寝言って 夢に直結しているとは限らないようです。
けれど、心の奥底に隠していた気持ちが現れるかもしれないので、
自分の寝言が気になったりします。
私の体験した中で一番怖かった寝言は、妹の脅迫寝言です。
私は高校受験を控え、夕方早くから寝て夜中の一時頃から朝にかけて勉強していました。
半分は夜食とラジオの深夜放送と自分でいれる甘い紅茶が目当てでしたけど・・。
その頃 私は妹と同じ部屋を使っていました。
丑三つ時を過ぎる頃、背後から低い声が聞こえました。
「・・・・うたってよ・・・」
(えっ?)
「・・・うたってよぅ・・・」
振り返ると 妹が布団の中で天井を見つめて繰り返しているのです。
ちょっぴりビビリながらも 寝言だよ!と無視を決め込んだ私に
さらに大きな声で追い討ち。
「
・・・うたってよぅ・・・はぁやぁくぅ・・・うたってよう・・・」
再度振り返ると、体を起こしてこちらを向き 何かに憑依かれたように表情の無い声で繰り返す妹が。
(寝言に応えると死んじゃうって 友達が言ってた・・)
(でも、怖い。何か歌わなきゃ・・・)
楽しい歌、楽しい歌って探したのに 口から出たのは
「・・・♪おどまぼんぎりぼ~んぎり、盆からさ~きゃ お~らんど~~・・・」
(何故こんな陰調の歌、選んじゃったの)
歌いながら 激しく後悔・・・・。
妹よ、あの時本気で 部屋を別にしてくださいってお母さんに頼んだんだよ。
しばらくあんたと口きかなかった真相は、あんたの寝言だったのよ。
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