イグニション引退

昨年、チームマネーチャイルドを牽引したシルクイグニションが引退することになりました。

　なんでこの仔に出資したんだろう・・・振返ってみましょう。
　出資は一昨年の春頃だったと思います。この年の募集馬には正直ピンとくる仔がいませんでした。当初はミシル仔（シルクミサイル）に惚れ込み、出資寸前でした。しかし、このミシル仔に喉なりの症状が出た段階でパス（喉なりは本当に厄介な病気です。ホルダーで懲りました）この年は出資をやめようかとまで思いました。

　イグニションは次点で候補だったのですが、出資を後押しする何かがまだ足りませんでした。そんな折送られてきた号外パンフ。ひときわ目立つ馬体に成長したイグニションに惚れ、出資に踏み切りました。
　この時の閃きは「シルクエディフィス」「シルクリベラル」出資時に共通していました。３頭とも第一印象や、最初のパンフで絞り込んだ馬達ではありません。リベラルに至っては、北海道まで行って他の馬達を見学したのに（ルーセント、デュエリストなど）、リベラルは無視でしたから（爆）そんな３頭の共通点は「タフ」という２文字に尽きます。本当に良く走ってくれました。（リベラルは現役ですが）

　また、先日も書きましたが、イグニションは私の競馬理論を覆した馬でもあります（大した理論ではないですが・・・）
「５戦以内論」（デビュー後５戦以内に見所のない馬には期待しない）
エディフィスだって、５戦目で変わりました（２着）。リベラルだって６着に来ましたからね。イグニションは常に２桁着順。しかも６戦連続（１度８着がありますが、見所はありませんでした）正直、早期引退も覚悟したくらいです。それが・・・５着に来るとそれからは安定した走りができるようになり、勝利まであと少しというところまで来たのですから、分からないものです。１つ歯車が噛み合えば、未勝利では終わらなかったと思います。

　惜しむらくは、調整過程がいつも軽めであったこと。芝でもダートでもそれなりに走るために陣営が適正を判断しづらかったこと。ある意味判断が難しい馬だったのではないでしょうか。
　できることなら、もう１度走るところを見たかったですが、こればかりは仕方ないですね。

　本当に良く頑張ってくれました。ありがとうシルクイグニション！