阿蘇噴煙
能事畢る(のうじおわる)
=しなければならないことは、すべてやり終えた。やるべき
ことは全部やったという満足感を示す場合にも、また、
自分にできることは全部やり終えたから、後は運命に
まかせるしかないという気持ちを表す場合に用いる。
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「時は金なり」
物質礼賛のMaterialist(実利主義者)は、あるいは、「時は金なり」というこの言葉に心からの共鳴を惜しまないであろう。
しかし、金は失っても取り返すことはあえて不可能ではないが、時はいったん失ったら、永久に現在の意識に決して戻ってこない。のみならず、いっさいの事柄の完成を看察すると、それは金の力で成しえたように見えても、真実は、要約すれば時の力である。
「水が低きに流れるが如く、人は安きに流れる」とはよく言ったものでる。「後悔先に立たず」である。時は元に戻す事が出来ないのである。今この時を、真剣に一生懸命に活きたいと思う。過去を振る返る時、あぁ あの時はこうしておけばよかったと後悔することしばしである。
阿蘇は火口が覗ける世界でもめずらしい火山です。その雄大な景色は心を和ませます。然し活火山、活きているのです。ひとたび噴火するとその被害は想像を絶します。その事もわすれてはいけないことなのだと思います。写真は16年前の阿蘇の噴火を撮った緒方弘之さんの写真集からです。