Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

恵那山3

2008-07-16 22:14:00 | 登山・アウトドア
3組と抜きつ抜かれつを繰り返しながらようやく尾根部分となる黒井沢ルートとの分岐に取り付く。今現在この最短である黒井沢ルートは岐阜側の林道崩壊のため使用不可能であるが、利用すれば2時間30分である。ここ部分からの尾根歩きは特に眺望もなくまた道は非常にぬかるんでいて登山靴でもくるぶし近くまで泥にまみれながらの歩行となり最悪であった。それでも20分程で最後と思われるピークが現れ登り切る。しかしそこは県境の三角点があるものの薮に被われた場所で全くの眺望がない。おまけに山頂の掲示さえ出ていない。不審に思いながらもピークを下り5分程進むと開けた場所に出た。恵那山(2,190m)の掲示があったためそこが頂上なのであろうがやはり全く展望がない。


【標高は地図によると2,191mと記載されている】

つまらない山頂部分であるが木製の物見台があったため登って見るもやはり立木が邪魔で何も見えない。残念であったがその先に山小屋があることを思い出しそこまで行って昼を取ることにした。

更に10分。二つのお堂を抜け無人の山小屋へ着く。見れば裏手の岩山の上に同じルートを登ってきた単独の男性が立っている。きいてみるとそこからの眺望は最高であるとのこと。荷物を置いて登ってみると目の前の高みには右から光・聖・赤石・悪沢・塩見・間ノ岳・北岳と南アルプスの3,000mが壁のように聳えていた。


【恵那山山頂小屋】

暫く眺めていると我々以外の10人程度の団体が登ってきたため適当に降りて食事を取り、11:00下山開始となった。

帰りは結構な数の人達とすれ違ったが2度程休憩を取ったのみであった。途中の笹尾根から遙か前方高みに見える南アルプスの壁は山頂部よりもハッキリ見えていた。昨年・一昨年歩いた稜線を眺め、あのときの山行を思い出し、歩いていて楽しかった。


【中央部雲下の黒い山並みが南アルプス】

13:19、元の登山口まで下りた。そこから自転車で一度も漕ぐことなく心地良いダウンヒルを楽しみながらわずか11分で車まで戻れた。

流石に車の中は暑い。窓を開け林道を下る。道が広くなってきたところに『月川温泉』という宿を見つけた。日帰り入浴500円で汗を流す。

その後家に向けて来た道を戻ることとなった。