天野祐吉さん死去
2013年10月21日(火)
コラムニストの天野祐吉さんが、亡くなりました。10月20日、80歳。
朝日新聞でCM天気図というコラムを執筆していて、私はその反骨精神に共感しそして尊敬していました。
・「いまこの国は景気さえよくなれば、憲法を変えようが原発を再稼働させようが『ええじゃないか』の空気にあふれている。」(13.7.3前記「CM天気図」)
・「むかしの中国では(中略)モノサシではかれないが、すぐれて個性的なものを『別品』と呼んで評価したという。(中略)世界で1位とか2位とか、何かにつけてそんな順位を競い合う野暮な国よりも、戦争も原発もない『別品』の国がいいし、この国にはそれだけの社会的・文化的資産もある。」(13.10.9同)
天野さんが創刊した「広告批評」の82年6月号で反戦広告を特集して、「まず、総理から前線へ。とにかく死ぬのヤだもんね。」のコピーが有名になりました。
天野さんの場合は、反骨精神を、皮肉ではなく、ユーモアで表すというのが特徴だったように思います。そういう意味で、正に天野さんこそ「別品」です。
私ごときに真似はできないのですが、真似ようとしても、私の場合は、つい皮肉になるのです。こういうのを「下品」というのでしょうか・・。
ところで、朝日新聞の報道によると、「通夜、葬儀は本人の希望で行わない。」とあります。
私は、墓は造らない考えは既に家族に伝えていますが、そうか、通夜や葬儀もしないという選択肢もあったのかと思いました。これなら、私でも真似ができそうです。
10月21日、朝日新聞。
同。
最後のコラムです。10月16日、同。