早起き梟のひとりごと

仕事に追われる日々を少しだけ立ち止まって見つめてみると・・・

由緒書 10

2020-10-20 06:32:15 | 由緒書

写真は、秋篠寺の由緒書き。あの妓芸天がいるお寺。その日私は妓芸天に会いたくて参道を少し早足で進んでいた。少し前をご婦人ふたりがゆっくりと歩いていた。横をすり抜けようとしたとき(鐘)がひとつなった。少し間があってまたひとつ(鐘)が鳴った。

ご婦人A「お寺の鐘ね」

ご婦人B「このお寺かしら」

ご婦人A「少し遠いかしら」

鐘の音はだんだん間をつめてなり出す。

(鐘)(鐘)(鐘)(鐘)(鐘)(鐘)(鐘)(鐘)

ご婦人A「変ね、消防車」

ご婦人B「?????」

ご婦人達を後方にして私は呟いた。

それは、鐘(ジャン)です。このすぐ近くに奈良競輪場があるんです。

妓芸天を拝んで、参戦だ。

妓芸天は賭事には向いてなかった。