帰去来会とは、株式会社日祥のOBを中心として結成された親睦団体。年2回のゴルフとその後の宴会を何よりの楽しみとする者達の集り。
古巣「日祥」への想いを込めて陶淵明の漢詩 帰りなんいざ からとって帰去来会と私が命名した。会長は最年長の私が勤めている。そして私には負けられない男が2人いる。
株式会社 幸和設備 社長 菅野(すげの)氏。
株式会社 テクノ東栄 社長 東原氏。
負けられないのは、もちろん会社の売上げではない。ましてゴルフのスコアでもない。負けられないのは誰が1番酒が、酒が強いかだ。
ゴルフも無事終了。いよいよ宴会の始まりだ。帰去来会の重鎮達。
総勢19名にて乾杯。
そして恒例の優勝カップによるイッキ飲みが始まる。
このイッキ飲みが延々と続く。
菅野社長がいく。
東原社長もいく。
東原社長が、私を挑発する。
負けられぬ、挑発に乗る私。
帰去来会は酒を飲めない者を許しはしない。レンゲでイッキだ。
さあ飲め。
そして宴会は最高潮となる。
「会長、もう誰も居ませんよ」
負けられぬ、男達の闘いの決着は今日も付かない。また今度、勝負だ。