Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

平ヶ岳2

2008-07-23 20:16:30 | 登山・アウトドア
7:30、緩い尾根道歩きを繰り返し1,695.3m地点の台倉山に到着。暫く進むと第1の水場である登山口の沢に続く、第2の水場となる大倉清水の案内が右手に現れた。水は十分にあるので通過。ここから先は木道で整備された樹林帯歩きとなる。ところがこれが濡れていて非常に滑りやすい。注意はしているものの気を抜くと転倒。私の背後の夫婦も転んでいた。

8:14、第3の水場となるはずの白沢清水着。ここで約2/3地点である。ここは湧き水なのであろうが湧水量が少ないためか水溜まりと化し飲めそうになかった。軽く休憩の後出発。ここから先、樹林帯を抜けると一気に登り坂となる。笹尾根を縫うように登っているのだがこの道がべらぼうに荒れていた。人が歩く部分の土が露出し凹み、雨が降るとそこが水路になるようで深いところでは1m以上の段差も出来ていた。この状況が分かっていればストックを持って来たのだが嘆いても後の祭りである。


【尾瀬側の谷に湧き上がる雲】

暑くなる一方の気温と急登であったが、左手に開けた尾瀬側の谷の景色は迫力がある。9:40、とうとう池ノ岳のピークに登り詰めた。ピークの向こうの茂みをちょっと進むと姫ノ池という池塘がありその向こうに緑に被われた湿原が広がり木道が延びていた。尾瀬・苗場・巻機等上越の独特の湿原風景に感激してしまう。確かにここらから北の山には飯豊・朝日・月山等高層湿原の山が多く何とも味わい深い。


【姫ノ池から平ヶ岳を望む】

姫ノ池で休憩していると、登ってきた人々は一様に平ヶ岳山頂を目指して木道を進んでいく。私も歩き始めるが途中玉子石への分岐を見つけそちらに向かう。折角なので人のあまりいないところをゆっくり歩きたいと考えたからだ。


【前方の雪渓を抜け玉子石へと続く木道】

のんびりと木道を進むと雪渓に行き当たる。軽アイゼンを必要とする程ではないようだし崩落するような地形でもない。キックステップで歩き出すが思いの外夏の日差しが雪に反射し眼がきつい。渡り終え暫く進むとまたもや分岐に出る。しかし直進路に『玉子石』の表示があるのみでもう一方は表示がない。地図で確認したところどうもこの分岐は『皇太子ルート』の起点となるらしい。


【奇岩・玉子石】

程なく玉子石着。予想通り全く人がいなく閑かそのものである。確かに自然に出来たとしては不自然な石で何とも興味深い。何よりもその向こうに見える池塘群が非常にきれいである。しかしのんびり座れる場所でもなかったので適当に引き返し山頂を目指すことにする。