多くあつまり、攻撃対象の物質の周辺に、免疫のT細胞も多く集まっていました。しかし、その周辺に『PD-1』というT細胞の攻撃を止める物質も多く存在していました。この物質は、『PD-1』と言われて、免疫が働く場所に多く存在する不思議がありました。この『PD-1』は免疫の暴走を防ぐブレーキの役割をしているそうです。突然に大量に出現する『PD-1』に免疫学者が(癌の研究者は、免疫療法は効果がないと決めつけていました)感染源にこの『PD-1』があつまるのは、一遍に即効型で攻撃するのではなく、ブレーキとアクセルを微妙にコントロールして攻撃しているのではないか、と推察して、『PD-1』の実験を始めたのでした。
うえの画像は、PD-1が働かない組織が免疫が集まり、癌を攻撃している様子。
関節の画像も、PD-1がないと多くの免疫細胞が集まってくる。
免疫が良く機能している状態の方が、長生きができると言うことでしょう。
PD-1が働かない状態が進むと、マウスの心臓に免疫が働き過ぎて、炎症をおこしている。負の部分もある。
ここで、免疫のブレーキを制御する物質を作れば、免疫が大きくその働きに効果があると研究者は考えました。そこで、癌幹細胞を調べた結果、癌幹細胞には、『PD-L1』という『T細胞』のブレーキのレセプターを押し続ける腕が存在しました。癌幹細胞は免疫の攻撃に、この免疫システムのブレーキの『PD-1』が働くレセプターのブレーキを効かせる部分に『PDーL1』という物質の腕がブレーキのレセプターに取り付いていて、今までの、『T細胞」の活性化や、増強では、効果が無かった理由を発見できたのでした。
癌幹細胞が、『T細胞』のブレーキのレセプターを機能させている模式図
『免疫チェックポイント阻害薬』が癌の腕を外して、ブレーキのレセプターに蓋をするようにブロックをしている模式図
免疫が働かないように、癌が免疫のブレーキのレセプターを押している状況が判明しました。そこで、癌幹細胞のこの『PDーL1』という腕を除去して、しかも人間の本来持っている『PD-1』という免疫のブレーキ(免疫機能が暴走しないようにブレーキとアクセルを使い分けて、高速で攻撃しないようにブレーキも掛けながらゆっくりと穏やかに攻撃をして、免疫の暴走を止めていた状態のようです。実に精密機械です。)その『PD-1』が働らかないように、免疫細胞の『T細胞』のブレーキの役目をするレセプターに蓋をして、免疫機能のブレーキが効かないようにした薬が、『ニボルマル』として登場したわけです。上述してありますが、日本では、皮膚癌の一種で、『メラノーマ』に認可が下りています。このメラノーマ『ほくろのような黒色腫』で転移は、肺などや、骨に転移してりします。早期治療が必要です。
この『ニボルマル』という免疫を止める『PD-1』が働かなくなる状態に効果を出すと、年単位で有効となり、完全治癒は殆ど無い状態ですが、小さくなった癌との共生という形での生存が可能のようです。癌に対する万能薬ではありません。
今までの、免疫療法との違いは、今までは、免疫機能のアクセルをつかって免疫機能の活性化を促す方法へ進んできました。効果が全くありませんでした。しかし、ブレーキを外すという発想の転換が、癌研究の外の免疫学の世界からのアプローチで発見に至りますが、癌の研究者、製薬会社などの、免疫療法の失敗例から中々前向きな状況ではなかったようです。アメリカでも、日本のこの論文の情報で研究がされましたが、臨床現場で、免疫療法への不信感から、患者を回してくれない状況があり、研究や治験が遅れた状態であったそうです。
『免疫の病気』というのがあります。『自己免疫疾患』と言いますが、前回では、リュウマチの事に触れました。俗に言う『アレルギー』という病気も自己免疫疾患です。花粉症になる人と、ならない人がいます。ならない人が健康であるとは限りません。花粉症は、目に見えない杉花粉にたいする防御、檜(ひのき)の花粉を防御することや、稲の花粉にも反応する人もいます。ALS(筋萎縮側索硬化症)や、所謂 膠原病といわれる多くの免疫疾患がここに入ります。かなり多くの患者さんがいます。リューマチもはいります。
花粉症は、鼻や目で、異物侵入と信号が出て、免疫システムが働き、鼻では、鼻孔の部分に免疫があつまり、粘膜が腫れてしまい、鼻つまるりがおきたり、花粉を洗い流すために、鼻水が止まらなくなったり、目には、異物侵入で、涙で洗い流す仕組みで涙が止まらない現象や痒みをともなうそうです。
他には、大きな病気として、ALSや膠原病と言われる免疫疾患があります。膠原病の中には様々な病気が存在します。こうした事は、免疫が、攻撃しなくても良い部分に攻撃をして、自らの身体を攻撃し続けることからおきています。
免疫機能を止める、『PD-1』阻害薬では、こうした免疫システムの暴走を促す、大きな副作用が出てくる可能性もあります。また、人により効きかたが違うのには、前述しているように、胸腺が無くなる年齢が22歳くらいで、新しい『T細胞』が作れない状態がその後の人生で起こります。そのために、高齢化した、T細胞が衰えていて上手く機能しない人も多く存在します。現在、iPS細胞で新しい『T細胞』が作れないか研究がされています。
私は、花粉に反応しません。2型糖尿病で、どちらかというと、機能免疫が衰えているからかもしれません。
糖尿病患者で、気がつかずに足に怪我をしいている場合があります。神経障害で足の裏から、足首の下あたりに、感覚が麻痺してきたりしている場合に痛みを感じなくなっていて、傷ついたことが解らないばあいや、その傷口に感染症になり、生体が破壊されても、通常は痛みを感じて、治療となるのですが、神経障害が起きていて、痛みを感じずに、足の大部分が腐り壊疽となり、切断を余儀なくされるわけです。その際に、確りした研究がされていませんが、2型糖尿病で、免疫機能が衰えている場合が存在します。足の傷が直りにくい、癌になりやすい、肺炎になりやすい。などの病気が加齢と共に、長い2型糖尿病の経過で、免疫機能が衰えている場合が存在しているのではないかと感じています。その結果、足を切断しなくてはならなくなるまで、痛みも感じない人がいます。
お酒で糖尿病になったりしたりして、酒を飲めなくなるなら、死んだ方が良い。と呑み続ける人がそうなる可能性がありました。しかし、血糖値を下げる薬剤が多く出回り、障害を持つ人も少なくなりました。しかし、血管の病気と言われる、2型糖尿病は、全身の血管が脆くなる病気です。毛細血管が損傷されて、末梢神経が損傷してきている、とされていますが、詳しく述べた本でも探して強してみますが研究がされていません。
こうして、免疫は、その本人をも攻撃してしまう誤作動を起こすことがあります。そのために、免疫システムが集まり、外敵を攻撃し始めると、その免疫の機能が暴走しないように、免疫システムを止める物質(PD-1)が多く出てきて、攻撃を緩やかにするように働きます。車の運転で例えれば、アクセルとブレーキを両方を踏んで居る状態です。免疫が活発になればこの『PD-1』もその患部付近のT細胞周辺に多く存在することを発見して、T細胞のブレーキ物質に注目したのです。絶妙なバランスで、自らの身体を攻撃しないように工夫があったのです。
以前の免疫療法は、この免疫システムのアクセルを踏む状態の薬を投与して、免疫細胞のアクセルの部分の受容体に効く薬の工夫をしていました。しかし、癌幹細胞は、免疫システムの『T細胞』ブレーキの物質の受容体にはまり込む、『PDL-1』という腕を出して、免疫のT細胞のブレーキを押し続けていたので効き目が無かったアクセル対策でした。
今、注目を集めているのが、癌が放出している、このブレーキの腕のPDL-1を破壊して、免疫を抑制していた、『PD-1』を効かなくする薬、すなわち免疫のブレーキを働かないようにする薬が開発されて、癌が完全に消えない場合もあるが、癌との共存で、延命をするという考え方になります。
免疫細胞が癌細胞を攻撃している。T細胞の中の赤い物質が、パーポリンといって、癌の攻撃物質
上の図で、この免疫チェックポイント阻害剤・ ニボルマムが効きやすい癌とそうではない癌が存在している。
図にも記されているが、遺伝子変異の大きな状態が、免疫システムが発見しやすいようで、変異が激しい、事例として、遺伝的に癌になりやすい遺伝情報を持つ、両親から受け継いだ遺伝病といっても良いような人が、20歳で大腸癌になり、この免疫チェックポイント阻害薬の投与で、日常生活を送り、絶望てきな癌から、癌が消滅しているわけでは無いが、癌細胞が小さくなり、共生生活をしているようです。この『免疫チェックポイント阻害薬』は、遺伝子の変異が大きい癌では、免疫機能が発見しやすい状況のようです。
癌が根本的な人間の長生きが遠因であることの解決にはなっていないが、『T細胞』がiPS細胞で作れることが、万能性を発揮できることになるのではないか。
もしかして、人間の長生きは、自然の摂理に反しているのかもしれない。
サッカーの勝利とか、何かあると、渋谷で集まり、酒を飲んで、不満のガス抜きをして、終わっていますが、良く考えましょう。自分に降り(ふり)掛かる火の粉は、民衆が良く認識して、酒飲んで暴れるのでは無く、権力のしたい放題なのに気づくべきです。
テレビや新聞では、ハッキリと政権批判ができなくなっています。いつの間にか、権力者の都合の良いようにもっていかれます。権力者・政治がな何かを決めるときには、かならず、利権がありその利権のために動いています。
外国人労働者を使えるようにした法律もかなり急いで、決めてしまいました。どこかで、大きな利権の取り合いがあったようです。安い労働力は企業にとっては、かなり魅力的なのです。しかし、ヨーロッパで、ドイツのメルケルが辞任に追い込まれました。イギリスでは、ユーロ圈から離脱します。
アメリカでは、黒人の大統領のリベラルのオバマが8年在籍して、白人の危機意識から、トランプの我が儘政権が誕生しました。中国とロシアの独裁と闘っている様に見えますが、アメリカ・ファーストでしかありません。覇権争いでしかありません。
世界では、中国へ富みが集中しています。また、アジア諸国でも経済発展という思考が政治的に意識されています。第二次世界大戦前のような、富の偏りが少なくなりなり、ヨーロッパやアメリカ、一時は、日本も経済成長しましたが、76億人の世界の人口で、イスラム圏や貧しい国での人口爆発があり、そうした国では、権力者の周辺でしか、良い暮らしができては居ません。
貧しい国では、ヨーロッパが植民地時代に勝手に作った国境線で仕切られて、国家意識があまりなく、教育や、産業を作り、立派な国家にしたいという意識はありません。いつも先進国の犠牲にされてきた長い歴史があります。
EU内の経済格差で、良いくらしができるドイツやイギリスに移動がはじまって、企業経営者や権力者は安い賃金で働く労働者は大歓迎ですが、福祉や医療費などで、良い社会を築いてきた人にとっては、良い社会では無くなることで、犯罪率も多くなり、結局、極右が台頭して、国内での混乱がおきています。
中東のシリアの内戦から始まった移民の動きにヨーロッパ諸国は、恐怖を感じ人が多くて、混乱しました。また金儲けのために、移民斡旋業者の動きで、アフリカからヨーロッパに移民が殺到しました。
疲れるけれど、問題意識を持とう。自分で自分の首を絞めてることになっている。
私も、大腸癌の手術をして、3年を経過しています。毎年、内視鏡の検査をしていますが、過去、2年間に2度の内視鏡検査をして、複数のポリープ除去を繰り返しています。いつかは再発するのではないかと危惧しています。
画像などを追加して、解りやすくしたつもりです。一部間違いも訂正しました。
現在の臨床現場では、免疫療法が効果がある人と、そうではない人とがあり、色々な癌で効果のバラツキもあるようで、日本では、皮膚にできる黒色腫(ほくろのような皮膚癌に厚生労働省で認可が下りている)から肺癌などに効果がでているようです。
そもそも、抗癌剤などで、完全に除去できないで、再発を繰り返す原因として、癌幹細胞が見つかり、癌幹細胞の生き残り戦術の一部を前の項で紹介しましたが、癌は、元々、患者の遺伝情報を持った、自己細胞が変異して、身体のそれぞれの臓器(身体中の皮膚も含めた生体を臓器として表現します)の細胞の変異状態の暴走です。人間の癌の攻撃に対して、耐性を持ったり、自然の状態での免疫の攻撃を逃れたり、血管を呼び込んで、酸素と栄養分を取り込み、増殖、転移をして、生物としての人間の状態とよく似た生物反応をしています。
しかし、癌細胞は、正常細胞を妨げる方法で、臓器を占拠してしまうので死亡に至るということのようです。
感染症の場合、人間である宿主がすぐに死んでしまうと、感染菌の生存もできなくなります。そこで、宿主が中々死亡しないように感染をするようにしているのが多く、エボラ出血熱のウィルスは、破滅型ウィルスと呼ばれています。感染から宿主の人間は、速く死亡に至るからそう呼ばれています。エボラウィルスも人間に出会う前には、別の宿主がいて、長く寄生していて、発症はしていなかった宿主が存在していたようです。
癌は、それ自体が生物として完成して寄生しているのではないので、生き残り戦術が発達はしてきているようですが、ある意味では、宿主の人間の一部としての機能が残っているので、宿主との共生という仕組みがないので、宿主が死ぬまで増殖を続けます。
私たちの身体は、生命活動が元気であれば、そのシステムが、常に生き続けようとしています。所謂、風邪のウィルスに感染すると、免疫機能が働き、その働きのために熱が出るという状態になります。免疫が感染症の原因細菌やウィルスと闘うのです。原始の世界で哺乳類が誕生した地球上は、微生物が無数に存在して、闘いながら生きてきました。現在も微生物との共生が行われている、一方で、異物にたいして激しく攻撃を加えています。
私達の身体は、その生体に害がある異物に攻撃される過去の情報を身体に記憶している部分があります。そこで、免疫細胞がその情報を得て、異物の攻撃をしているとされています。
私達の身体では、骨髄で赤血球や白血球が創られています。その内の白血球の中の、『T細胞』が若い頃に存在する、『胸腺』という臓器で、免疫細胞の『T細胞』が、過去の人間に害をする異物情報を与えられて、多分、多くの異物を認識するレセプターを作るのではないかと思われます。そうして、身体をパトロールして、感染菌に対する防御をしているようです。
しかし、この胸腺という臓器が、長生きではありません。20歳を過ぎるとこの胸腺が衰え出します。人間の歴史の100年くらい前までは、その寿命が50歳~70歳くらいでした。しかし、300年くらい前ですと、50歳が通常の寿命のようでした。免疫機能も30歳で女性の出産は終わり、子供が大人になり、40歳から50歳で寿命を迎える時期に合わせた胸腺の寿命ではなかったか、と推察されます。進化とは、速く進む部分もありますが、中々遺伝的な突然変異が起こりにくいものもあるでしょう。
そこで、胸腺が消滅しても長く生き続ける人類は、この免疫細胞の『T細胞』が新しく作られなくて、高齢になるとかなり弱ってしまう個人差が生じます。年齢を重ねるに従い、諸々の組織が衰えてきます。若いころから、毎日、作られる癌細胞は、若い身体での抵抗などで、癌化した細胞が、働かずに休眠状態こなることも発見されています。中年から高齢にかけて、癌化した細胞が増殖を始めます。
ここで私見ですが、癌細胞は、その、個人に特有にできます。古代から、癌との闘いを身体でしてきていますが、人間の身体の外では、癌細胞は生きられません。従って、細菌やウィルスのように、耐性や、環境の変化に合う共通点がありません。それぞれの個々の身体の条件で、癌もいろいろな方法で耐性を獲得したり、生き延びる訓練の経過をたどります。その時期がある程度に完成するには、時間を要して、中年までの時間的要素の年齢が必要なのではないか、と推察します。原則として、若い人に癌ができない大きな理由ではないかと思います。
そうして、私たちの身体は、あまりにも複雑で、発見されていない、生体システムが沢山、存在していて、ドンドン研究が進んでいますが、ほんの僅かしか、解っていません。癌免疫療法ということは、かなり前から考えられて、いろいろな療法が存在しているそうです。しかし、キチンと科学的な検証がされている薬や、療法であることの確認が必要で、民間療法で悪化したり、余病が出てしまったりしますので、用心です。
https://www.natureasia.com/ja-jp/jobs/tokushu/detail/229
上のURLは、T細胞が胸腺で教育される京都大学、大学院の報告です。
では、免疫療法の現在の状態を乏しい能力で勉強してきましたので、アウトラインをのべてみます。
以前の免疫療法は、癌を攻撃する、T細胞を活性化して、癌幹細胞を殺す、というシステムでした。これがあまり効果がありませんでした。また、抗癌剤の攻撃に癌幹細胞が、変異をして耐性ができて、抗癌剤が効果が無くなったりして治癒ができませんでした。
そこで、発想の転換が起こりました。通常の免疫が働く、感染症などの部分では、免疫細胞が多くあつまり、攻撃対象の物質の周辺に、免疫のT細胞も多く集まっていました。しかし、その周辺に『PD-1』というT細胞の攻撃を止める物質も多く存在していました。この物質は、『PD-1』と言われて、免疫が働く場所に多く存在する不思議がありました。この『PD-1』は免疫の暴走を防ぐブレーキの役割をしているそうです。突然に大量に出現する『PD-1』に免疫学者が(癌の研究者は、免疫療法は効果がないと決めつけていました)感染源にこの『PD-1』があつまるのは、一遍に即効型で攻撃するのではなく、ブレーキとアクセルを微妙にコントロールして攻撃しているのではないか、と推察して、『PD-1』の実験を始めたのでした。
うえの画像は、PD-1が働かない組織が免疫が集まり、癌を攻撃している様子。
関節の画像も、PD-1がないと多くの免疫細胞が集まってくる。
免疫が良く機能している状態の方が、長生きができると言うことでしょう。
PD-1が働かない状態が進むと、マウスの心臓に免疫が働き過ぎて、炎症をおこしている。負の部分もある。
ここで、免疫のブレーキを制御する物質を作れば、免疫が大きくその働きに効果があると研究者は考えました。そこで、癌幹細胞を調べた結果、癌幹細胞には、『PD-L1』という『T細胞』のブレーキのレセプターを押し続ける腕が存在しました。癌幹細胞は免疫の攻撃に、この免疫システムのブレーキの『PD-1』が働くレセプターのブレーキを効かせる部分に『PDーL1』という物質の腕がブレーキのレセプターに取り付いていて、今までの、『T細胞」の活性化や、増強では、効果が無かった理由を発見できたのでした。
癌幹細胞が、『T細胞』のブレーキのレセプターを機能させている模式図
『免疫チェックポイント阻害薬』が癌の腕を外して、ブレーキのレセプターに蓋をするようにブロックをしている模式図
免疫が働かないように、癌が免疫のブレーキのレセプターを押している状況が判明しました。そこで、癌幹細胞のこの『PDーL1』という腕を除去して、しかも人間の本来持っている『PD-1』という免疫のブレーキ(免疫機能が暴走しないようにブレーキとアクセルを使い分けて、高速で攻撃しないようにブレーキも掛けながらゆっくりと穏やかに攻撃をして、免疫の暴走を止めていた状態のようです。実に精密機械です。)その『PD-1』が働らかないように、免疫細胞の『T細胞』のブレーキの役目をするレセプターに蓋をして、免疫機能のブレーキが効かないようにした薬が、『ニボルマル』として登場したわけです。上述してありますが、日本では、皮膚癌の一種で、『メラノーマ』に認可が下りています。このメラノーマ『ほくろのような黒色腫』で転移は、肺などや、骨に転移してりします。早期治療が必要です。
この『ニボルマル』という免疫を止める『PD-1』が働かなくなる状態に効果を出すと、年単位で有効となり、完全治癒は殆ど無い状態ですが、小さくなった癌との共生という形での生存が可能のようです。癌に対する万能薬ではありません。
今までの、免疫療法との違いは、今までは、免疫機能のアクセルをつかって免疫機能の活性化を促す方法へ進んできました。効果が全くありませんでした。しかし、ブレーキを外すという発想の転換が、癌研究の外の免疫学の世界からのアプローチで発見に至りますが、癌の研究者、製薬会社などの、免疫療法の失敗例から中々前向きな状況ではなかったようです。アメリカでも、日本のこの論文の情報で研究がされましたが、臨床現場で、免疫療法への不信感から、患者を回してくれない状況があり、研究や治験が遅れた状態であったそうです。
『免疫の病気』というのがあります。『自己免疫疾患』と言いますが、前回では、リュウマチの事に触れました。俗に言う『アレルギー』という病気も自己免疫疾患です。花粉症になる人と、ならない人がいます。ならない人が健康であるとは限りません。花粉症は、目に見えない杉花粉にたいする防御、檜(ひのき)の花粉を防御することや、稲の花粉にも反応する人もいます。ALS(筋萎縮側索硬化症)や、所謂 膠原病といわれる多くの免疫疾患がここに入ります。かなり多くの患者さんがいます。リューマチもはいります。
花粉症は、鼻や目で、異物侵入と信号が出て、免疫システムが働き、鼻では、鼻孔の部分に免疫があつまり、粘膜が腫れてしまい、鼻つまるりがおきたり、花粉を洗い流すために、鼻水が止まらなくなったり、目には、異物侵入で、涙で洗い流す仕組みで涙が止まらない現象や痒みをともなうそうです。
他には、大きな病気として、ALSや膠原病と言われる免疫疾患があります。膠原病の中には様々な病気が存在します。こうした事は、免疫が、攻撃しなくても良い部分に攻撃をして、自らの身体を攻撃し続けることからおきています。
免疫機能を止める、『PD-1』阻害薬では、こうした免疫システムの暴走を促す、大きな副作用が出てくる可能性もあります。また、人により効きかたが違うのには、前述しているように、胸腺が無くなる年齢が22歳くらいで、新しい『T細胞』が作れない状態がその後の人生で起こります。そのために、高齢化した、T細胞が衰えていて上手く機能しない人も多く存在します。現在、iPS細胞で新しい『T細胞』が作れないか研究がされています。
私は、花粉に反応しません。2型糖尿病で、どちらかというと、機能免疫が衰えているからかもしれません。
糖尿病患者で、気がつかずに足に怪我をしいている場合があります。神経障害で足の裏から、足首の下あたりに、感覚が麻痺してきたりしている場合に痛みを感じなくなっていて、傷ついたことが解らないばあいや、その傷口に感染症になり、生体が破壊されても、通常は痛みを感じて、治療となるのですが、神経障害が起きていて、痛みを感じずに、足の大部分が腐り壊疽となり、切断を余儀なくされるわけです。その際に、確りした研究がされていませんが、2型糖尿病で、免疫機能が衰えている場合が存在します。足の傷が直りにくい、癌になりやすい、肺炎になりやすい。などの病気が加齢と共に、長い2型糖尿病の経過で、免疫機能が衰えている場合が存在しているのではないかと感じています。その結果、足を切断しなくてはならなくなるまで、痛みも感じない人がいます。
お酒で糖尿病になったりしたりして、酒を飲めなくなるなら、死んだ方が良い。と呑み続ける人がそうなる可能性がありました。しかし、血糖値を下げる薬剤が多く出回り、障害を持つ人も少なくなりました。しかし、血管の病気と言われる、2型糖尿病は、全身の血管が脆くなる病気です。毛細血管が損傷されて、末梢神経が損傷してきている、とされていますが、詳しく述べた本でも探して強してみますが研究がされていません。
こうして、免疫は、その本人をも攻撃してしまう誤作動を起こすことがあります。そのために、免疫システムが集まり、外敵を攻撃し始めると、その免疫の機能が暴走しないように、免疫システムを止める物質(PD-1)が多く出てきて、攻撃を緩やかにするように働きます。車の運転で例えれば、アクセルとブレーキを両方を踏んで居る状態です。免疫が活発になればこの『PD-1』もその患部付近のT細胞周辺に多く存在することを発見して、T細胞のブレーキ物質に注目したのです。絶妙なバランスで、自らの身体を攻撃しないように工夫があったのです。
以前の免疫療法は、この免疫システムのアクセルを踏む状態の薬を投与して、免疫細胞のアクセルの部分の受容体に効く薬の工夫をしていました。しかし、癌幹細胞は、免疫システムの『T細胞』ブレーキの物質の受容体にはまり込む、『PDL-1』という腕を出して、免疫のT細胞のブレーキを押し続けていたので効き目が無かったアクセル対策でした。
今、注目を集めているのが、癌が放出している、このブレーキの腕のPDL-1を破壊して、免疫を抑制していた、『PD-1』を効かなくする薬、すなわち免疫のブレーキを働かないようにする薬が開発されて、癌が完全に消えない場合もあるが、癌との共存で、延命をするという考え方になります。
免疫細胞が癌細胞を攻撃している。T細胞の中の赤い物質が、パーポリンといって、癌の攻撃物質
上の図で、この免疫チェックポイント阻害剤・ ニボルマムが効きやすい癌とそうではない癌が存在している。
図にも記されているが、遺伝子変異の大きな状態が、免疫システムが発見しやすいようで、変異が激しい、事例として、遺伝的に癌になりやすい遺伝情報を持つ、両親から受け継いだ遺伝病といっても良いような人が、20歳で大腸癌になり、この免疫チェックポイント阻害薬の投与で、日常生活を送り、絶望てきな癌から、癌が消滅しているわけでは無いが、癌細胞が小さくなり、共生生活をしているようです。この『免疫チェックポイント阻害薬』は、遺伝子の変異が大きい癌では、免疫機能が発見しやすい状況のようです。
癌が根本的な人間の長生きが遠因であることの解決にはなっていないが、『T細胞』がiPS細胞で作れることが、万能性を発揮できることになるのではないか。
もしかして、人間の長生きは、自然の摂理に反しているのかもしれない。