山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

◆成年被後見人の選挙権回復

2013年05月28日 | 成年後見制度
昨日、公職選挙法等の改正法案が参議院本会議で全会一致で可決され、成立いたしました。


今朝の山形新聞の1面


これは「成年被後見人の選挙権の回復等のための公職選挙法等の一部を改正する法律」が成立し、
公職選挙法第1条第1項第1号(成年被後見人は選挙権を有しないとする規定)が削除され
被後見人の選挙権が回復されるということが決まったということです。

これで、全国で13万6千人(推定)、山形県でも1181名の被後見人の選挙権が
回復することとなります。

これに伴い、全日本手をつなぐ育成会が声明を発表しました。


先ほど、支部育成会・団体会員・賛助会員の事務局あてに
声明文を添付したメールを転送いたしましたのでどうぞご覧になってください。

先日も山形県内の支部会長さんとの会話の中で選挙の話になり、
障害のあるお子さんは、毎回必ず投票に行っているという話をお聞きしました。
成年後見制度は、選挙権のことがはっきりしてから考えたいというお話をする
会員さんも何人もいらっしゃいました。

成年後見制度は今後ますます重要になっていく制度ですから今回の改正は
大変喜ばしいことだと思います。
ただ、東京地裁で現行の公選法を違憲とした判決に対し、国が控訴をしており
これを取り下げないとしておりますので、育成会としてはこれまで同様に
控訴を取り下げるよう要望をしていくということになります(F)



一般の新聞記事をステージ用に書き直す

2013年05月28日 | 本人活動
 知的障がい本人向け新聞「ステージ」は全日本手をつなぐ育成会が発行している。
 全ページカラー刷り。
 本人向け新聞として、これだけ本格的なものは日本唯一といっていい。
 「ゆき・えにしネット」=福祉と医療、現場と政策をつなぐホームページ=
 http://www.yuki-enishi.com/index.html
 で、野沢和弘氏の「ステージ」にかかる発言が以下のとおり掲載されている。
 その発言を取り上げ、分割して順次紹介している。
 
 その第21回目である。
 ステージの記事の中でどれぐらい漢字を使うのが適切か。
 いろいろ試したのが次に書いてある。
  
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【引用始め】

http://www.yuki-enishi.com/media_shougai/media_shougai-01.html#01

メディアと障害

知的障害者と新聞~『ステージ』の編集から
毎日新聞科学環境部次長(現・社会部次長) 野沢 和弘さん

(3)分かりやすいとは何か

 一般の記事が知的障害者にとってどれだけ分かりにくいか、
 もっと分かりやすくするにはどのように書き換えればよいのか。
 具体的に最近のステージの記事を紹介しながら説明してみたいと思う。
 最初に元の<新聞記事>を示し、
 それが<ステージ>ではどのような記事になったのかを示すことにする。

 次は一般の新聞記事をステージ用に書き直したのが①。
 文中の漢字をすべて平仮名に変換してみたのが②。
 必要最低限の漢字だけ使ったものが③である。

<ステージ①>

 4月から医療費の負担が2割から3割になります。
 大会社に勤務して「健康保険」に加入している人は、
 医療機関で支払う医療費が従来の1・5倍になります。

<ステージ②>

 4がつから、いりょうひのふたんがこれまでの2わりから3わりになります。
 だいがいしゃにきんむして「けんこうほけん」にかにゅうしているひとは…

<ステージ③>

 4月から 医療費の負担が2割から3割になります。
 おおきな会社につとめて、「健康保険」にはいっている人は、
 病院などでしはらうお金が、1・5倍になります。


【引用終わり】

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 読みやすさを追求した場合、ひらがなだけでは読みにくい。
 漢字とかながバランスよく配置されていた方が読みやすい。
 どのぐらいが適切かは、明確なものはない。
 上記の〈ステージ①〉の文章中の漢字量は、26パーセント。
 〈ステージ③〉は14パーセント。
 1~2割ぐらい漢字にするのがいいかもしれない。
 これについては、今後検証する必要がある。
 (ケー)