写真は、鶴見俊輔「昭和を語る」晶文社 2200円。
鶴見俊輔氏がお亡くなりになりました。謹んで御悔やみ申し上げます。
柳寿司で小学校からの友と飲んだ後、私は熱海に帰ることにした。土曜の夜、座れないと嫌なので、指定券を購入した。12号車8列Ｄ、通路側の席だ。品川駅から乗り込んだ私、窓側の席にはすでに先客がいた。まだあどけなさが残る、高校生ぐらいの女の子だ。それがなんと、あの髭の隊長を凹ました、あかりちゃんだった。
「 もしかして、あかりちゃん？」
「て言うか、いきなり人の名前呼ばないでくれる。第一、人の名前呼ぶ前に、自分の名前名乗ったたら」
「失礼しました、五反田で、設備メンテナンスの会社を経営している、八木原と申します」
「おじさん、お酒臭いけど何処かで呑んできたの」
「友達と池袋の寿司屋で呑んで来たんだ。安倍政治をこき下ろして呑んでたんだ。それにしてもあかりちゃんは、その歳で政治に興味があるのは偉いね」
「て言うか、その上から目線、止めてくれる。政治に年齢なんて関係ないよね、分かる。ところでそうゆうおじさんいくつなの」
「今年で55さ」
「当然、戦争は知らないし、安保闘争は終わっていたし所謂三無主義(無気力・無関心・無感動)の世代だね、今までどうやって政治に参加してきたの？」
「選挙には取りあえず行ってます。それにさっきまで寿司屋で政治談義してました」
「飲み屋で何時間政治談義しても、政治は変わらないよね、分かる。安倍の阿呆とか公明党は怪しからんとか、オダ上げても安保法制案は止められないよね、おじさん安保法制は反対なの？」
「反対だよ！あんな法律通したら日本はおしまいだ」
「だったら何かアクション起こしているの？」
「仕事が忙しくて、なかなかデモにも行けないし、第一、デモしたところで変わるとも思えないし」
「でた、当事者意識まるでなし、そうやって指を咥えているうちに日本がどんどん変な方向に進んでいるが、分からないの」
「気ずいているよ、おじさんはこう見えても、結構本も読んでたりしてその辺のことは分かっているつもりだ。今の日本は反知性主義がはびこっていて大変危ない状態だ」
「その辺て、どの辺だよ、新書の入門編読んで解ったような気になって思考停止する、それこそが、反知性主義だと思うけど」
「、、、、、、、、、、、、」
「都合が悪くなると黙りかよ、何処かのＡW社のY氏と同じかよ。恥ずかしく無いの。あ！小田原だ。降りなきゃ、最後に言うけどおじさん少しオヤジ臭いよ、お風呂入った時耳の後ろちゃんと洗ってね。もう2度と会わないと思うけど」
seeyou！
