私の思いと技術的覚え書き

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クーラーエキスパンションバルブの再認識

2020-09-28 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 およそ自動車整備士でも「エキスパンションバルブ」とか「エキパン」と聞いて、「はぁ?」と首を傾げる者もいるんしゃなかろうか。板金塗装の専業者なら、云わずもながだろう。

 そもそも、クーラー回路の原理を判ってないまま、ガス交換とか充填作業を行っている者も結構多いと認知しているが、言語道断のことだろう。

 さて、本論だが、私の知識ではエキパンと聞けば「キャピラルチューブ」とか「感熱筒」というワードが連想されたものだ。しかし、このキャピラリチューブを付属したエキパンは、従来タイプで、現在はボックスタイプというエキパンが一般化している様だ。

 現車のダッシュパネル部を写した車種はBMWミニ(R56)のものだが、エキパンだけを取り替えることは、クーリングユニットを外さずに行える様だ。ただし、エンジン搭載状態では、狭く対象を直視できないだけに困難さはあると思える。

 なお、エキパンというは、エバポレーター直前で加圧され液化した冷媒を、細いノズル(バルブ)から霧状に膨張(expansion)噴霧することで、気化潜熱でエバポを冷やす働きをさせている。エキパンが詰まるという故障があるが、クーラー回路内の水分で氷結したり、コンプレッサーの摩耗粉などのゴミで詰まりが生じる場合があるという。この場合、高圧側の圧力は上がるが冷えが悪くなる。









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