団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

高浜焼の柳宗理の醤油注し

2009-09-24 06:27:14 | 
             高浜焼の柳宗理の醤油注し

                           2009年9月23日(水)

 陶磁器の原料となる天草陶石は、品質、埋蔵量とも日本一と言われている。

 天草にある高浜焼は、高浜村の庄屋であった上田伝五右衛門が、1762年に開窯した。
 白く、薄く、透明な白磁である。

 天草の西海岸を車で走っていると、窯元を沢山見かける。
 特に選んで行ったのではないが、私のような素人でも、この窯元は「本物」と分かった。(高浜焼を知りませんでした。)

 そして見つけたのが、この「醤油注し」である。
 作者は柳宗理という人で、この人の、哲学というか美学が素晴らしい。

「美しい形は作られるものではない。本当の美は生まれるものなのではないだろうか。デザインとは、健全な社会が生んだ無意識の創造である。」
 父親は、柳宗悦で「民芸」と言う言葉を創出した人である。
 宗悦の名前は聞いたことがある。

 宗理に心酔している長姉はすぐ買った。一方私は、その値段(確か3,150円だったと思う)が醤油注しとしては高く感じられて、1,500円の湯のみを1個買って「高浜焼寿方窯展示場」を後にした。

 五分程度車で走っていて、あの透明で透き通った白い輝きが脳裏から離れない。気が付くと、引き返してた。

 醤油注しとは思えないような造形だが、どのような持ち方をしても、手に馴染む。微妙な陰陽が目を飽きさせない。
 今回の天草旅行で、最大の収穫だった。
 一割引で、3,000円弱で買えたのは、、小収穫だった。


2009年9月13日、熊本県天草市「高浜焼 寿芳窯」。











 宗理のコーナー。






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