ちはるびより

タナトフォリック骨異形成症の娘チハルと3歳上の元気なお姉ちゃんカズハを育てる母の日記です。

「日常」

2007-10-31 22:13:13 | Weblog
チハルの居る病室は、昨日から、新しいお友達が入っています。
今までだって、お友達が退院した次の日から、新しいお友達が入っていたこともあったし、チハルがNICUから転棟してきたのだって、何らかで空きがあったから。
ベッドの空きが出たら、新しいお友達を入れる。医療の現場としては、当たり前のこと。そのことは、頭では充分すぎるほど理解できるんだけど、この「日常」に、今回は、まだ私の気持ちがついていきません。
あまりにも普通に流れていく「日常」に、不思議な違和感を感じます。

お友達の死が、こんなにショックで辛いのに、これがチハルとなったら、私はどうなってしまうんだろう・・。
いつもいつも、心のどこかでは、そのことは覚悟しているつもりだったけど、今回のことで、自分がその立場になったときに、普通でいられるのか、不安になりました。

そんなときでも「日常」は普通に流れていくんだろうけど。




お願い・・お願い・・

2007-10-29 23:00:22 | Weblog
チハルのお向かいのベッドのYくん(少し前までは隣のベッド)、ずっと具合が悪そうでした。点滴も抜けず、チハルが具合が悪かったときみたいに、波形の出るモニターをつけていました。でも、チハルみたいに、ナースステーションの前の部屋にベッドが移動になることもなかったし、私は、そこまで悪くはないんだ・・って勝手に思ってました。
昨日、チハルとお散歩に行って、2階のエレベーターの前に座っていると、Yくんのおばあちゃんが、息せき切ってエレベーターに乗り込んでいくのを見て「あれ?どしたのかな?」と思いながら、その後、お散歩を終えて病棟に戻ると、もうカーテンが引かれていて、Yくんのベッドは見えなくなっていました。
どうしたのかな?大丈夫なのかな?
とても心配だったんだけど、聞けるような雰囲気でもなかったし、帰る時間になったので、お父さんと病棟をあとにしました。

今日、病棟に入る前に、深く深呼吸。
どうか、どうか、チハルのベッドのお向かいには、昨日より少し良くなったYくんが寝ていますように・・。お願い・・お願い・・。

病棟に入ると・・
Yくんのベッドはありませんでした。
チハルのお向かいには、誰もいませんでした。

「あの、Yくんは・・?」看護師さんに聞くと
「お母さん、ちーちゃんね、昨日、Yくんがお部屋を出て行くとき‘あぅー!あぅー!’って、すごく淋しそうに泣いてたんですよ。ちーちゃん、ちゃんとYくんに‘さよなら’していましたよ」って言われて、チハルをギュッと抱きしめて、泣いてしまいました。

Yくんとは、NICUのときもベッドが隣で、HCUに来てからも、同じお部屋で、他のお友達より長い時間、一緒に頑張ってきたお友達。
お父さんも、お母さんも、とても熱心な方で、病気のことや、制度のことにも詳しくて、ボケボケしてる私に、いろいろ教えてくれました。バギーもいただいたばっかりだったのに・・。
何だか、本当に、本当に辛くて、今日は、ガランとしたチハルのお向かいを見るたび、思い出すたび、悲しくて、涙、涙でした。

Yくんのご冥福を、心よりお祈りします。

「へんなかお」

2007-10-28 23:00:11 | Weblog
今日はいいお天気で、暑くもなく、寒くもなく、気候的にもよかったし、お父さんも一緒だったので、バギーでお散歩に出ました。
「お散歩に行くので、酸素ボンベをお願いします」って看護師さんにお願いしたら、チハル、もうお散歩に行きたくて、じっとしていられない様子、ジタバタしだして、「うー!うー!」「あー!あー!」うるさいので、もう少し、時間を置いてから出ようとしてたんだけど、時間を早めて、お散歩に行くことにしました。
公園に出る前に、売店に寄って、アイスクリームを買いました。見つかったら怒られるけど、少しだけ・・。公園で、お父さんと一緒にアイスクリームを食べました。
お散歩が楽しいのと、アイスクリームで、チハルさん、すっごくゴキゲン。しばらく公園に居ると、カズハと同い年くらいの女の子が話し掛けてきました。「このミドリの何?」ってチハルの酸素アタッチメントを指差して聞いてきたので「ここから、この子は息をしてるんよ。」って教えたら「ふーん」と言って、しばらく無言でチハルをマジマジ見て「この子、へんな顔。ホンマにへんな顔してる。」と。一応相手はコドモなので「おばちゃんにとっては、かわいい顔なんやで」と言ったものの、ハラワタ煮えくりかえり。口では穏やかに言ったつもりが、怒りオーラは隠し切れていなかったらしく、その女の子、逃げるようにどこかに行ってしまいました。
それから、その女の子の「へんなかお」発言が、耳にこびりついて離れない。
「へんなかお」「へんなかお」「チハルはへんなかお」
「へんな顔・・」「へんな顔?」そうかなー??あんなに可愛いのに・・。
あんなに可愛くても、世間ではへんな顔なのか・・。

ま、私が可愛いと思っていれば、それでいいか・・。
うん!!それでいいんだ!!

うどんで爆笑

2007-10-27 21:45:38 | Weblog
今日のお昼ご飯にうどんをしたら、カズハ、昨日抜けた前歯の隙間からうどんをツルツルすすっていました。結構大きく隙間が空いているので、「次は2本でやってみるわ」と2本でトライ。らくらくクリアして「次は3本!!」3本は途中で切れてしまいました。
真剣に隙間からうどんをすすっているカズハに大爆笑!!
その姿を鏡で見せたら、カズハも大爆笑。笑いすぎて、いつまでたっても食べ終われませんでした。

お昼からは、チハルのところへ。
前にバギーでお散歩したときの酸素ボンベが、チハルのベッドに置いたままになっていたので、人工鼻にして酸素アタッチメントをつけて、病棟内を少しお散歩することにしました。
チハル、お友達のところへ行こうと思って、お隣の病室に入ったりしたら、落ち着かないみたいで、泣き泣きさんに。自分の部屋に戻ったら、とたんに泣くのを止めて、自分のベッドに戻ったらゴキゲンに。3回くらいチャレンジしたんだけど、やっぱり自分のお部屋以外は嫌みたい。分かってるのかなー?
違うお部屋に行くくらいなら、病棟外にお散歩に行くほうがいいみたいです。

ついに

2007-10-26 23:12:59 | Weblog
カズハ、ずっとグラグラしていた右の前歯が抜けました!
今日、我が家に遊びに来ていた近所のお友達のお母さんが、歯科衛生士さんで、カズハのグラグラの前歯を見て「カズちゃん、それ、そのままにしといたら、どっかに引っかかったり、食べてる最中に取れたりしたほうが痛いと思うよ。今、おばちゃんが痛くないように抜いてあげるよ」と言ってくれて、カズハも最初は「いいわ、いいわ」と怖がって逃げていたのですが、「すぐ終わるよ」「そこまでグラグラなら、全然痛くないよ」と、そのお母さんも、一生懸命説得してくれて、しばらくしたら、覚悟が決まったようで、自分でティッシュを持って「抜いて」とやってきました。
ティッシュでグラグラの前歯をはさんで、ホントに一瞬で抜けました。少し出血はしたものの、すぐに止まって、また元気に遊び出しました。
ついにカズハもマヌケ顔。笑った顔が面白いことになっています。
何で前歯が一本ないだけで、あんな面白い顔になるんでしょうか。
カズハの顔を見るたび、笑ってしまいます。
でも、左の前歯もグラグラしてきてるし、このままいけば、卒園式、入学式の写真は、前歯のある顔で写れるかな?
私の小学校入学の時の写真は、すごく嬉しそうにランドセル担いで写ってるんだけど、前歯がなくて、どこかオマヌケな写真になってるから、それは出来ることなら避けてあげたいんだけど・・。

チハルは今日もゴキゲン。
病棟も、だんだんあったかくなってきて、チハルのアセモの季節がやってきました。
夏の間もお世話になってたけど、これからは、より一層「アセモトール」のお世話になります。

そうそう、大阪では、もうインフルエンザが確認されたそうです。まだ予防接種のことなんか、全然考えてなかったよ・・。イヤな季節だなぁ・・。