ミャンマー・日本語学校ブログ

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ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

サイクロンから1ヶ月経過

2008年06月03日 | サイクロン関係
大型サイクロン「ナルギス」がヤンゴン市を襲ったのは5月2日深夜から5月3日の午前にかけてだった。
今でもあのときの恐怖が思い出され夢の中にも現れてくる。
日本でたくさんの台風を経験したことがあるので、サイクロンが初めての妻には「台風は2,3時間で終わるから、その間だけ我慢していればいい。」とのん気に構えていたが、このサイクロンは全然違った。
どんなに待っても、いくら待っても暴風が止まない。結局、暴風は9時間続いた後、一旦静かになってこれで終わったかと思いきや、今度は猛烈な雨とさらに強力な暴風となった。
雨の塊がどさっと落ちて来て、それを左方向からの猛烈な風が地面に平行に吹き飛ばしトタン屋根をこれでもかという勢いで攻撃している、この世のものとは思えない状況になった。
マンションの下の様子を見るためにロビー階に降りたとたん、猛烈な風が吹き付けて体ごと飛ばされそうになり、それ以上先に進めなかった。
このときの恐怖は今でもはっきりと覚えている。
ビデオでサイクロンの様子を3分ほど録画したのだが、ビデオカメラを持つ手がブルブル震えているのが後に再生してみてわかった。

イラワジデルタ地域では大規模な高潮と高波のために10万人以上の人が亡くなったり、行方不明になっている。
被災地ではまだ不便な避難生活が続いている人が大勢いる。
亡くなった方の冥福を祈るとともに、一刻も早い復興を心から願っている。