ちはるびより

タナトフォリック骨異形成症の娘チハルと3歳上の元気なお姉ちゃんカズハを育てる母の日記です。

2月10日

2015-02-28 09:17:46 | チハル
2月10日。
前日、熱が出たので学校をお休みしていたチハル。
「今日は学校に行けますか~?」と聞くと、「はーい!!」と笑顔で挙手。
朝から登校に備えて、いつものようにお風呂。お風呂では元気にはしゃいでいました。
そして、気切のケア。
ちゃんと服も着て、あとはバギーを出してきて機器の移動をして出かけるだけ~。
バギーを出すために、洗濯物や薬を片付けようとしていると・・・

チハルの顔色がおかしい!!
すごく苦しい顔をして、そのまま失神。
すぐにモニターつけたものの、もう数値は低く、アラーム鳴りっぱなし。
酸素ボンベにアンビューつなげてバギング開始。しかし全く戻って来ず。
アンビュー押しながら震える手で救急車に電話。
電話を切ってからもグッタリして白く冷たくなっていくチハルを必死で叩いて「チハル、チハル、戻ってきなさい!!死んじゃダメ!!」とアンビューを強く強く押し込む私。
テレビで見た程度の心臓マッサージも開始。

一体何分で救急車が来たのか・・。
4人くらいの救急隊員の人が入ってきて、チハルを取り囲み心臓マッサージ。AEDも2回か3回トライしたみたいだけど通電せず。
救急隊員の人がドクターカーも呼んだようで、ドクターカー到着。
ドクターに骨髄針を入れてもらい、ドクターカーで救急搬送。
私は救急車で後から追う感じになりました。

チハルが家で心臓マッサージをされている間にお父さんに電話。
救急車の中から学校に電話。
私が病院に着くと、先にドクターカーで運ばれたチハルはちょうど処置室に運ばれているところでした。
様子を見たかったけど、私はドクターカーで来ていた看護師さんに「お話聞かせてください」と呼ばれてしまったのであんまり見ることは出来ず。
私がドクターカーの看護師さんと話していると、病院の看護師さんが来て「お父さんは何時ごろこられますか?他のご家族に連絡は?」とか聞いてきたので「もうホンマにアカンのかも。チハル、ホンマに死ぬんかも」と不安でいっぱいに。
ドクターカーの看護師さんとの話が終わってから、母に電話。カズハを中学校に迎えに行ってから病院に来てほしいと伝え、カズハの学校に電話。
30分後くらいに母とカズハが到着。カズハ、泣いてたみたいで目が赤い。
養護学校の先生も来てくださって、みんなでただただチハルの回復を祈りながら待つのみ・・。

2時間近く経ったのか・・CTを撮るために処置室から出てきたチハルは顔色も少し戻っていて眠っているみたい。
帰ってきたときには目を開けていました。

そのまま救急病棟の個室に入院。
心肺停止の時間が長かったため、脳へのダメージを最小限に抑えるために低体温療法に入ることを先生に告げられました。
筋弛緩剤で眠らせ体温を34度前後まで落とし、それで2日。そこから2日かけて1度づつ元に戻していくという療法。
それでもきっと、完全に元には戻らないだろうと言われました。





・・・そして今、
チハル今週、一般病棟に移りました。
でも、目の焦点は合わず、表情もなくなり、食べることも出来なくなってしまいました。
満開の笑顔でコロコロ転がって、食欲旺盛で何でも食べていたチハルに会えないのは辛いけど、生きていてくれたから全て良し!
すっかり赤ちゃんに戻ってしまったチハルを一から育て直しや!!



チハル。生きていてくれてありがとう。