私の思いと技術的覚え書き

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記憶に残るF-15Jのこと

2007-09-29 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

 明日はF1グランプリが富士ズピードウェイで開催されまF15j01す。本日の予選結果では、マクラーレン・メルセデスが1・2位を獲得した様です。ホンダが7位、トヨタが14位と、国内メーカーは、不振な結果となった様です。アイルトンセナが健在だった頃のホンダの躍進は、今や陰も形もないといったところです。

 さて、今回は趣向を変えて、3年程前に航空自衛隊・浜松基地を訪問した際に見て記憶に残るF-15Jのことを記してみます。

 私は、決して軍事おたくを自称 するものではないのですが  、メカニカルなものに対する興味は、強い方だと思っています。このF-15Jも、F1マシーンやスーパーカーと同様な、メカニカル的な魅力に非常な興味を持って見学しました。なお、この浜松基地訪問は、絶えず各地の航空基地巡りをしている航空マニアの先輩(現在定年退職)から誘われて、二つ返事で同行したものです。

 ネットで調べてみると、このF-15Jは、既に25年前ともなる1882年(S57年)から、米国マクドネルダグラス社(現ボーイング社に合併)製のF-15CをF15j02_3、三菱重工でライセンス生産することで導入され、現在200機が国内各基地で実戦配備されているとのことです。しかし、航空機というのは、民間機も 含め非常にモデルチェンジサイクルが長いのには驚かされます。かのボーイング747(通常ジャンボジェット)は、1970年就航ですから、既に37年も前に原型機が登場している訳です。当然37年も耐用年数がある訳でもないでしょうし、外観は似ていますが、操縦系統等の電子化を含め、中身は進化し続けている様です。まあ、クルマと異なり圧倒的に供給機数が少なく、1機当に占める開発費が極めて大きい訳ですから、モデルチェンジサイクルが長いのは致し方がない問題なのであろうと想像されます。ネットの記載ですので本当のところは判りませんが、F-15Jの価格は120億円とも記されています。

 浜松基地の格納構内で眺めたF-15Jの機体は、思っていたより大きく(概略寸法:全長19m、全幅13m)感じました。以前眺めたゼロ戦(概略寸法:全長9m、全幅11m)とは比べものにならなく大きいです。しかも、機体外板は、ゼロ戦時代のジュラルミンではなく、高価なチタン系の素材が多用されている様です。また、機体後部のジェットエンジンのF15j03排気ノズル付近のメカニカルな様子には感心を持ちました。ノズルの羽部分の材質はたぶんインコネル系の耐熱合金製だとも想像されます。また、ノズルを駆動するリンク機構部分は、チタン系素材なのだと想像されますが、メカニカルな美しさが漂います。なお、最新の日本製支援戦闘機F-2では、主翼がカーボンコンポジット材の一体成形であるなど、より進化を遂げている様です。

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