山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

参加メンバーが集まりにくい

2012年09月24日 | 本人活動
 「本人の会」を開催するにしても、参加するメンバーの都合に合わせるのが難しい。
 本人たちそれぞれの事情が異なる。
 それをどう乗り越えるのかが、「本人の会」を運営するには大きな課題である。
 そのことについて紹介する。
 
以下は、美作大学紀要論文からの引用(2010, Vol. 55,p.99)である。
 その第13回目。

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【引用始め】

 5.まとめと課題及び今後の展望

 1)まとめと課題

 (1)参加メンバーが集まりにくい

 多くのメンバーが参加できやすいように、日程についても配慮を行った。
 日中仕事をしているメンバーや、週末に福祉サービスを利用したり、休日に仕事があるメンバーもおり、活動は主に平日、18:00から「本人の会」を開催した。
 しかし、参加メンバー全員の要望には応えられず、メンバーはなかなか増えなかった。
 また、交通の便が悪いため、公共交通機関を利用して大学まで来ることが難しいというメンバーもいた。
 他にも、送迎等で保護者の負担が大きい場合もあった。(p.99)

http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf

美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内  瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科

【引用終わり】

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 参加メンバーが集まりやすい日程調整、会場設定が「本人の会」を開催する場合、一番の課題となる。
 交通の便がいい、費用もかからない会場で、みんなの都合が付く日程であれば理想的。
 そう簡単にはいかないのが実情だろう。
 そうした難しい課題をなんとかして、「本人の会」を開催することにはそれ以上の意義がある。
 仲間が集まってわいわいやることによって、毎日の決まり決まった生活とは異なるものを経験できる。
 本人たちにとって生活の質を向上させることにつながるはず。 
 (ケー)



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