ミャンマー・日本語学校ブログ

ミャンマーでの生活、教育、ビジネスなど
ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

あの中田がミャンマーに?

2007年06月06日 | イベント・行事
今日のミャンマー国営紙(チェーモン)を読んでいてびっくりした。
サッカーワールドカップ、日本代表でミッドフィールダーのあの中田が今、ミャンマーに来ているらしい。(昨年、現役を引退した中田です)
今、バガン、マンダレー、ピンウールインの観光スポットを回って、明日ヤンゴンの競技場で練習試合(若い選手の育成資金チャリティー)に参加するとか。
国営紙によると、ミャンマー訪問の目的は古代遺跡や文化を見学するためと書いてあった。
もちろん、チャリティーに参加することも目的の一つである。
いかにも中田らしいと思った。
彼は、広島の平和記念公園や原爆資料館を、所属するイタリアサッカーチームと一緒に見学に来たことがある。
ちょうどそのときに、資料館を案内したのは、他でもない私の父なのである。
中田はスポーツマンには珍しく(?)、知的で社会勉強が好きな人であるらしい。
もし、明日時間があったら、見に行ってみようと思う。
特別席:1000チャット(100円)。

ひどい成田入管

2007年06月06日 | 日本語学校
私の教え子の女子学生の一人S.Wさんが突然、家族や親戚と一緒に学校を訪ねてきた。
雰囲気が尋常ではなかったので、応接室に通して事情を聞いた。
要旨は以下の通りである。

知人の在日ミャンマー人を通して、千葉にある日本語学校の3ヶ月の短期コースに申し込み、授業料を支払った。ヤンゴンの日本大使館で3ヶ月の観光ビザをもらった。5月31日の早朝、成田空港に到着した。
学生の保証人(日本人)と日本語学校入学のアレンジをした在日ミャンマー人とともに成田空港の入管を通った。その学生一人だけ、入管の別室に呼ばれ、特別審査をされた。
特別審査では、日本入国目的や保証人の詳細、関係などを詳しく質問された。
その結果、国外退去処分(入国拒否)になった。

というものである。成田空港の入管でミャンマー人が入国拒否になるのはよく聞くが、それらは明らかにオーバーステイ(不法就労)が目的の人たちである。

しかし、彼女の場合は本当に日本語を学び、将来は日本の大学又は専門学校に進学したいという目的を持って入国しようとしたのにである。

入管の拒否理由は、「以前、同じような目的で入国したミャンマー人3名がみんなオーバーステイしているから。」というものだそうだ。
彼女とは全く関係がないミャンマー人が、オーバーステイしているという理由だけで、彼女もきっとオーバーステイするだろうと決め付けているわけである。

彼女はとても真面目で優秀な学生で、日本語もよくできる方だった。日本語能力試験3級にも合格している。漢字も800個近く書ける。それだけでも、すごいことだ。
オーバーステイが目的のミャンマー人とは大違いである。

日本で勉強できることをずっと夢見て、あこがれの日本にやっとのことで到着したとき、どんなに期待で胸を膨らませていたことだろう。その夢や希望を一瞬にして奪ってしまう入管って、一体何様なのだろうか。彼女の無念の気持ちがよくわかり胸が痛くなった。

日本入管はこうして、日本に対して好意を抱き、日本にあこがれているアジアの若者たちを排除しているのが現実である。