団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

余部の鉄橋から落ちた帽子

2008-11-26 17:50:36 | 
             余部の鉄橋から落ちた帽子

                         2008年11月25日(火)作成

 余部の鉄橋を見ると思い出すことがある。それは義母の話だ。
 
 余部の鉄橋を列車で通る時、乗客は窓から下を覗き込み、風で帽子が飛ばされる。そのため、その下の住人は帽子を買うことがないというのだ。
 義母は、決して、面白おかしく話しをする方ではない。しかし、私は、この話を聞いて、腹を抱えて笑った。

 義母は、私が不機嫌になったら、この話をして、笑わせると言った。夫婦喧嘩でもした時に話そうと思っていたのか。
 しかし、義母から二度とこの話を聞くことなく、義母は9年前に逝った。

 余部の鉄橋は、1912年、2年の歳月と33万1千円の巨費をかけて完成した。高さ41.5m、長さ309.41mの規模は、当時東洋一であった。

 この余部の鉄橋で1986年大惨事があった。突風により、列車が転落し、真下にあったカニ加工場を直撃。6名が死亡、6名が重傷を負う未曾有の事故になったのだ。
 鎮魂のため、聖観世音菩薩像が建立されている。

 現在、2010年完成に向けて、コンクリート橋に架け替えられている。

於:2008年11月23日、鳥取県香美町。













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