Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

蓼科山(2,530m)

2005-11-19 22:55:05 | 登山・アウトドア
中央自動車道をジムニーで西へ走る。八王子インターを抜けると高速から見える紅葉はちょうど見頃で気持ちがよかった。

朝になって一日予定が空いてしまった。家の窓からは富士山がはっきりと見え、一人で留守番するにはもったいない程の天気である。しかし登山へ出かけるには時間的に遅すぎる。

08:00 時間的に無理だったら紅葉狩りツーリングに切り替えることで当たりを付けて出発。

甲府を過ぎると冬の日差しに南アルプスが見え始めた。気分が高揚してくる。韮崎に入るとはっきり見えだした八ヶ岳は未だにほとんど雪がなかった。


【中央高速からの八ヶ岳】

10:30 諏訪インターを出て北上。西側から見た八ヶ岳は雪を被っていた。しばらく進むと今回の目的地である蓼科山(標高2,530m)が見えてきた。

11:30 一の鳥居登山口着。昼食後、水を汲もうと駐車場横の水場に向かって焦った。凍結防止のため水道が止められていた。やむなく1km程下の御泉水自然園まで引き返す。ところがここも11月1日に閉鎖という張り紙とともに名前とは裏腹に水道さえも止められていた。結局さらに4km程引き返し女神湖のホテルで給水した。

12:36 登山開始。既に登山道には雪がある。下山してきた人にアイゼンの必要性を聞くと軽アイゼンで大丈夫とのことだった。平坦な樹林帯を進み、15分ほどで馬返しの分岐を抜ける。ここから一気に急坂になり零下2度の気温でもTシャツに綿の長袖だけで汗だくになった。気を抜くと滑るのでトレッキングポールで体を支えながらの登山となった。それにしても登るに連れ背後に見えてくる美ヶ原(標高2,034m)の風景が気持ちがいい。気づけば補水アイテムのハイドレーションのチューブの水が凍りかけていた。


【背後に見えてきた美ヶ原】

14:05 突然目の前に既に閉鎖された蓼科山荘が現れた。来年の4月下旬までは冬季休業だそうだ。将軍平と呼ばれるここを過ぎると次第に岩が多くなり森林限界を超えさらに険しさを増す。

14:30 蓼科山頂着。雪が積もった広い岩だらけの頂上には人影が全くなく貸し切りだった。目の前には5月に登った八ヶ岳連峰がどかんと構え、霧ヶ峰、美ヶ原、浅間山、奥武蔵・奥秩父の山塊がきれいに見えた。


【頂上から見た八ヶ岳・右手が南アルプス】

【頂上から中央・北アルプスを望む】

写真を撮るも6枚でバッテリー不足。気温は氷点下13度であった。あわててバッテリーを手で温め写真を撮る。しかしこの格好ではあまりにも寒い。パーカーを出すのも面倒なので程なく下山を開始する。


【将軍平に映る蓼科山の影】

15:55 同じルートを戻り、駐車場着。登りの将軍平ですれ違った下山者以後は誰にも会わなかった。ハイドレーションのチューブは完全に凍り付き、もとのペットボトルの中身も凍り始めていた。

おそらく今年の100名山行はこれで終わりであろう。1月3日の雲取山に始まり8座合計28登頂である。7ヶ月ぶりの雪山登山となったが簡単に登れる山ではあっても冬独特の風景が楽しめ非常に楽しかった。

これで奥多摩山塊・八ヶ岳山域はすべて制覇となった。