マンショウ

マンリョウ

秋から初冬にかけて果実が赤く熟し、翌年の晩春まで残る風情です。庭木や社寺等でもよく植えられていますね。雪に積もったりするときれいです。

和名は「万両」の意味で、センリョウ（千両）などとともに正月の縁起物とされています。いずれも古代から人々に親しまれ、「万葉集」、「源氏物語」、「枕草子」にその名を見ることができます。


冬季の野鳥には貴重な食料となっているはずと思うものの、ナンテンと比べると、意外に残っている場合が多く、美しい外見に比べて美味しくないのでした。

さらに、アメリカのフロリダでは日本から持ち込まれたと思われるマンリョウが人家の周りから二次林に広く繁殖しており、Exotic Pest Plants（帰化有害植物）に指定されているというなのでした。あまり鳥が食べないので周囲に実生がびっしり生えてとのことで、有害なのですね。原産地とは全く異なった生活様式となって、爆発的に繁殖することは数多いのです。縁起を大事にしていたのに、こういうことになるって、難しいようです。

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