旭川トンボ紀行

北海道旭川市を中心としたトンボの写真とその生態

ハラビロトンボ-その1

2024年07月15日 | トンボ科
連休2日目は胆振方面へハラビロトンボの撮影に行ってきました。
相変わらず個体数が多く、道内ではこれほど数の多い産地は他には無いでしょう。羽化は5月下旬から始まるようですが、
当日も羽化個体を複数頭確認しました。ここではかなり長い期間羽化が続くようです。


成熟♂


半成熟♂


未熟♂


成熟♀



アオヤンマ-その1

2024年07月13日 | ヤンマ科
本日、沼田町のYさんと札幌へアオヤンマの撮影に行ってきました。
それにしても、相変わらずこのトンボの撮影は難しい!常にヨシ原や雑草地を飛ぶので、静止時も雑草の茂みの中に降ります。
目で追って静止場所が分かっても、保護色となってなかなか見つけられません。
なんとかスッキリとした背景で撮影したいのですが・・・・


未熟♂


未熟♂(上と別個体)


未熟♂複眼の清掃(上と同一個体)
未熟個体の複眼は褐色がかり、独特な青い模様があります。

オゼイトトンボ

2024年07月10日 | イトトンボ科
日曜日は地元でトンボ観察。目的はオゼイトトンボです。
しかし雲が厚く、トンボ撮影には向かない1日となりました。それでも気温が高いせいか?多くの個体が活動していました。


タンデム飛翔


タンデム飛翔(上と別カップル)


集団連結産卵



マンシュウイトトンボ-その2

2024年07月08日 | イトトンボ科
マンシュウイトトンボ♀の体色には成熟すると3型あり、その色合いは変化に富みます。
図鑑「日本のトンボ改訂版」(尾園ほか)によると、遺伝的に青型♀(♂型♀)が最も優勢で褐色型♀が最も劣勢ということですが、
ここではほとんどが褐色型♀で、青型、黄緑型の♀は1頭づつしか探すことができませんでした。
体色の優越は地域的なものでしょうか?面白いですね。


成熟♀(褐色型)


未熟♀(♂型♀)


黄緑型♀の交尾

ここで気づくことは青型(♂型♀)と黄緑型♀には胸全面にはっきりとした黒条(肩黒条)があり、褐色型♀には
黒条が認められないということです。


褐色型未熟♀(肩黒条が認められないため、褐色型と判断)





マンシュウイトトンボ-その1

2024年07月07日 | イトトンボ科
旭川市近郊では見ることのできないマンシュウイトトンボ。
今回、そのマンシュウイトトンボを撮影する機会に恵まれました。十勝管内ではごく普通?に見られるトンボのようですが、
北海道全体では生息地が限られる傾向にあります。


成熟♂


未熟♀


交尾(未熟♀では?と思えるほどかなり若い♀との交尾)


ホンサナエ-その2

2024年07月04日 | サナエトンボ科
本種♂は夕方の時間帯になると、縄張り行動が活発化する傾向があります。
この日は夕方から雲が出て撮影には適さない条件となってしまいましたが、それでも見事なホバリング飛翔を見せてくれました。


♂のホバリング
サナエトンボの仲間は縄張り飛翔の際、後ろ足を伸ばして飛ぶスタイルが多いようです。


真正面からのショット


♀連れ去りの瞬間
♀を捕捉して水面に落下後、連結に成功した♂が♀を連れ去ろうと水面から飛び上がった瞬間です。
この時点で、既に♂個体は移精行動をとっているのがよく分かります。



コヤマトンボ

2024年07月02日 | ヤマトンボ科
日曜日は沼田町へコヤマトンボとホンサナエの撮影に行ってきました。
どうやら今年は当たり年のようで、例年になく多くの♂のパトロールを観察することができました。しかし、まだまだ納得のいく写真が撮れません。
どれもピントが甘く背景もイマイチ。また来年再チャレンジですね!


♂の飛翔


♂の飛翔


♂の飛翔
真正面からのショット。緑色に輝く複眼が美しいですね。