私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

ディーラー等への不信感を持つユーザー感情のこと

2007-09-06 | 車両修理関連

 本日は台風9号が接近しつつあり、静岡県は大荒れの天気です。昼間、トラックの立会に出かけましたが、あまりの風雨の激しさに、「明日また来る」と云って返ってきました。まあ、近隣の工場さんでしたので許して下さい。

 さて、だいぶ前ですがインターネット経由で下記の様なユーザーの書き込み記事を見ましたので紹介します。
 この様な話は、ディーラーさんや修理工場さん(以下修理業者と記す)を問わず、あり得る話なのかもしれません。しかし、この様なユーザー感情を生み出した修理業者は、いくらその修理品質が良好でも、そのユーザーからの支持は受けられないということです。そして、長い目で見ればこの様な修理業者は結局ユーザー支持を失い、企業としての凋落の運命をたどることは自明のことだとも感じます。

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 ◆”読者の方から”   2000/4/4    自動車ニュース&コラムより

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 先日、関東平野に強風が吹き荒れた日、とあるスーパーの駐車場でクルマをぶつけられました。・・・と言っても、双方とも停まっている状態で、風が強いのに不用意にドアを開けたために、私のクルマにぶつかったというものでした。私は車内で、子供の世話をしているところでしたので、すぐに下りて行って確認したところ、わずかながら凹みがあり、相手の塗料もべったりついていました。
 結局、相手も非を認めたので直すことになり、私のクルマを買ったディーラーに持ち込みました。簡単な査定の結果、約4~5万円だとの返答。この時点で、かなり高いな・・・というのが感想でした(以前、修理工場でかなり深いキズを1万5千円で直したことがあったので)結局、相手も保険を使うことになり、修理も無事終了。我が家に保険会社から示談書(もどき?)が送られてきました。詳細は省きますが、修理費用はなんと12万強にもなっていました。そして、その示談書には、○○自動車販売(ディーラーです)に12万を払い、示談が成立したこととする旨が記載されていました。
 確かにウチは1銭もださずに直ったので良いといえば良いのですが、結局ドア1枚全塗装になったため、査定が2万円強下がるそうです。更に、修理中は代車を用意してもらったものの、乗りづらくて家族には不評。直って来たクルマに乗ると、塗料臭くて1歳の子供が酔ってしまう等、踏んだり蹴ったりの状態です。

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追記

 この事例では、通常であれば十分修理できる軽度な損傷のドアパネルを、新品に取替た結果のものだとも思います。しかし、自動車の特に板金塗装修理に関わる技術者の方なら十分お解りの様に、新品に替えさえすれば最高の修理品質が得られる訳では決してありません。塗装範囲は隣接パネルを含め広がりますし、ドアのシーリング品質や耐防錆性能の低下も含め、良いことはありません。それに、新しいクルマである程、例えボルト系パネルであっても中古車査定での減価も大きくなります。そして、省資源、省エネルギーが地球的規模で求められていることにも逆行することとなることも無視できません。


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