ミャンマー・日本語学校ブログ

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ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

ミャンマーの視覚障害者が日本で表彰される

2008年09月20日 | ミャンマーでの生活
ネットのミャンマー関係のニュースから引用。

(以下、引用文)
9月18日7時51分配信 産経新聞 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080918-00000021-san-l25

障害者福祉分野での功績者を表彰する「第12回糸賀一雄記念賞」(糸賀一雄記念財団主催)の受賞者に、(中略)「ミャンマー視覚障害者クリスチャンフェローシップ(MCFB)」のユー・テイン・ルウィン事務総長(59)=ミャンマー・ヤンゴン市=が選ばれた。授賞式は11月18日午後1時から、大津市のピアザ淡海で行われる。
(中略)
ユーさんは昭和50年、クリスチャン系の視覚障害者支援組織「MCFB」を設立。視覚障害者の教育レベルの向上や職業訓練を通じ、自立支援を続けてきた。自身も幼いころの事故で視覚と両手を失っている。

 同賞は、障害者やその家族が安心して生活できる福祉社会の実現に寄与した人を顕彰しようと平成9年に創設。日本を含む東アジアと東南アジア、西太平洋地域(オーストラリアとニュージーランドを除く)に住み、障害者福祉に貢献した個人に贈られる。今年は、国内外から12人がエントリーされ、2人が選ばれた。
(引用終わり)

名前は「ユー・テイン・ルイン」となっているが、「ウー」が正しい。
「ウー」は年配の男性につける敬称であって、名前ではない。

だから、この記事のように「ユー(ウー)さん」では何も意味がなくなってしまう。
英語で「ミスターさん」と言っているようなものだ。

ところで、この記事に出てくるウーテインルインさんが設立した盲学校から依頼を受けて、彼の生い立ちを記録したビデオ製作を手伝ったことがある。

自分が担当した仕事は、完成したビデオを日本語に翻訳して日本語に吹き替えることだった。
当時(10年くらい前)、同僚の先生たち5人で役割分担をして、それぞれがビデオに登場する人物の声を担当した。(今もこのビデオがあるのかどうかは不明です。)

私は主人公のウーテインルインさんの声を担当した。
声の吹き替えというのは簡単な仕事ではない。
まず、ミャンマー語でしゃべっているのをよく見て、その長さに合うようにセリフを調整して、入れなければならないのだ。
声優さんの苦労が実感できた。

生い立ちによると、ウーテインルインさんは学校の化学の実験中に薬品を入れたビーカーが爆発したために、盲目になってしまった。

ウーテインルインさんは、ミャンマーの視覚障害者の地位の向上のために奮闘努力した第一人者であり、この分野で知らない人はいない。

本人にもお会いしたことがあるが、この度の受賞を心から祝福したいと思う。

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