VW排出ガス規制逃れ
2015年10月25日(日)
私は、VW排出ガス規制逃れ問題の本質は、行政の企業寄りの姿勢があると思います。ほとんどの方が、何故?と感じると思いますが・・。
VWの排出ガス規制逃れの車が現在走行可ということに、疑問を感じます。だって、初めから分かっていたら、売れない訳でしょう。一旦売ってしまったら走行OKというのは、どのように考えても理屈に合いません。直ちに回収して走らせないようにしなければ、筋が通りません。では、なぜ、直ちに回収を命じないかというと、それは企業に多大な費用がかかるからで、それを、行政が慮っているからと考えられます。つまり企業寄りという訳です。VWの規制逃れの車は世界で約1,100万台と言われています。直ちに回収すれば、代車の手立てが必要となりますが、1,100万台の代車なんて有り得ませんので、VWは損害を賠償することになります。1台当たりいくらかかるか分かりませんが、仮に20万円としたら、約2兆2千億円! さすがのVWもこれだけの資金の手立てを直ちにすることは、困難と思いますので、倒産ということになるかも知れません。
注 25日の新聞報道では、VWは対策費として約4兆円かかると試算しています。ただ、代車に係る損害賠償まで含めているかどうかは分かりません。
これが、個人だとどうでしょうか? 改造により排出ガス規制逃れをして、車検で見つけられたら、車検に通らないつまり走行不可ということになる訳です。企業ならOKで個人はNOというのは、行政が企業寄りと見られても仕方ありません。
このような行政の企業寄りの姿勢が、企業が規制逃れを行おうとする動機になっていると思います。極端な話しをしますと、規制違反をした会社は即退場というような行政措置になっていれば、さすがのVWも今回のような規制逃れをすることはしなかったでしょう。
マスゴミは、VWの企業態勢(これだけの大企業であるにも関わらず、ポルシェ家とピエヒ家併せて約半分!の株式を所有している。←信じられません。)に問題があると指摘しています。確かにそれも勿論ありますが、真の悪は行政でしょう。→ この私の考えについて、ほとんどの人は納得しないでしょうね。
リーマンショックの時に、ディーゼルのシェアが大きく落ち込んでいます。これはディーゼル車が高額だからと思われます。
マツダは、違法なことは一切行っていないという声明を行いました。(比較的早かったと思います。)マツダはディーゼル車のアメリカでの販売を検討していますが、この件で、より慎重になるのではないでしょうか?
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