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山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

育成会活動の中でのリーダーとは7回目~本人の自立を阻害している親たち~

2010年12月02日 | リーダーシップ
 先日受講した、次のようなリーダーシップセミナー「育成会活動の中でのリーダーとは」7回目の報告です。

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○ 第4回全日本手をつなぐ育成会リーダーシップセミナー
○ 日時=2010年11月16日(火)
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)2階会議室
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ テーマ「ステップアップする育成会」
○ 第1部 基調講演「育成会活動の中でのリーダーとは」(13:35~14:35)
○ 副島宏克氏(全日本手をつなぐ育成会理事長)
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【講演内容】

 「親は本人の自立を阻害する一番の要因」

 副島宏克全日本手をつなぐ育成会理事長は、「親(保護者)が本人を一社会人として認めなければ、本人の自立などない」と次のように述べる。

 
① 「支援を利用しながら自立するのも『自立』であり、サービスを買うという消費者姿勢が必要。」

② 「施設依存型から地域中心型へ。」

③ 「親の思い(安心)の実現から、本人の思い(幸せ)の実現へ(親の子ばなれ、子の親ばなれ)。」

④ 「施しの福祉からの脱皮(福祉はサービス業。施しは、同情・哀れみの押し付け)。」

⑤ 「挑戦へのためらいからの脱出(ゆで蛙になるな!)」

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 以上、親は知的障害のある子をいつまでも保護の対象としてばかり見ている。
 そのことに対する問題の指摘である。
 いかに、福祉サービスを利用して、本人の自立を図っていくかが大切である。
 それが、本人の幸せにつながる。
 あれもできないこれもできないと、やらせないまま、簡単なことでも、何もかも親がしてないか振り返ってみる。あまりにも、障害のある子に対して手をかけすぎてなかったか、よく考える必要がある。
 例えば、今、子供との関わりでどんな対応であったか、それがそれで良かったのか、こうすべきだったのでないかを、あらためて見つめることも大切である。
 (ケー)

 (8回目に続く)

育成会活動の中でのリーダーとは6回目~障害があっても幸せになれる仕組み作り~

2010年11月30日 | リーダーシップ
 先日受講した、次のようなリーダーシップセミナー「育成会活動の中でのリーダーとは」6回目の報告です。

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○ 第4回全日本手をつなぐ育成会リーダーシップセミナー
○ 日時=2010年11月16日(火)
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)2階会議室
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ テーマ「ステップアップする育成会」
○ 第1部 基調講演「育成会活動の中でのリーダーとは」(13:35~14:35)
○ 副島宏克氏(全日本手をつなぐ育成会理事長)
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【講演内容】

 「障害があっても幸せになれる仕組み作り」

 副島宏克全日本手をつなぐ育成会理事長は、「本人の自立(自律)に向けた仕組みを地域の中にどう作るか」について、次のように提言する。

 まず、以下のような障害者福祉理念の確立が必要と述べる。

① 「『障害があるから不幸だ』ではなく、『障害があっても幸せになれる』、と親(支援者)の思いをかえる。」

② 「障害者福祉の理念は、障害があるままで、生活できる地域づくり。そして、地域で自分らしく生きていくために、必要な支援を必要なだけ利用して、誰もが安心して暮らしていける仕組みを作ること。」

 この理念を実現するには、4つの対策を正しく認識することである。

① 「支援費制度は、『本人主体の福祉』の幕開け。(行政処分から利用契約制度へ)」

② 「発達障害である知的障害は、必然的に家族全体を巻き込む。(家族支援の必要性)」

③ 「地域の人の理解と支えが必要。(共に学び、共に育つ共生社会)」

④ 「地域に利用できる生活を支えるサービスがたくさん必要。(地域支援基盤の充実)」

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 以上、障害者にとって、生きやすい地域づくりを目指すのである。
 こうした地域というのは、多くの人にとって、満足する安定した地域になるはず。
 障害者の受け入れに抵抗感がない、障害者も元気に生活できる地域づくりこそ、育成会運動の原点であると、あらためて思う。
 山形県の育成会の50年という歴史をみても、先人たちは多くの偏見や誤解に直面しながら、こつこつと地域の知的障害者に対する問題に取り組んできた。
 その結果、現在の状況において、大分障害者福祉も良い方向に転換してきた。
 さらに、もう一歩も二歩も前進できる育成会運動として、力の結集が求められている。
 (ケー)

 (7回目に続く)

育成会活動の中でのリーダーとは5回目~障害者に対する社会の現状~

2010年11月28日 | リーダーシップ
 先日受講した、次のようなリーダーシップセミナー「育成会活動の中でのリーダーとは」5回目の報告です。

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○ 第4回全日本手をつなぐ育成会リーダーシップセミナー
○ 日時=2010年11月16日(火)
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)2階会議室
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ テーマ「ステップアップする育成会」
○ 第1部 基調講演「育成会活動の中でのリーダーとは」(13:35~14:35)
○ 副島宏克氏(全日本手をつなぐ育成会理事長)
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【講演内容】

 「障害のある人が生きる、社会の現状を知る」

 副島宏克全日本手をつなぐ育成会理事長は、「障害者に対する差別と偏見といった社会の現状を知る」ことが大事だとして、次のように述べる。

1 「障害のある人の問題は、まだ『差別と偏見』の世界にある。」

2 「1985年(昭和60年)小規模作業所をつくる時のショック!地域の反対の中での運営。地代が下がるので土地売れないと言われる時代があった。知障と身障の理解は違って、しつけが悪い、危険だ、のろまだと言われる。」

3 「障害のある子を持つ親の地域での孤独な戦い。地域の中の偏見や親戚縁者からの蔑視に耐えなければならなかった。」

4 「障害者福祉の取り組みは、地域づくり運動と実践。すなわち、障害のある人も地域の中で日々を過ごし、地域の人たちとのかかわりを通じて、各ライフステージにおいて切れ目ない支援体制をつくっていくことだ。」

5 「障害者福祉が目指す目標は、障害のある人を受け入れ共に暮らす『地域づくり』である。」

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 以上、育成会のリーダーとして、自分が住む地域の障害者問題に対して、どう取り組むかが重要になってくる。
 そこにある具体的な事例に関して、どんな現状にあって、その課題はなんなのかを、きちんと把握することである。
 それを手がかりに、地域にいる人たちの理解を得ながら、たくさんの協力・協調も得て、一つ一つの具体的な事例解決に取り組む姿勢を示すのだ。
 それが、さらに地域の人たちの共感を呼び、育成会活動を広げてゆくことにつながってゆくはずである。(ケー)

 (6回目に続く)

育成会活動の中でのリーダーとは4回目

2010年11月26日 | リーダーシップ
 先日受講した、次のようなリーダーシップセミナー「育成会活動の中でのリーダーとは」4回目の報告です。

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○ 第4回全日本手をつなぐ育成会リーダーシップセミナー
○ 日時=2010年11月16日(火)
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)2階会議室
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ テーマ「ステップアップする育成会」
○ 第1部 基調講演「育成会活動の中でのリーダーとは」(13:35~14:35)
○ 副島宏克氏(全日本手をつなぐ育成会理事長)
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【講演内容】

 「障害観の確立=ソーシャルインクルージョンの社会を目指す」

 副島宏克全日本手をつなぐ育成会理事長は、「障害観の確立」こそ、リーダーに求められるものだとして、次のように述べる。

1 「障害は、一個人、一家族の問題ではない。」

2 「人類が環境に適応して生きていくために、必然の比率として障害は発生する。」

3 「人類の適正進化のために、勇気ある誰かが、障害を引き受けている。たまたま、それが我が子である。」

4 「勇気ある誰かは、地域社会が、国が、育てる責任を持ち、家族は十分な支援を受け、誰からも差別、排除を受けることのない精神風土が保障されなければならない。そのことが、障害の受容につながり、本人も家族も地域も精神的に開放される。」

5 「ソーシャルインクルージョンの社会(共生社会)を目指す。すなわち、すべての人が、社会を構成する一員として受け入れられ、支えあい、多様な価値を認められる豊かな社会を構築することである。」

6 「関係者だけの連携ではなく、それぞれの地域の一人ひとりが地に足をつけた深くて広い連携のあり方を実践する。」

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 以上、障害を親や家族の問題としてばかりとらえていては、解決を図れない。
 社会の問題として、地域社会が受け入れ、多くの人と連携し、適切な支援のある共生社会づくり目指す。
 こうした理念をあらゆる機会に、あらゆる場で訴え、地域の人々に対して、障害者問題を身近な問題としてとらえてもらうことによって、より良い理解につなげることができるようにしたい。
 そのためにも、しっかり障害観を確立して、具体的な障害者に関する課題解決を図ってゆくことである。
 こうした地道な取り組みがあってこそ、地域の人たちの理解はより一層広がってゆく。
 (ケー)

 (5回目に続く)

育成会活動の中でのリーダーとは3回目

2010年11月24日 | リーダーシップ
 先日受講した、次のようなリーダーシップセミナー「育成会活動の中でのリーダーとは」3回目の報告です。

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○ 第4回全日本手をつなぐ育成会リーダーシップセミナー
○ 日時=2010年11月16日(火)
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)2階会議室
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ テーマ「ステップアップする育成会」
○ 第1部 基調講演「育成会活動の中でのリーダーとは」(13:35~14:35)
○ 副島宏克氏(全日本手をつなぐ育成会理事長)
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【講演内容】

 「リーダーに望む」

 副島宏克全日本手をつなぐ育成会理事長は、「リーダーに望む」こととして、次のように述べる。

1 「リーダーは長く続けるものでなく、世代交代を考慮した人材育成を怠らない。」

2 「育成会活動は、運動体と事業体の両面をもつ。共生社会の実現という目的は同じ。」

3 「運動体として、地域のいろんな組織体とつながりをもち、育成会理解の拡大に努める。会員が良識ある市民であること。」

4 「事業体として、地域文化を支え、地域の諸活動に積極的に参加する。」

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 山形県手をつなぐ育成会は、今年度より、社会福祉法人から、一般社団法人として、再出発したばかりだ。
 地域の中で草の根運動を展開していく団体として、より一層の活性化が望まれる。
 育成会のリーダーたちは、地域の人たちとつながり、積極的に地域活動へ参加して、育成会活動の理解啓発に努める必要がある。
 そして、それを次につなげてゆくことが求められる。
 育成会運動を社会に対して、もっと広げてゆく努めがある。
 若い世代から、高齢世代まで、バランスのとれた組織活動を展開していくことが、課題となる。

 (4回目に続く)


 

育成会活動の中でのリーダーとは2回目

2010年11月22日 | リーダーシップ
 先日受講した、次のようなリーダーシップセミナー「育成会活動の中でのリーダーとは」2回目の報告です。

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○ 第4回全日本手をつなぐ育成会リーダーシップセミナー
○ 日時=2010年11月16日(火)
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)2階会議室
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ テーマ「ステップアップする育成会」
○ 第1部 基調講演「育成会活動の中でのリーダーとは」(13:35~14:35)
○ 副島宏克氏(全日本手をつなぐ育成会理事長)
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【講演内容】

 副島宏克全日本手をつなぐ育成会理事長は、冒頭次のように述べる。

 育成会活動のリーダーとは、「障害者に対する差別をなくし、障害のある人たちの幸せのために、世の中を変革する」のために、今までの慣習にとらわれず意欲的に、新しいことに進んで挑戦すること。
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 以上をまとめると、育成会活動のリーダーとは、次のようなことと言える。

1 障害者にとって幸福な社会づくりを目指すこと。
2 世直し運動という目的達成のために、意欲的に取り組むこと。
3 新しいことに挑戦すること。

 この3つが、育成会活動のリーダーに求められるものである。
 複雑で、困難な利害対立に冷静でバランスとれた果敢なかかわりが必要とも言える。
 それこそ、前例踏襲をできるだけ排し、みんなの満足をまとめあげる働きかけを続けることできる人が、リーダーとしてふさわしい。
 仲間をふるえたたせ、前向きに困難に対して、明るく立ち向かう人こそ求められる。

 うーん、むずかしいね。
 最初から理想的なリーダーがいるわけがない。
 一つ一つの課題に逃げずに取り組んで、その課題に対して、それぞれ解決法を積み上げていける人が、リーダーとして適任となるんだろうなあ。(ケー)


育成会活動の中でのリーダーとは1回目

2010年11月18日 | リーダーシップ
 社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会主催、第4回リーダーシップセミナー「ステップアップする育成会」(11/16火)に参加。
 日本財団(東京都港区赤坂)2階、会議室で開催された。
 100人ぐらいの参加者がいて、中年以上の女性が目立った。
 育成会会員の多くは、こうした人たちでしめられている。各地育成会を運営している中心が、中年過ぎの女性たちということがわかる。

 午後から開始。
 第1部基調講演。
 副島宏克氏(全日本手をつなぐ育成会理事長)「育成会活動の中でのリーダーとは」
 大きく、6項目についての話しだった。
 1 組織のリーダーについて
 2 障害観の確立が必要である
 3 障害のある人が生きる、社会の現状を知る
 4 障害者福祉を取り巻く社会環境(税の減収と少子・高齢化社会)を知る
 5 地域生活支援を作るための3つの見直し(地域づくりと家族支援・因島での実践から)
 6 終わりに

 リーダーに関する理念的な話から、育成会活動を推進するリーダーに求められている資質について、話された。
 さらに、現代における「障害」理念を確立しておくことの重要性を指摘。
 障害者にとっての社会状況、さらに障害者福祉に関する問題を定量分析。
 そして、地域生活支援において必要なポイントを、因島の施設経営における実践を話された。

 理念だけでなく、数字をまじえた社会分析、さらに自分で実践した事例を入れたバランスとれた話であった。

 今日はここまで。しっかりした資料が配布されてあるので、おいおい詳細な中味を取り上げていく。
 ぜひ、ブログのぞいて、閲覧してください。