沈黙
2015年7月30日(木)
私の友人に1級建築士がいますが、その彼が沈黙を守っています。国立競技場の建設の問題でです。
ちと話は飛びますが、安藤忠雄氏にはガッカリしました。あの、「私が任されたのはデザインの決定まで」という言い訳の記者会見は、一体何でしょう。
安藤氏が主張する「デザイン決定まで」というのは、間違いないと思います。しかし、デザインコンペで審査を任される以上、「仕様書」(正式にどういうか知りません。どのような趣旨・目的等で建築するかを示した文書)は知っているハズです。安藤氏が説明しなければならないのは、その「仕様書」がどのような内容であって、決定したザハ案がその点でどのように優れていたかと言うことです。
私は、建築の専門家ではありませんので、その「仕様書」に大まかな建設費用まで示されていたかどうか知りません。しかし、一般に費用が念頭になくデザインを決定するというのは、素人的にも荒唐無稽な話だと思います。安藤氏は、「仕様書」に費用が示されていないのであれば、このように聞くのではないでしょうか?一流の建築士ならですよ。(事務方に対して)「君、君、一体この建物は幾らまでの予算で考えているの?」安藤氏が記者会見で述べる必要があったのは、デザインコンペに費用の問題がどのように係わっていたかということです。だって、なぜこの問題が大騒ぎになっているかというと、金額が高いというのが唯一にして最大の問題ですから、その疑問に答えなければ何の記者会見なの?ということです。「建設費用は念頭にありませんでした。」ということであれば、一流の建築士とは到底言えないでしょう。安藤氏も地に落ちたものです。
「沈黙は銀」ではありません。私の友人には、この問題について見解を表明することを期待します。
本日のTV番組を見ていたら、「LCC」という言葉がありました。
私は、以前ブログで、「①建設費だけではなく、その後の維持管理費及び解体費まで含めた額を明らかにする必要があります。(私は、「Life Cycle Cost」と言っています。」と書きましたが、既に一般に使われている言葉で、私が知らないだけでした。(^^;)
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/2abf3d8070ac03caf0fc59226ec3f00c