早起き梟のひとりごと

仕事に追われる日々を少しだけ立ち止まって見つめてみると・・・

「十五の夏」佐藤 優

2018-04-21 05:58:34 | 買った本

写真は、「十五の夏」佐藤優 幻冬社 1800円。

私の助言に従った訳ではないだろうが、佐藤優が小説を上梓した。作者15歳、高校一年生の夏休みにソ連・東欧のひとり旅を再現した物語。この「十五の夏」に書かれているエピソードがほとんど初見であることにまず驚かされる。あたかもこの旅を題材にして小説を書くことを何年も前から決めていたかのように。ひとりの作者を追いかけているとそろそろ出がらしかと思える時があるのだが、佐藤優にはそれがない。インプットとアウトプットとよく言われるが、それ以前に佐藤優の知的埋蔵量の多さに圧倒される。そして気になるのがこの物語を何を基にして書き上げたという点だ。と言うのも以前誰かとの対談で、相手が佐藤優の記憶力の良さを取り上げメモを取っているのかと問にメモは原則取らないが、どの人とどこで会ってそれが何度目かはだいたい覚えていると答えていたからだ。まさかこれだけの物語を記憶だけで書き上げたたとは思えない。写真やメモ帳、あるいは切符、そしてチケットなど手元に残されているはずだ。

作者の手の内をみてみたい。

幻冬社の見城さん、こんな企画はどうですか。

「特集、佐藤優記念館」

まずは曙町の書斎をグラビアで再現。

これまでのすべての著書をリストアップ。

全蔵書を目録化。

そして「十五の夏」コーナーを設け、

旅の写真、メモ、チケットなどを公開。

ウケると思うけど。