山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

「手をつなぐ」8月号 本人活動ってなんだろう

2015年08月10日 | 日記
「手をつなぐ」8月号が届きました。




今月の特集は「本人活動ってなんだろう」です。
最近、よく聞くようになりましたが「本人が中心」という言葉があります。

全日本手をつなぐ育成会時代に開発したブログラム
家族支援ワークショップ・障害認識ワークショップ、
そして、障がいのある本人向けに開発された「知る見るプログラム」の中にも
自己肯定感を持つことができるワークが組み込まれています。

ということは、障がいが有ろうが無かろうが、自尊感情を持つことができると
普段の生活のなかで、ちょっとしたトラブルにあったとしても立ち直ることができ
社会の中で生きていきやすくなるという事なのだと思います。

ただ健常者といわれる人たちが圧倒的に多く、その人たちが中心になって作られた
この社会の中で、知的障がい者が自尊感情を得ることはとても難しいことです。

今月号は全国各地で活動している本人活動のようすや、
自分にとっての本人活動の会とは?
という題で、山形県にも何度も来ていただいた、横浜サンフラワーの会の
奈良崎真弓さんの記事などもあり、とても興味深く読むことができます。

それから、絶対にはずせないだろうと思われる記事もありました!
『障害がある人が自分について知る「知る見る」プログラムとは』

書いていらっしゃるのはやはり、山形県にも何度もおいでいただき
ご指導いただいた、明星大学教授 吉川かおり先生です。

ザーっと斜め読みをしていたのですがその中に「山形県手をつなぐ育成会」の文字!
オッ!!と思って、読み直しました。
一昨年になってしまいますが、山形県知的障害者福祉協会さんを巻き込んで、
しかも資金面まで面倒をみていただいて開催した
「知る見るプログラムファシリテーター養成講座」の事に触れてくださっていました。

知る見るプログラムの構成は
1.仲良くなるために
2.考え方を知るために
3.自分自身を見つめるために
4.障害を知るために
5.可能性を見るために

という5つに分かれています。

一昨年、山形県では間隔をあけながらですが3回シリーズで
このプログラムの1.~5.を取り混ぜながら本人、支援者ともに行っています。

この本人のための「知る見るプログラム」は、全国各地で実施されているようですが
1.仲良くなる 2.考え方を知る、の段階で留まっていて
3.から先に進んでいない所も多いそうです。
(わかる気がします(・_・;)  )

私も、一昨年山形県で養成講座を行うことになって、
吉川先生が組んでくださったプログラム構成をみたとき、
「これ、本当に本人さんたちができるのかな・・・」と思えました。

ですが、1回目、2回目とプログラムが進み、
皆さんが少しずつ顔なじみになっていくと同時に、
仲間の話を聞き、自分の考えを話すことを経験していくことになりました。

そして3回目の時には、皆さんが自分の将来を真剣に考え・まとめ
しかもしっかり発表できるようになっているのを目の当たりにし、本当に感動しました。

吉川先生はその事にも触れてくださっています。
このワークショップをやって変化していく本人さんたちを実際に見て、
親の立場の私も感じましたし、おそらく一緒にワークをやった支援者の方々も、
「この人はこんなことはできないだろう」という自分の勝手な思い込みで
本人たちの可能性の芽を摘んでいるのかもしれないと思ったのではないかと思います。

今年の「山形県知的しょうがい者福祉大会」の午前の部「本人大会」では
昨年同様この「知る見るプログラム」をやりますので、皆さん一緒に参加しましょう。


ただ、やはり福祉大会という特別な場所で、
皆さんにご紹介するという前提で行うことになりますので、
どうしても1.仲良くなる2.考え方を知るという事がメインになってしまいます。

この知る見るプログラムは、本人が本人らしく生きていくためには
自分自身の得意な事、苦手な事を知り、自分自身の夢を見つけ
前向きに生きていくことができるように、との目的で作られていますので
育成会の本人会や、福祉サービス提供事業所の本人活動など
少人数でじっくりワークを体験してみることが大事なのだと思います。
そして、一度やったからおしまい!ではなく、時間と共に
人の考えって変化していくものですから、時々ワークをやり直して
自分自身の考えを見てみることも必要なのかもしれません。

(@_@;)
思い入れが強くて長くなってしまいました。

その他、今月の問題として、山口県大藤園の虐待事件から
虐待防止体制の実効性と環境づくりを考える。がありました。

あの衝撃的な映像を何度も見ることになった
私たちのような家族や本人たちは動揺と恐怖を、
支援者には緊張と萎縮を与えてしまったことも事実です。

虐待が起きない環境づくりのためにじっくり読んでいただきたい内容でした。

「手をつなぐ」は準備が整い次第発送いたします。


ご訪問ありがとうございます(F)


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