和子さんが 自宅で亡くなりました。
訪問ヘルパーさんが発見して 連絡してきたのです。
和子さんは 何度かショートステイで預かりましたが
認知症なのに一見しっかりして見え
プライドも高い、その上歩き回ることの出来る
手のかかる患者さんでした。
頻回に鳴るナースコール・・・夜中に徘徊・・・
でも何より手強いのは ご家族でした。
どんな経緯があったか 知ることは出来ません。
家庭の事情には入り込ませないぞ、という目に見えない壁が
ピンと張り巡らされていましたから。
でも、カバーオムツに重ねるパットオムツ代わりに
ペット用おしっこシートを持たされ
豊かな白髪は 山姥のように乱れたままやってくる姿に
暗闇が見え隠れしているように思っていました。
それでも前々回のショートでは
帰る前に髪を梳いて綺麗に束ねると
和子さんはうれしそうに笑いました。
「感じのいいあんたが当番でよかったよ」と 饒舌でした。
前回は 辛いところはどこもないと言うけれど
一日中ベッドで寝てばかりでした。
夜間徘徊は 看きれないので
次は預かれないと家族に説明すると
「絶対部屋から出ちゃダメなんだよ!!!」と怒鳴りつけられ
悲しそうに微笑んでいました。
今はもう終わってしまったことですが
どうすることも出来なかった状況を
切なく申し訳ない気持ちで 思い出しています。
看護・介護の限界、自分の限界です。
和子さん、天国では全て忘れて幸せにね。
訪問ヘルパーさんが発見して 連絡してきたのです。
和子さんは 何度かショートステイで預かりましたが
認知症なのに一見しっかりして見え
プライドも高い、その上歩き回ることの出来る
手のかかる患者さんでした。
頻回に鳴るナースコール・・・夜中に徘徊・・・
でも何より手強いのは ご家族でした。
どんな経緯があったか 知ることは出来ません。
家庭の事情には入り込ませないぞ、という目に見えない壁が
ピンと張り巡らされていましたから。
でも、カバーオムツに重ねるパットオムツ代わりに
ペット用おしっこシートを持たされ
豊かな白髪は 山姥のように乱れたままやってくる姿に
暗闇が見え隠れしているように思っていました。
それでも前々回のショートでは
帰る前に髪を梳いて綺麗に束ねると
和子さんはうれしそうに笑いました。
「感じのいいあんたが当番でよかったよ」と 饒舌でした。
前回は 辛いところはどこもないと言うけれど
一日中ベッドで寝てばかりでした。
夜間徘徊は 看きれないので
次は預かれないと家族に説明すると
「絶対部屋から出ちゃダメなんだよ!!!」と怒鳴りつけられ
悲しそうに微笑んでいました。
今はもう終わってしまったことですが
どうすることも出来なかった状況を
切なく申し訳ない気持ちで 思い出しています。
看護・介護の限界、自分の限界です。
和子さん、天国では全て忘れて幸せにね。